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河村市長 名古屋城市民説明会 年度内開催を指示せず 今後市当局と相談

河村たかし名古屋市長は24/2/26開催の定例記者会見で、名古屋城木造復元事業に関する市民説明会について、24/1/29会見で「差別発言検証中間報告が出たら、年度内に開催したい」としていたにもかかわらず、市当局に具体的な指示をせず、市当局も現時点では開催予定はないとしました。
河村市長は「今後市当局と相談したい」と述べました。

・24/2/26 河村たかし名古屋市長定例記者会見(名古屋城部分)
 名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/240226.pdf

河村市長は「(1/29には)やることにやぶさかじゃないと言ったのでは」ととぼけましたが、「市長は年度内にやりたいと発言した」と記者から追及され、「(記者会見で)言ったやつは、普通は改めて指示しなくても、普通は(市当局が)言う」と責任逃れをしました。

記者は「今から年度内に会場を押さえて広報するのは難しいのでは」とすると、河村市長は「令和2年の文化庁基準を説明したい」と論点をずらしました。

市当局は「24/2/14に公表された『中間報告』では、『拙速で時間がない中でやったことが(参加者からの差別発言が起きた)一つの大きな原因といわれている」とし、観光文化交流局で議論して決めるとのこと。


24/1/29定例記者会見では明確に「年度内に市民説明会をやらないといけないだろう」と述べています。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/240129-1.pdf

記者:ちょっと名古屋城の話戻って恐縮なんですが1点だけ。
毎年この時期に、1月、12月ぐらいに行われていた市民説明会、名古屋城木造復元の市民説明会が今まで5回とか6回とかあったものが、去年1回になってしまったってことで僕も質問させてもらいましたが、今年度は今のところ予定されてないと思うんですね。
0回になってると思うんですけれども、その説明を市長の口から説明を聞きたいと思います。
河村市長:まあとりあえずまあ前回の市民討論会という名をうったったんかなあれ。
あれの、いや、あんたのいわっせるのは市民説明会だけど、こないだ問題になった討論会ですよ。
市民討論会のあの問題が、とりあえず解決というか、一応の報告はにゃあうちはやりにくいわねそりゃあ。なんか
それは私もやむを得ないかと思いますが、こんな本当に今日出るんだったら、それを受けていっぺんやってもいいですよね。また。
だけど、無作為抽出という方法は、本当に本当は一番いいと思うんですよ。
無作為抽出。大体いつも国会議員で長いこと国会議員民主党でやってきたけど、国交省なんかいろんなものを作るときにやるんです、八百長で実際表にでたところあるがね。
だから、今まで残念だけど、ものすごい回数やったでしょ名古屋城に関しては、説明会。
ぼくもようけ出てってますよこれ。
こうなると、皆さん自由に喋ってもらうのは当然やけどどうしてもある程度決まった人ということになりがちなんですよ、これ。
なもんで、だけど、やるのはやらないかんと思います。
とにかく今回のことについての報告に対して名古屋市がどうしよう、だからどうするとか、
どうだということについては、この会見でもいうことになると思いますけども、やっぱり市民説明会なんらかやるべきだと思うんです
記者:差別発言の問題も含めて、市民説明会として年度内に市長としてはやりたいと。
河村市長:それやらないかんでしょう。と思いますここまで丁寧にやっていたんだから。
市民説明会(討論会の間違い)については、私は私で、確かに不注意だったかわからんけど、
うん、僕は僕なりに、やっぱり本当の無作為抽出して、一般から来た人が自由に意見を言うというのについてはね、いかんことありますよ確かに。言いすぎてあるんだけど、
それはそれで私は言いたいこともありますから、これは、だからそういうことをし、喋らさしていただいて、

にもかかわらず、河村市長はまずは発言自体をとぼけ、はっきり「発言した」と追及されたら市民討論会の開催準備を行っていなかった市観光文化交流局に責任をなすりつけます。しかもその後は論点をそらします。
典型的な「河村話法」です。

24/1/29会見から年度内24/3/31まで2ヶ月。通常の市民説明会準備でも極めて時間がありません。
今からなら事実上1ヶ月です。

24/2/14発表の『中間報告』と同時に公表された松雄副市長ヒアリングには、「(河村市長の)指示をもらって決定していくというプロセスを名古屋城についてはずっとやっていました。」と明記されています。
https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/page/0000172001.html

なぜ今回、河村市長お得意の「指示書」を出さなかったか不明です。
「指示書」は、「自分がやりたいこと」だけ出し、「自分に都合が悪いこと」は出さない、というのであれば、あまりにもご都合主義です。

しかも、市民説明会で名古屋市が説明しないといけないのは、河村市長が言いたい「令和2年の文化庁基準」ではなく、「どうして市民討論会で差別発言が起こったか。『中間報告』で指摘された事項の市民への説明と、『中間報告』でも明らかにならなかった『アンケートに“設置しない”項目を入れた理由』『参加者に“何らかの昇降技術の導入が決定していた”ことを説明しなかった理由』『当初7月開催予定を大急ぎで6月に前倒しした理由』『最後の市長挨拶“熱いトークもあってなかなかよかった”を謝罪するもいまだに撤回しない理由』」ならびに23/6/12時点の『木造天守整備基本計画』で示された木造名古屋城の姿ではないでしょうか。

年度内に市民説明会ができるかどうか不明ですが、本来は、年度内に1回すればよいという訳ではなく、「市民が木造名古屋城の姿と意義に納得するまで」「差別発言が市民から起こらなくなるまで」何十回、何百回もするのが筋ではないでしょうか。
そうすることで、「真の市民の宝」が出来ると考えますが、現状では「差別の象徴」の城を作ろうとしているとしか思えません。

・令和5(2023)年6月12日「特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第56回)
 『木造天守整備基本計画』
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/save/tenshu_information/

・令和2年4月17日 文化庁 文化審議会文化財分科会
 史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準の決定について
 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/92199502.html

今後の予定
・24/2/28(水) 10時半~ 名古屋市議会経済水道委員会
・24/3/1(金) 10時半~ 名古屋市議会経済水道委員会
・24/3/4(月)10時~ 13時~ 石垣・埋蔵文化財部会(名古屋能楽堂)
 https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2023/kankobunkakoryu/0000172289.html
・24/3/4(月) 10時半~ 名古屋市議会経済水道委員会
・24/3/4(月) 10時半~ 河村たかし名古屋市長定例記者会見
・24/3/11(月) 10時~ 名古屋市議会経済水道委員会
・24/3/13(水) 10時~ 名古屋市議会経済水道委員会
・24/3/15(金) 10時~ 名古屋市議会経済水道委員会
・24/3/16(土)14時 「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」月例会 市政資料館
 https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle/
・24/3/16(土)17(日)名古屋城石垣の積み直し現場体験!~石垣修復工事市民説明会~
 (24/2/22申込必着)
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/event/2024/01/20240125_4320.html
・24/3/19(火) 13時~ 名古屋市議会経済水道委員会
・24/3/24(日)13時~ 「水堀からみる城郭~守りの水の真価を探る~」(名古屋能楽堂)
 (24/2/29申込必着)
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/topics/2024/01/20240125_4316.html
・24/3/26(火)10時~ 名古屋市障害者差別解消調整委員会・名古屋市障害者差別解消支援会議(市公館)
 https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2023/kenkofukushi/0000172381.html



・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm 

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