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僕がジールス(Zeals)を選んだ理由①:左脳編

先日こんなものをリリースさせて頂き、本当に大きな反響を頂きました。ありがとうございます。身が引き締まるとはまさにこのことだな、と。

今回のリリースは人事系のリリースですし、僕自身はニュースになるような大人物でもないので、リリースの形式を取りつつも、特定の皆様へ届くようなメッセージを作らせてもらいました。

一方で、さすがにリリース文の中で「なぜジールスなのか?」を語る事はできなかったので、改めてこのタイミングで整理させてもらいたいと思います。最近ジールスが気になっている、興味が湧いてきた人には参考になるかもしれないので、ぜひ読んでみてください。

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■そもそも「ジールス」はけっこうすごい会社だぞ?

まだ入社したばかりなので、このような言い回しを許してください(笑

もしかしたらジールスを少し知っている人は「あの勢いがすごそうな社長の会社でしょ?」とか「●●●●(某掲示板をつくった人)と番組でやりあってた人でしょ?」みたいな印象が強いかもしれません。あるいはそもそも「ジールス」という会社の存在自体を知らない人も多いかもしれません。

しかしながらこの会社、実はすごいんです。知れば知るほど、外から見られているイメージとはかけ離れていますし(良い意味で)、もっと知られるべきスタートアップなのではないか、と思っています(そう思って、もっともっと知らしめるために入社した、というのも大きな理由です)。

そこで、まずはジールスの何がすごいのか?を整理したいと思います。

①社長がすごい。

僕がジールスに決めた大きな理由の一つです。代表の清水は、間違いなく今世紀を代表する経営者になるんじゃないかと思ってます。今のデジタル業界において、彼より賢い人、頭の回転が早い人はたくさんいると思うのですが(ちなみに清水も賢いし回転早い)、ここまでの器系人材はなかなかいないと思ってたりします。蒼天航路で描かれる劉備玄徳の器と、曹操のカミソリ感を併せ持っているというか(違うかw)。

出会ったのは3年ほど前になるのですが、この3年間での彼の進化スピードはまさに「ハンパない」。会うたびに相談してくる内容のレベルが変わる、登場人物が変わる、言葉が変わる、もちろん醸し出す覇気もどんどん大きくなる。たぶんここ数年僕が見てきた人間の中で、最も成長した人なんじゃないかと思います。

またこんなにもビジョンに純粋な人を、僕は見たことがありません。多少経営がうまくいき始めると、邪な思いが生まれるのが人間というものだと思うのですが、この清水という男は本当にビジョンにどストレートです。絶対に最後まで立ち続けると思うし、最後までやりきる男だと思います。

僕は自分の今までの人生をオールインできる器を探していたので、まさに「完全一致」でした。

②ボードメンバー、協力者もすごい。

ボードメンバーもどんどん強固になってきています。別途どこかで書きたいと思いますが、COOの遠藤はまさに代表・清水と夫婦な関係で事業を爆進させていますし、経営管理・財務周りを担当する伊東はエリートな経歴と燃え盛る精神を同居させている稀有な人物です。

僕とタイミングが親しく入社した笹原は、こんなに仕事できる奴いるのか?くらい広範囲に渡って責務を全うしており、フルで背中を預けることができる最高の男。めちゃくちゃ頼りにしています。

さらにそんなジールスを応援してくれている方々も錚々たるものがあります。もう僕がご紹介すること自体がおこがましい気もするので、リリースを貼るだけにしておきますが、とにかく色んな方々がジールスのビジョン、チームに共感・共鳴してくれており、まさにこの船ならグランドライン(≒世界戦)も制することができるのではないかと、真剣に思い始めています。

③技術力がすごい。

ボードメンバーのところで書かなかったのですが、CTOの佐藤はなんと1999年生まれの弱冠21歳。まさに天才なのですが、ビジネスサイドの意図を加味した開発ができる人材で、もうおじさんはどうしたらいいんでしょうか(悩)。

さらにジールスは全従業員の35%がエンジニアで構成されており、その半分以上が外国籍。総国籍数は14カ国にも登っているグローバルなチームで、およそスタートアップとは思えない開発力を誇っています。

