見下していた明日11

「阿見町の女」の影響は、残念ながら、多くの子供達に悪影響を与えてしまった。
因子はどれだけ弱くても、人間にとってはとても悪影響である。
「そんなだからナチスに殺されたんだよ、障碍者は!天皇も障害者も、ガス室で殺されとけ!」
「ハイル・ヒトラー!それが日教組の答えだ!」
「全てのフェミニストはな!障碍者を殺す事を望んで居るんだぞ!」
子供達、それも女の子供達が、怒鳴り声を張り上げて騒いで居る。
相手は一人の、光の天使だ。
阿見町の女の形の元に成った女は、
嘗て存在した「子供は叩いちゃダメよ~」が口癖の
特任教授で教育評論家の男、その男と同じ大学を卒業している。
つまり、同じ大学に関わる者同士が
障害者を皆殺しにする事を望む思想を抱いたというのは、
決して偶然では無いだろう。
また、障害者差別を心から愛する者達「フェミニスト」である事も見逃せない。
そこから結果的に「女の子供の尻を叩かない」というナチスの思想に
取り憑かれて居るのである。
これは、とてもとても偶然とは思えない。

子供達は鉤十字の印が額に浮かんで来る。
そしてそれはあっと言う間に紅く輝いて、女の子供は全員死んだ。魂ごと。

しかし。
そこに再び因子が現れた。女のナチスの子供達の邪念により生まれたのである。
「ヨッシミイだぞ、おらあ!逆らったら、ぶん殴るぞ!」
何だ、この赤ジャージの女は。
まあ、どうでもいい。
さっきまで女のナチスの子供達に囲まれて居た、光の天使は声を上げた。
「ガブリエルの名に於いて我が上司イエス・キリストに御頼み申す。
因子の抹殺を至急御願します。」
光の柱が現れて、裁きの子が降臨した。
「逆らったら、ぶん殴るぞ!ぶん殴るぞおおおおおお!」
「ぶん殴るぞ」は、この因子の口癖らしい。
フェミニストみたいな奴だな、本当に。
コイツが誰だか知らんが、鬱陶しい奴だ。
裁きの子は前回と同じ様に斬り殺した。

こうして668体目の因子は死んだ。

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