おそ松さん第二期19話感想

バレンタインデーを目の前にしての公式でのバレンタイン回ということで、どんな話になるのやらと皆の期待も大きかった19話なのですが思いの外たくさんの爆弾を落としていきました。とんでもない回だったぜ。

本文中の『』内にある日付つきの引用は当時ツイッターのものです(誤字脱字や二次創作的コンビ名などは訂正しています)。

アバン:デカパン大統領

これいいのか!?(苦笑) どう見てもホワ○トハウス然とした、浅草にある黄金のう○こみたいなのがのっかった建物にいたりもう何をどこから突っ込んだらいいのか分からない。円盤に収録されるかどうか疑問。

ある意味今しかできない時事ネタですね。それにしてもこういう時は大体秘書っぽい役に配置されることが多いトド松はいつも輝いてるなぁ。

Aパート:ふくわ術

アバンに引き続きう○こネタはどうだろうなぁ!!(相変わらず排泄音がやたらとリアルなのはやめてほしいで~す)

アバンのデカパンが知らないゆえに破滅を招く話だとしたら、これは知ってしまった事でご破算になる話なのでしょうかね? 十四松が配役されている意味が今一つ分からなかったのですが。

どう考えてもハタ坊とチビ太であるふくわ術人形なので、彼らを知っているはずの十四松があんな風に騙されるとは考えにくい。本編とは別軸の話だって事示しているのかな。それにしてもこんなところで突然石油王が再登場するとは思わなかった。

Bパート:バレンタインデー

六つ子たちとリア充行事の組み合わせなんて地獄しか絶対ないぜとは最初から思っていましたが開幕して見れば予想以上の地獄回。クリスマス以上に大変なことになりました。

それにしても今期トド松は真面目にボッチ枠ですよね。今回バレンタインの存在を無視するような発言を空気を読まずズバッと言うの一期のカラ松の枠だったような気がする。空気を読まない正論ってヤツ。でも私はどうせ見苦しい童貞なら君のように堂々としてる方が好きだな。ものすごく欲しいよね!(チョコ)

この後外出して一念発起チョコをもらおう! って事になるんですけど一人戸惑う一松をみんなが励ますのやっぱり一松ってどこか皆に守られてるというか一歩引いて見られてる感じですよね(なぜか)。バレンタインに外出がまるで死地に赴くようなテンションなのおかしいけどな。

それにしてもこの後ハイテンションでカラ松が一松に「どうだ~今年のオレたちは一味違うぜ!」とか言ってがっしと肩組頬寄せで絡むのが一昔前にあった版権絵での仲良しサービス絵みたいで笑った。お前ら本当に一期の空気忘れんなよなって感じで二期は仲良しですね(戸惑いの表情は見せつつ拒否らない一松)。

なんというかこの回全体的に我々六つ子ファンの視聴者(おもに女子)が抱く六つ子バレンタインの幻想、そのすべてをぶち壊す! っていう色が濃厚。ところどころに出るイメージが「こんな六つ子の版権絵あったな…」みたいなので悲喜劇度が増します。壮絶な茶番回。

チョコをもらうぞーと外に飛び出したはもののあるのはただただ厳しい現実(当たり前)。義理チョコが欲しければせめてバイトでもして人間関係広げろと思いますが、六つ子は職業的二ートだからね。仕方ないね。トト子ちゃんからの義理チョコももらえず、母チョコもさすがに最後のプライドが許せない。万策尽き八方ふさがり。

ついに精神崩壊したかのごとくチョコを自分たちで手作りするというトンデモバレンタインが実行されます(こんな版権絵も雑誌で見たわ)。キラキラエフェクトと共にハイレベルなお菓子作りする六つ子たちの絵面に笑っていいのやら泣いていいのやらわからない。しかも作ったチョコを兄弟同士で送りあうという地獄のイベントが実行されるのです。

『何というかバレンタイン回は期待されていた方向性ではなかったものの各松が特定の松に対して具体的にどのような感情を持っているかという事が公式ではっきりと個人の口から語られてしまった点がかなり重いのでは……と思った
17:36 - 2018年2月13日 』

今回一番の地獄は、お互いにチョコを上げる相手が「自分より下だと侮っている相手」であるという事。セリフは以下抜粋です。個々に感想も追記していきます。私がカラ松贔屓なのでどうしてもカラ松よりの感想になる事はご容赦ください。