ジールスは本当にスピード感のある会社なわけですが、そのスピードを実現できているのもこの優秀な開発チームのおかげだと思っています。

またここまでコアな開発メンバーが揃ってくると、雪だるま式に開発チームは強くなっていくことを知っているので、この点については本当に他社の追随を許さないのではないかと思います。

④メンバーのモチベーションがすごい。

直前まで個人のモチベーションや組織のエンゲージメントを測定するサーベイSaaS「Geppo(ゲッポウ)」を経営していたため、「従業員のモチベーションを高めるためにはどうすればよいか?」という企業からの問いと向き合い続けてきました。

しかしながらジールスにおいて「モチベーションを高めるためにどうすればいいか?」という議論をした記憶が今の所ただの一度もありません。

試みにeNPSというエンゲージメントサーベイを一部社員で実施してみたのですが、まさかの+54.6ptという強烈なスコアを叩き出すほどのエンゲージメントレベル。分かる人には分かると思うのですが、Google本社やFacebook本社より高い数値であり、-60pt前後が平均と言われる日本の企業社会に置いては頭抜いているモチベーションの高さだと思います。

ジールスのみんな、最高です。

⑤ビジネスがめちゃくちゃ伸びていて、可能性に満ちあふれている。

こちらは多くを語る必要がないと思うので、この資料を見て頂きたいのですが、劇的に伸びています。

僕は「苦境のときこそ伸びるビジネスは強い」と心の底から思っているのですが、まさにジールスはこのコロナ禍で爆進しました。そしてこの快進撃は、偶然の産物ではないと思っています。

まずジールスの戦略の考え方はとてもオーソドックスです。大きく「チャットコマース」「接客DX」の2つの事業を展開しているのですが、既存事業である「チャットコマース」できちんと稼ぎ、新規事業である「接客DX」で大きく賭けに出る、という事業ポートフォリオを敷いています。

チャットコマース事業においては、間違いなく日本の開拓者であり、トップランナー。「コミュニケーションAI(技術)」「コミュニケーションデザイン(体験づくり)」の2つの強みをもって、このマーケットを拡大し続けています。懐かしのPPMで言うところの「花形製品」にあたるプロダクトです。

接客DX事業は、まさに今盛んに取り上げられている「マーケティングのDX」を地で行く事業であり、(コストカットや生産性向上などではなく)売上を創りに行く「攻めのDX」事業です。そして何よりすごいのは、この事業は企業の空論ではなく、すでに社会実装されている・現実のものとなっている、ということなんです。

とある取材で代表の清水が「僕らは構想を話したいわけでも未来予言をしたいわけでもない。まず形にして、いち早く形にして届けていく、現実にしていく。」という趣旨の発言をしていたのですが、まさにそうだな、と。

今までワークフローのいち部分だけを切り出してデジタル化する(例えばビデオ接客ツールを導入する、など)という点のソリューションが多かった。

しかしながらそれだけではワークしない現実を僕らは目の当たりにしてきており(ツールを導入することと、クライアントが成功することは全く別物)、プロセス全体の改善、それに伴うコミュニケーションの設計図を変えていくことこそが重要なんですよね。そしてそれに対して僕らが築き上げてきた「コミュニケーションAI」「コミュニケーションデザイン」というアセットは、真正面から効果を発揮する。そんな勝ち筋を作りつつあります。

⑥失敗経験値がすごい。

サイバーエージェント時代の同期(仲良しだと思っている)であり、現在はイークラウド社の代表を務める波多江直彦にジールスへの参画を伝えたときのこと。

第一声が「ああ、あのロボット背負ってピッチしてた清水社長のところでしょ」というコメントが返ってきたんですよね。これは僕も知らなかったことなんですが、創業間もない頃清水は、物理的なロボットを背負って本当にプレゼン行脚をしていたようなんです。

もちろん今はそういった物理ロボットの事業からは撤退。その他にもたくさんの失敗を積み重ねています。その失敗の歴史を聞くと、これが創業5,6年のスタートアップがこなせる失敗の量か・・・?と驚くほど。

