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23/6/3(土)14時~ 名古屋城バリアフリー市民討論会 傍聴はネット配信のみ

名古屋市は、23/5/26に「23/6/3(土)14時~ 開催する名古屋城バリアフリーに関する市民討論会は、無作為抽出した市民のみ参加出来、一般の人の傍聴は現地ではできず、ネット配信のみ可能」と発表しました。
・記者発表資料
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230526.pdf
・広報
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/other/2023/05/20230526_4230.html
・配信URL
 https://www.youtube.com/channel/UCUeMWl_vFNmoyYNGewC0bLQ

討論会は、天守閣部会の麓和善・名古屋工業大学名誉教授、バリアフリー検討会議の堀越哲美・愛知産業大学元学長、今回の新技術公募の審査員だった、阿部一雄・一般社団法人バリアフリー総合研究所 UD-ラボ東海代表理事です。

市民討論会と言いながら、どうして限られた人しか会場で傍聴できないのか。「有識者」はどのように選ばれたのか、など、疑問がわきます。

また、市民討論会の時間は2時間10分です。
講演会・討論会の時間もあるので、質疑応答の時間がどれくらい取れるのかも疑問ですし、これで「市民の意見を聴いた」というのはあまりにも乱暴だと思います。


なお、「住民基本台帳より無作為抽出した18歳以上の5,000人を対象としたアンケート」と添付資料を情報公開請求したところ、23/5/29に開示されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/230526-1.pdf

添付資料には「旧国宝第1号」「先人が残してくれた他の城郭には無い豊富な史資料を基に往時の姿に復元できる」「再度「国宝」になることを目指し」「名古屋市民の誇り」「木造の柱・梁に影響を与えない」「取り外し可能」と、大きな文字で書いてあります。

日弁連が「車椅子が入れる大型のエレベーターを最上階まで設置しないのは人権侵害だ!」と名古屋市長宛てに要望書を出したことは触れていません。
https://www.nichibenren.or.jp/document/complaint/year/2022/221024.html

また、「地上から大天守地階までのバリアフリーは景観に配慮したスロープにて対応」と文字であるだけで、具体的な図は掲載されていません。

その上で、以下質問をしています。
問4 公募により選定された最優秀者の昇降技術の設置について、あなたの考え方は以下のうちどれですか。(1つに○)
1 設置しない(豊富な史資料を基に名古屋城天守を往時の姿に忠実に復元する)
2 1階まで(名古屋城天守の史実に忠実な復元に配慮しながら、1階からの眺望を楽しめるようにする(公募した昇降技術の最低要求水準)
3 最上階(5階)まで(高齢者、障害者、小さな子ども連れの方等のため、最上階まで設置)
4 わからない
5 その他(  )

バリアフリー公募について、「名古屋城木造天守閣の昇降に関する新技術の公募支援業務委託」として、令和元年~3年度で1億4300万円の契約を(株)日本総合研究所と結んでいます。(議会の予算議決済)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/210908.pdf

公募の説明資料にはで、技術開発費用として上限8000万円、実機導入として上限2億円と明記しています。
https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12549184/www.castle-challenge.city.nagoya.jp/challenge/

市民討論会の定員は100名程度とのこと。

どうして今のタイミングでアンケートをするのか全く理解できません。
最優秀者に選んだ株式会社MHIエアロスペースプロダクションとの関係はどうなるのでしょうか。
市議会への説明はどうなるのでしょうか。

疑問だらけの市民説明会。
市民の意見や、議会の意見をまともに聴こうとしない姿勢だけはわかります。


・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
 http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm

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