…………………………………

カラ松→チョロ松

「お前みたいなクソダサイセンスの弟がいてくれて自分に自信が持てるんだ。いつもセンキュー」

一期前の「なんでもないCD」チョロプレックス以降、カラ松がチョロ松の外見をかなりダサいと思っているというのがすっかり公式になりましたね。何がそんなにカラ松くんの美的センスに拒否反応を示させるのか。自信の元にまでなってるとか本当に失礼すぎだけど、この二人だから遠慮なく言いあえるってところはある。後くされなさそう。

おそ松→一松

「お前ってさ…多分俺より幸せになることは一生ないと思うんだよね。安心するよ。ありがとう」

一期の24話を踏まえて見ると闇深いセリフ。一松にこのセリフを言うおそ松兄さん残酷すぎる。だがしかし他に一松をさげすむのに良いセリフがあるかなって考えるとこれ以外だと本気で精神的ダメージ食らいそうなのばかりなのである意味一松にとっては一番安心できそうなセリフでもあるんですよね。おそ松兄さんマジ兄さん(怖い)。

チョロ松→おそ松

「いつ死ぬの?待ってんだけど」

『それにしても見下しバレンタインで他の組み合わせはまあギャグの笑いで消化できるんだけど速度のガチ感だけはどういう事なんだよ……ってくらいガチだった
18:53 - 2018年2月13日』
『なんか他の松は無理やりなんかほめなきゃっていう投げやり感があったし、四男→五男は自然な態度である意味いつもの二人だったからいいんだけど三男→長男は本当に流れる空気が違ってた…うまく説明難しいけど
18:56 - 2018年2月13日』

この二人の場合出だしからチョロ松が「おいこらゲス松」だし、他の松たちと違い茶番を演じようという気概すらなく罵倒が雑すぎ。他の松たちは罵倒しつつも一応褒めるスタイルだったのに、いきなり死ねとだけ……。それが逆におそ松への生々しい感情に見えてしまうんですよね。愛憎が半ばしている。

二期ではちょっと絡みが少なくなったこの二人ですがやっぱり独特の空気を持っています。チョコに無邪気に喜び過ぎのおそ松も印象的。

実はこの後我に返った皆がそれぞれにバカにされたところに対して怒るシーンがあるのですがおそ松だけは「キモいんじゃ!」とイベント全体の感想を述べるに留まりチョロ松個人に対しては特にコメントしません(チョロ松には関係のないトド松がどさくさまぎれにした)。

チョロ松に「死ね」と言われることなどおそ松にとっては気にするに値しないというかどうでもいいのかも。ある意味この二人っていつもこんな感じですものね。

トド松→トド松

「ん?どうしたのトッティ」「いつもかわいくいてくれてありがとう。素直だよね。人に好かれるよね。大好きー!」

『バレンタイン回で何が好きかって色々あるんですが末弟が誰にもチョコを贈らず、もらわなかったことが最高にCOOLで大好き
22:43 - 2018年2月13日』
『私はアレははぶられたのではなく事の惨めさを自覚したうえで「テメー等は勝手にやってろや!」っていう末弟の反骨心であると思っているので
22:44 - 2018年2月13日』
『二期の末弟のポジって、一期の次男のボッチポジに重なるけど圧倒的な違いは、愚かさ未熟さゆえにその地位に甘んじなければならなかった次男とは違い末弟は己で進んでそこにいるってこと
そして侮られてる次男とは違い、末弟は一目置かれているから恐れられているのだという事だ
22:50 - 2018年2月13日』

二期のトド松は立場的には一期のカラ松を髣髴とさせるところがあるんですけれど、不思議と憐憫の気持ちは湧きません。ボクは兄弟たちのなれあいには屈しねえ~という確固たる意志を感じるからです。しかしながら、兄たちの誰に対しても侮りを見せなかった彼は、兄弟の絆を絶対に切れないという感じもします(なんだかんだ言って兄たち好きだよね?)。そこがカラ松とは正反対だなって感じますね。

カラ松は内面の弱さや浅はかさゆえに孤立しているのだけれど思いの外孤独にこだわっていないし、実はアッサリ兄弟を切り離してしまいそうなところとか本当に正反対だなって思います(彼は自己暗示など必要ないくらいに何より自分が一番好きな男なので)。似ていいるけれど違うってのがこの二人ですね。

