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名古屋市障害者施策推進協議会会長が名古屋城バリアフリー市民討論会に対し意見書提出

名古屋市障害者施策推進協議会の瀧誠会長(愛知淑徳大福祉貢献学部長)は、23/8/23に「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会に対する意見書」を河村たかし名古屋市長あてに提出しました。
報道によれば杉野みどり副市長が受け取ったとのこと。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230823.pdf

報道で報じられたため、担当の健康福祉局障害福祉部障害企画課企画係に問い合わせたところ、当初「会長が文書を作成し、市に意見書を提出した。意見書は情報公開請求して頂きたい」と言われましたが、「会長が報道各社に配付した資料を入手したい」と述べたところ、受け付けた文書を情報提供頂きました。

意見書では「障害のある方に対して複数の参加者より差別発言がなされるとともにそれを支持する反応があっても、職員がその場で発言を制止するなどの必要な対応をとることなく進行し、さらに市長による討論の展開を肯定するあいさつにより最後まで障害者差別を正すことなどの対応がされることなく閉会することとなったこと委員一同大変なショックと、怒りを感じております」と冒頭で述べました。

その後、意見として以下述べられています。

1.検証委員会において以下の事柄を検証いただきたい
 1)市民討論会開催の適切性
 2)会の企画及びその準備態勢
 3)その後の差別発言の存在とそれに対する市長・職員の対応
2.検証委員会の検証を受けるとともに名古屋市として再発防止方針を明確にしていただきたい
3.再建する名古屋城天守のバリアフリーの推進は市の責務であるという視点に立って取り組んでいただきたい
 
意見書の中に「すべての委員が今回の事態は偶発的に起きたのではなく、起こるべくして起きたのではないかと感じています」「討論会当日の市長の発言、直後の市長会見での『差別的発言』『表現の自由』に関する市長の見解には、『名古屋市障害のある人もない人も共に生きるための障害者差別解消推進条例』施行者として適格性を欠くとの意見が委員の中から多数出ました。表現の自由はあっても差別発言は許されるべきではありません」「バリアフリー対策を推進するか否かを市民に問うものではなく、積極的なバリアフリー対策を示し、市民に発信していくことが市の役割と考えます」と述べられています。


・23/6/3 名古屋城バリアフリーに関する市民討論会 会議録は差別発言部分非公開
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230818.pdf
・名古屋市民オンブズマンによる文字起こし(差別発言削除版)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230603-4.pdf


23/8/30(水)に開催される第1回「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会」における差別事案に係る検証委員会(検証部分非公開) で、どのような発言がなされるか注目したいです。
https://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2023/sportsshimin/0000166636.html



・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm

2023年8月24日 05時05分 (8月24日 11時36分更新) 中日新聞
「大変なショックと怒り」、名古屋城討論会差別発言問題  障害者協議会、市に意見書
https://www.chunichi.co.jp/article/754880

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