名古屋城木造復元 公共事業の見直し対象にしなくていいの?
23/11/7に名古屋市は令和5年度第2回名古屋市公共事業評価監視委員懇談会を開催しましたが、対象が国土交通省からの社会資本整備総合交付金の事業と、国土交通省により評価の実施が義務づけられている上記以外の事業評価のみとなっているため、事業採択から5年以上未着工となっている名古屋城木造復元事業については対象となりませんでした。
・23/11/7 令和5年度第2回名古屋市公共事業評価監視委員懇談会 配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231107.pdf
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/231107-1.pdf
第1回懇談会と同じく、国国土交通省からの社会資本整備総合交付金の事業と、国土交通省により評価の実施が義務づけられている上記以外の事業評価のみでした。
https://ombuds.exblog.jp/29735136/
評価自体は大変興味深いものでした。
以下名古屋市の説明の抜粋
・東山公園 費用便益比は50年間で比較
入場者数は5年で比較
・名鉄連続立体交差事業(桜駅~本星崎駅間)
事業期間を20年→15年+20年にすれば割引率を踏まえ効果がある
・中川運河上流地区浸水対策
現時点で中止した場合も便益が上回る
名古屋市の説明に対し、懇談会委員が厳しい指摘をしていました。
名古屋城木造復元事業は、2015年9月議会で、整備検討調査費3500万円が可決されました。
それから8年。いまだに着工はおろか、文化庁に現状変更許可申請すら提出できていません。
当初は2020年7月完成予定でしたが、遅れに遅れ、2023年3月に名古屋市は「順調にいって2032年度」と発言するものの、23/6/3市民討論会での市民による障害者差別発言で停滞しています。
収支見込みも「着工メドが立ってから作成する」とするのみ。
本来であれば、国や愛知県で行っているように、進捗がない事業は定期的に第三者を交えて見直すべきですが、名古屋市はそうなっていません。
・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm
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