一松→十四松

「ニート生活っていう何の変化もない日常においてお前のような(ピー)がいてくれてほんと助かる…いつもありがとう」(ピーは「基地外(伏字失礼)」とかおそらくそんな意味の言葉)

『今回のバレンタインの個々人の松への見下しポイントなんですけど特に五男から次男、四男から五男への見下しポイントが過去ツイートでも言ってた解釈とものすごい勢いで合致してて思わず自分の該当ツイートをあさってしまった
19:48 - 2018年2月13日 』

二期前から、そして二期に入ってからは特に強く、一松と十四松そしてカラ松と十四松に感じていた関係性があまりにも表出していた為ちょっとびっくりしましたね。この二組については言いたい事がいっぱいあるよ。以下は二期前のツイートの引用です。

『私は四男は五男の事を信頼し愛しつつもどこか下に見てるところがるんじゃないかなって思うんですよ(そこは甘えですね)
次男に対してもそうだけど下に見ることで安心しているいやらしさというものがある
そしてそのことを無意識では分かっててそんな自分が嫌だーっていう無限ループなんだと
13:46 - 2017年7月8日』
『そうやって下に見てる五男が突然まっとうなことを、しかも一番指摘されたくない部分を的確についてきたってことがショックだったのかも
普段は下に見てるけど本当は違うっていう現実を突き付けられたというか……なんてーか四男君は本当に難儀な子だなと感じます
根っこはいい子だと思うから余計に
13:48 - 2017年7月8日』

これはエスニャン回の一松が自分を心配した十四松に対して最初ちょっと辛辣だったことに対する私の解釈ツイートです。一松は普段から何だかんだと兄弟たちに対してさえ「自分より上」というコンプレックスがあるんですよね(実際はそんな事全然ないと思いますが)。

そんな中で常識では測れない言動を繰り返す十四松の存在は浮世のしがらみを抜けたところにある大切な存在なのだと今回の言動を見ても分かります。申し訳程度に「きち○い」という見下しワードはありますけどそれを差し引けば「お前がいるからおれがここにいられる」っていう熱烈な愛情表現ですよね。あげたチョコが一点物の馬鹿でかいケーキなのも他の松と比べて愛が重すぎる。

この二人の関係はとても完成されていて本当に美しいとは思います。理解しがたい相手に対して純粋な好意で接しており、お互いを大切に思いあっているから。でも私はちょっと手放しで喜べない感想も持っています。これは「戒め!」を見た時も思っていた事なんですけどね。

『四男は性格上自分より格上とみなした相手に対してはコミュニケーションをまともに取れない傾向があるんだよね(例:二期の三男と四男回)
20:10 - 2018年2月13日』
『だからこそあからさまにおかしな言動をする社会不適合に見える五男に対して信頼と安心を感じているんだろうけど
それは五男があえてそう演じてあげているからこそ成立する関係なんだよな 戒め回もそうだったし…
20:11 - 2018年2月13日』
『でもエスニャン回では四男の問題点を正そうとしていた五男がそれ以後は一切そういう動きを見せずただただ四男兄さんの世界を守ろうとするのは尊い反面、それでいいのかな…とも思っている
20:15 - 2018年2月13日』

この関係はお互いの思いやりで成立しているようでいて実のところ十四松側の多大な努力が不可欠な関係だと感じてしまうんです。これはきっと「そんなことない!」って言われてしまいそうで表だっていうのははばかられるんですけど。

でも一松側が十四松がそこまで気を使って自分に合わせてくれているとどこまで分かってるかは疑問が残るんですよ、私は。なんだかんだ一緒にバカしてくれる優しい弟だなとしか思ってないと感じてしまうんです(一松にとってはそれこそが心地よいのですから)。栄太郎回とか見ても十四松の純真をものすごくリスペクトしてますしね。

それに対し、十四松側は一松の心情を全部理解した上でああふるまっているのだろうと思います。天真爛漫なばかりじゃない。十四松の真の目的は一松をこの六つ子の箱庭と言うぬるま湯に囲い込んで厳しい現実を見せない事じゃないのかな。エスニャン回で図らずも兄さんを傷つけたっていう事、結構気にしているのかもしれない。あれ以来一切一松のやることに異を唱えなくなった気がします。後十四松自身も馬鹿を演じることで都合の悪い役割を忌避するという処世術を行使するタイプなのでなおさらそういう行動を強化してしまうのかも。