失敗は挑戦しなければ生まれません。失敗が多いということは、それだけこの組織が挑戦をし続けてきたということ。そして今なお挑戦をやめていないということは、失敗を恐れずすべて糧にしているということ。

賢いベンチャー企業はたくさんあると思うのですが、これほどずば抜けた失敗経験値を持っている会社は本当に稀だなと思います。

■追記■ 波多江さんがコメントくれました。

■100回くらい咀嚼すると「日本をぶち上げる」は理にかなっている。

これは左脳と右脳の間に位置するような議論なのですが、左脳編の最後に触れておきたいと思います。

ジールスは創業当初から「日本をぶち上げる」というビジョンを掲げて現在に至ります。最初このビジョンを聞いた時、「これはやばい奴らだなw」と普通に思いましたし、つい最近までそう思ってましたし、今でもたまに「やばい」とは思います笑

しかしながら僕が愛してやまないサイバーエージェントが掲げるビジョン「21世紀を代表する会社を創る」というフレーズと実は親しいところも多くあります。そして、そのような要素を持つビジョンを掲げ続けてるからこそサイバーエージェントは他のベンチャーと比較して頭一つ抜きん出ている存在になっているとも思うので、少し整理しておきたいと思います。

①浸透圧が強烈に高い。

改めて最近思うのは、「覚えるために努力を要するビジョンは浸透しづらい(アタリマエ)」ということ。直前まで経営していた会社のビジョンはとても素敵なものだったのですが、左脳で考えすぎて色々と盛り込み過ぎてしまったため、覚えるのに時間がかかるフレーズになってしまっていました。

一方で「21世紀を代表する」「日本をぶち上げる」も聞けば一発で覚えられるし、記憶として定着しやすい。言葉の定着率は、すなわち組織全体への浸透圧に繋がる要素であり、とても重要だと思います。

②主語が大きすぎず、自分ごと化しやすい。

「21世紀を代表する」「日本をぶち上げる」も、あまりにも卑近というか、自分たち本位の言葉だと最初は感じました。もっと社会的に意味のあるものとか、もう少し世の中への貢献色を出せないものか。ちょっと子供っぽいんじゃないか?そんなことを最初に聞いた時、この2つの言葉には感じました。

でもやはり大きすぎる主語は自分ごと化しづらい。感情移入することができず、ワクワクもドキドキもしない。そういったビジョンはやはり形骸化しやすく、絵に描いた餅になりやすいと思います。

ビジョンがなぜ存在するのか。様々な理由があると思いますが、そこで働く人の感情のスイッチをオンにすること。これが最も重要だと思うので、ここは格好つけずに行ったほうが吉、というのがいま時点での僕の考えです。

③考える余白がある。

就活生だった頃に「21世紀を代表する」という言葉を聞いた時、僕はしたり顔で「どうやって、どのような事業で21世紀を代表するんですか?(へへん)」と生意気な質問をしていました。

質問をすると、各社員それぞれがバラバラのことを回答してくる。広告部門の人は「●●をぶっ倒して21世紀を代表する広告会社になるんだ!」というし、メディア部門の人は「次時代のマスメディアを創る!」とか言っている。

全然一貫性がなく、「こりゃだめだ」と思ったりもしたんですが、実はこれがとても大事なんですよね。

サイバーエージェントの幹部陣も読み倒している名著「ビジョナリー・カンパニー」の中でも、

「時計を作る経営者」=ビジョンを部下と共有できるリーダーこそが重要であり、指示を出すのではなくビジョンを示すことで、メンバーが主体的に「ビジョン実現のためにできること」を考え始める。

このような趣旨のことが書いてあるんですが、まさに「ビジョン実現のためにできること」を考える余白がビジョンには大切。「21世紀を代表するためにどうするか」「日本をぶち上げるためにどうするか」社員それぞれが主体的に考えることこそが大事だと思いますし、そうなるためにも①②の要素がとても重要だと思います。

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■まとめ

色々と書き進めていたら、キーボードが止まらなくなってしまったため、まずは左脳編として、論理的な意思決定に関わる要素を整理させて頂きました。まだ整理中ですが、右脳編(エモい部分)も近々公開していきたいと思います。

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