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名古屋城バリアフリー市民討論会質問用紙 市は「筆跡で個人が特定可能」と内容非公開


名古屋市民オンブズマンは、23/6/3に市が主催した名古屋城バリアフリー市民討論会で回収した質問・意見用紙と感想記入用紙を情報公開請求したところ、「自由記載欄は、筆跡を見る機会のある者等が特定の個人を識別しうる可能性がある」「自筆アンケート用紙を公開することは参加者の了解を得ていない」「障害者基本法や理念の趣旨に反する内容が含まれており、明らかに公にすることができないと認められる」として非公開となりました。

・決定書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230802.pdf
・質問・意見用紙
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230802-1.pdf
・感想記入用紙
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230802-2.pdf

質問・意見用紙の自由記載欄は、司会者が当日読み上げています。あえて黒塗りにする必然性はありません。
「自筆アンケート用紙を公開することは参加者の了解を得ていない」とありますが、事前に了解を得ればよかっただけです。
そもそも、参加した36人が誰かは全く分かりません。「筆跡云々」はあまりにもばかばかしいです。

なお、非開示事由に「障害者基本法や理念の趣旨に反する内容が含まれており、明らかに公にすることができないと認められる」とありました。
どうして当初から「公にできない」意見の持ち主が会場にいるとわかっていたにもかかわらず、当日差別発言を許可してしまったのか、全く理解できません。

なお、アンケートの結果は以下の通りです。
名古屋市の説明と異なり、「エレベーターを設置しない」がアンケートの回答より多くいました。
全体を通して「よかった」が26人もいたのがよく分かりません。
【開催前】設置しない      12
     1階まで小型昇降技術  8
     5階まで小型昇降技術  15
【開催後】設置しない      14
     1階まで小型昇降技術  5
     5階まで小型昇降技術  15
【全体を通して】よかった    26
        よくなかった   4
        どちらでもない  4
参考:5000人アンケート結果
 設置しない:23.4%
 1階まで小型昇降技術:16.9%
 5階まで小型昇降技術:47.2%
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230605.pdf

市民討論会の契約について情報公開請求したところ、お金はまだ支払われておらず、今後2023年9月末までにアンケートのとりまとめをするとのこと。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230721.pdf

※「文化庁は『復元したとしてもそれはあくまでレプリカだ』という文書を出している」に対して、文化庁に抗議した中身が分かるものは不存在でした。

・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm

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