『それが良いか悪いかは横に置いておくけど今回の話や戒め回を見ても五男はそこまで侮られている四男に対してその事は見て見ぬふりをし、四男をものすごく過保護に守っているのだと思う
本当に過保護すぎるくらいに過保護に
20:17 - 2018年2月13日 』

一見自由人に見える十四松ですが、カテゴリーとしてはむしろおそ松とかと同じ「六つ子の箱庭を守る側」なんですね。変化をすごく嫌っている。波風立てずに生きたいという。十四松は無知である自分を誰よりも理解し、己の愚かさを熟知した上で出来る最善手を忠実に守りながら生きているすごく保守的な人間なんだなって思いました。

そしてそれを踏まえた上でカラ松への十四松の対応を見ると色々と考えるところが多いです。

十四松→カラ松

「ぼくは馬鹿だよ。でもカラ松兄さんって実際の所ぼくより100倍馬鹿だよね。ありがとう!」

『まあ次男侮ってる相手に対して普通に失礼な男だと思うし相手も多分次男の事相当侮ってるからお互いに失礼様だと思う
特に二期に入ってから五男は相当次男を侮っているのではと感じるようになった(五男って賢くないの嫌いそうなイメージが強くなった)
16:00 - 2017年12月26日』
『五男普段はあまりまともな事しゃべらないから分からないけど10話のからまつくんとかフツーに「アホじゃないかな?」って思ってる印象ある(個人的感想)
それを三男みたいに口に出さないのが五男の要領の良さ賢さ
16:03 - 2017年12月26日』

以上は二期が始まって10話以後くらいにしたツイートです。二期10話でカラ松兄さんに石臼渡してきた十四松はインパクト結構大きかった。あれと栄太郎親子で見せたバカを処世として使う十四松を見て、単純にバカを貫くカラ松とは思っている以上に関係が悪いのではないかって感じていたんですよね。

それがこれ以上ないくらい完璧に出ていた見下しバレンタインですよ。個人的にこの二人受け渡しが一番純度100%の見下しを感じましたね。自分はバカだけどカラ松兄さんのバカとは全然違うから、とものすごく明確な一線を引いて「こっちくんな」してる印象。自分の世界に囲い込もうとする一松に対してとは正反対な対応です。

もっともこれはカラ松側の対応にも原因があります。カラ松は十四松を馬鹿にしている訳ではないですが明らかに子ども扱いしている様子はありますよね。一期のパチンコの時に飴で懐柔しようとしたり。そういったカラ松に十四松は大体反発します。「CRただいま」も今にして思えば無邪気ゆえの言動と言うより意趣返しなのかもしれないと思えてきました。奴はれっきとした成人男性なのだ……。

バカを処世にする十四松にとってカラ松の一切邪念のない馬鹿っぷりは本当に愚かでしかないし理解も納得も出来ないし、何なら迷惑ですらあると考えるとこの厳しさも納得。せめてこっちには出てくるなって頭叩いとかないと自分の処世にも影響が出てしまうからかもしれません(馬鹿ゆえの天真爛漫で立ち回るキャラは二人もいらない!)。十四松も六つ子内の序列の中で必死に生きてるんだよな。ただでさえ立場の低い弟キャラなのだからなおさら。

六つ子の守護者である十四松と、六つ子の破壊者(これは一期において。二期は割と六つ子に準じて生きているのでまた変わりますが)であるカラ松の馬鹿さは似ているようで全然種類が違うものなんですね。

さて、それとは別に私の中で物議をかもしたのが十四松のバックにあった背景の絵。十四松が馬鹿だと思っているカラ松の姿が描かれているのですがその中に事もあろうに一期五話事変の絵があったんですよ(しかもご丁寧に二つも)。

『私は基本一期五話はギャグとして消化すべきだと思っているし、ことさらに大騒ぎするのは本意ではないですけどあれを次男が「バカ」だからゆえの事変とすることには五男にではなくこの脚本を書いたスタッフに対してちょっともやっとするものは感じるね(愚痴でゴメンな…)
19:59 - 2018年2月13日』
『これだと五男は次男を本気でバカだと思ってどんぶり投げたとも取れてしまいさすがにそれはちょっと…って思った
私もできれば一期五話は笑いたいと思ってるんでホント頼むスタッフ
20:00 - 2018年2月13日』

