レブロンと八村と俺

自分という人間は本当に卑屈で矮小だとつくづく思う、根の性格が捻じ曲がっているから物事を正直に受け取ることができない。

というのも、バスケットボール男子日本代表が見事パリオリンピック出場を決めた際、八村は日本代表のポストを引用し、ただ絵文字を添えたポストをしただけだった。
そのポストに「オリンピックで待ってます」といったリプライを見て、あの闘いにいなかった選手がただ乗りでオリンピックに出場するのはおかしいと勝手に怒っていた、なんと恥ずかしい話だ。
後に訂正したが、ホーバスHCの「電話すべき」コメントもそりゃそうだろと思っていた。

バスケワールドカップ終了後、自分は八村に懐疑的な目を向けていた。
レブロンとずっと練習していると何かの記事で読んだが、ただワールドカップ予選の同グループが死のグループだったので、ビビってそれなりの理由をつけて逃げたんじゃないかと。
本当に最低な人間だ俺は。他人をそういう目で見てるということは、きっと他人も自分をそういう目でみるだろう。

だが、今日そんな思いを払拭するポストがあった。

ささいなレブロンの八村に対するリプライのGIF動画かもしれないが、このGIF動画に全ての意味が込められている感じがした。
現在38歳ながら未だ最前線で活躍するレブロンだが、全盛期のようなゴールに突撃して確実に得点を決めるかファールを貰うといったプレーは少なくなってしまった。
だが、レブロンはまだひよっこの八村に若き日の自分を見い出したのだろう、だからつきっきりで自分の持つ得点するための技術を八村に授けたのだ、ベストキッドのミヤギさんのように。
そして若き日のクリーブランド時代のレブロンはピストンズ、そしてスパーズに泣かされた。
どんなにレブロンが強かろうと、これらのチームは組織でレブロンに挑み、そして勝った。
あの時は相棒と言える存在はいなかったのかもしれない。モー・ウィリアムスやイルゴウスカスと優秀な選手はいたが、本当の相棒ではなかった。
時が経ちレブロンはプレイスタイルを変え、若き日の自分とも言える存在と出会った。そして自分自身が、あの頃欲しかった相棒になったのだ。
八村がゴールに向かって突撃するのを、レブロンが巧みなパス、時にはアリウープなどを使って八村の攻撃をサポートしていくのだろう。
もしかしたら、ストックトンとマローン、ショックとコービーに並ぶコンビになる可能性だってある。

早く進化した八村とレブロンの姿を見てみたいものである。

そして八村選手、懐疑的な目で見て本当にごめんなさい。

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