あれの事変はあくまでカラ松がああいう性格だったから悲劇一直線になってしまったというのは分かります。それを笑うのがギャグしては正しい(?)という事も。

でもあの時のカラ松を「バカ」という一言で片づけるのはちょっと乱暴すぎる。しかも十四松は加害者の立ち位置にいたキャラですよ!? こっちとしてはアレはたまたまカラ松が誘拐されたからああなった訳で他の松が誘拐されても多少の成り行きは違っても結局は似たり寄ったりな結果になるだろうし、なんだかんだとカラ松が誘拐されるのが一番面白いから選ばれたんだと思っていたんです。だから普通に大笑いする人たちがたくさんいるのも納得できていたし、ギャグとしての笑いを優先した結果だと考えていました。

それをああいう風に雑な言われ方すると「へぇ~」っていう冷たい感情が湧いてこない。あの一言で私の中でカラ松事変が完全に明確に「笑えないギャグ」に転落したのが悲しいです(今までは笑える部分と笑えない部分半々くらいな気持ちだった)。

それに、まだ他の松が言うなら普段のカラ松の扱いもあり納得できなくてもギャグとして消化できますがよりにもよってイノセントの象徴みたいに扱われてる十四松にそれを言わすかっていう気持ちはありますね。

『それだけに逆に今まであえて発言してきた時にはそれなりに意味があるという事
相手を傷つけたり攻撃的な発言をするときには明確に悪気がある可能性があるという事だ
五男の言葉は多分六つ子の中で一番重い
18:29 - 2018年1月9日』

上記ツイートは二期14話あたりでした発言ですが、まさにこれなんですよ。五男の発言には他の松にはない重さが加わってしまう傾向があるだけに慎重に取り扱わないと危険です。

しかしながらカラ松という男を象徴する出来事としてあの事変が代表としてでてくるという事自体がある意味事変というエピソードの大きさを感じさせてしまいます。

…………………………………

見下しバレンタインについての個々の感想長くなり過ぎてしまいました。

色々ありますが最後に各々が貶された部分を「お前が言うな!!」って殴り合いしてくれたのだけは救いでした。カラ松が十四松殴ったのは意外だったけど良かった。あれが無かったらギャグにできないところでした。最近カラ松も一期とは異なり割と感情を表出するようになったなぁって感じます。

最後にはもう人もチョコも何もかも無に帰し、コートジボワールへ行って「カカオ死ね!」というラストだったのはいい締めでした。コートジボワールには謝れって思うけど(笑)。

『それにしても次男、母親からチョコをもらうやるせなさより、男兄弟間で告白ごっこまがいのバレンタインやる異常性をもっと忠告してほしかった(どう考えてもマミーのチョコもらった方が傷が浅い)
22:55 - 2018年2月13日』

全部見た後の最後の感想はこれかな……。個々人の描かれ方に多少の異議はあれど面白かったのは本当です。頭空っぽになれる話大好き。

Cパート:デリバリーコント

尺余りのデリバリーコント再び。またシコ松……もといチョロ松がいたし始めるかと思ってヒヤヒヤしてたらなんと今回はにゃーちゃんとトト子ちゃん。

今回の童話シリーズは「本当は話が進まない白雪姫」。二人とも配役が白雪姫じゃないのがいい味出してる(にゃーちゃんは鏡、トト子ちゃんは魔女の母)。アイドルがうちにくるという夢のような状況なのにちっとも嬉しくない展開のチョロ松がただただかわいそうです。

ところでこのコントにおける二人のキャットファイトに再び「石臼」が登場するんですよね。なんかもうすっかり石臼って争いごとの象徴みたいに松では扱われてますよね。カラ松事変で投げられていたの石臼だけじゃないけどやっぱり最後に投げられた石臼のインパクトデカいんだろうな(他のものと比べても殺傷力高すぎだし、間違いなくとどめを刺してるから)。

そして、これは私はネット配信で見ている為後で知ったことなのですが、テレビ版の提供ではこの石臼に巻き込まれた十四松の姿が隅に映し出されているそうなんですよ。

直前のバレンタインでカラ松の事変を痛烈に見下した十四松が石臼に倒れているという……。提供絵は本編とは違うけどそれでも何か恣意的なものを感じてしまいます。だってこの場に突然十四松がいる必然性そんなにないですから(他の松はチョロ松以外いないようだし)。

なんというかやっぱりスタッフによって意識的に出されている感じがしますねカラ松事変のモチーフ。踊らされてるなーって感満載。とりあえずもっと気持ちよくどんどん躍らせてほしいです。

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