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粛々と綴るソロフォトウエディング撮影レポ【日記】

ソロフォトウエディング。

近年、所謂推し活のひとつなどで耳にしますが、実際にやったことがある方はまだまだ少ないであろう、大人の遊び。

この度、人生の思い出作りとしてガッツリ実行して参りましたので、準備~当日の記録を細かくインターネットに残しておこうと思います。
私も実行する前はめちゃくちゃ調べたので、インターネットの恩はインターネットで返します。(※撮影は1年前、少し過去の情報です)




実行の理由


私は己の人生を思い出作りだと思っている節があります。

一応は長生きする前提で雀の涙ほどの足りてない資産形成などに勤しむチンケな社会人ではありますが、どうしても「でもまあ…明日死ぬしな……」という強迫観念が幼少期から消えず、昔はそれで刹那的な選択をして失敗することも多々ありました。

しかしその頃より少し大人になった今。
どうせ明日死ぬなら「人生を振り返ったときに良い気分になるよう〇〇を経験しておこう」という気持ちが強くなり、この2年は特に、同人イベントを2回運営し、自分が1番欲しい同人誌を自分で描き、橋の上からバンジージャンプを飛び、"やったことがない行動"としてソロフォトウエディング撮影をしました。(少々享楽的すぎますが)

そしてこのnoteを読んでくださっている方はご存じだと思うのですが、私は設楽聖司という男性が大変に好きです。彼の夢女を10年以上やっています。

そんな大好きな人への感情の昇華&己の人生のおもろい記念として行ったソロフォトウエディング。楽しい体験になりましたので、この記事が少しでも誰かの参考になればいいな~と思います。



どのスタジオで撮るか

決定までにかなり時間がかかりました。
何故なら婚姻の経験やウエディング業界での勤務経験もなければ、コスプレ経験もない一切の勘が働かないズブの素人。「せっかく撮るなら奇跡の一枚を頼む…」くらいのもやっとした願望しかない。


一体"なに"がスタジオ選択の決め手になる…?
好みのスタジオセット?ドレスの種類??費用???ていうかブライダルエステとか行くべき(狂気)?みんな何を基準にサービスを選んでいる……?

全く何もわからない


わからないなら市場調査あるのみです。
以前、設楽先輩の手を粘土で造った際、手に関する記述をひたすら洗いざらい調べたように数多のソロフォトウエディングサービスを比べ、レビューを確認し、個人レポを読み漁り、そして……………

「フォトウエディングは、実際に人に見られるわけじゃないからエステじゃなくて修正にお金をかけるべし。」


という至言を発見。
え、それじゃん……………………………………………………。


一つの基準を見つけ安堵した私は、奇跡の一枚を撮るべく修正がめちゃくちゃ上手いと評判の韓国系スタジオを探し後日説明見学会を予約しました。


※ちなみにこの至言を読んだのは2022年の1月頃だったため、設楽聖司さんの粘土の手も修正していいんだと思えて表面をビューティープラスで補正しました。粘土ってビューティープラス使えるんだね。



個別相談見学会

相談会はオンラインと対面が選べたのですが、対面のほうがスタッフさんや現場の雰囲気が分かるかな?と思い、スタジオに赴くことに。
予約後、ヒアリングシートがメールで送付されるので「撮影の際に重要視すること」や「その他の希望」を事前に回答。撮影の際に最重要視すること………「写真のレタッチ」にチェック。OK。

当日は撮影スタジオ兼事務所のこじゃれたビルの中の、美しいドレスや小物が飾られた応接間みたいなところでスタッフさんとお話しました。

まずはアイスブレイクとして「今回どうしてソロフォトウエディングをやってみようと思われたんですか~!」という質問から始まり(端的に「人生の記念にやってみたくて…」と回答)、料金面、ドレスの特徴、今後の流れ、完成写真のイメージ共有、スタジオセットの案内など、1時間くらいでテキパキ教えてくれました。

ちなみに「推し活セット」みたいな形でソロフォトウエディングのプランがあるスタジオではなかったため、純粋に「ソロフォトウエディング」のプランで申し込みました。スタッフさん曰く、韓国では婚姻以外でのフォトウエディング撮影が日本よりもメジャーらしいです。



オタクからのお願い

元々このスタジオにしようとほぼ決めた状態で相談会に行ったので(ネット上での写真サンプルがかなり充実していたためイメージがしやすく懸念がなかった)、相談会では事前記入したヒアリングシートを元に具体的な撮影のお話をしました。

今回の体験は"大好きな人への感情の昇華"がテーマのひとつ。撮影時は高校生の設楽先輩から誕生日にもらったアンクレットをつけたいという一つの願いがありました。

https://www.konamistyle.jp/products/detail.php?product_id=71077

コ●ミスタイルの商品紹介サイト(古ページなのでプレビューが出ない)


アンクレットは相談会にも持参し、特に設楽先輩の名前は出さずに「ちょっと草臥れてるんですが(※ここで設楽先輩がメッキのアクセサリーくれるわけないのに…というツッコミが12年越しに蘇る)思い出の品物なので当日つけたくて…」と現物を見せたところ、強度や素材感を確認の後「わかりました~!大丈夫なので撮影当日持ってきてください!」とフランクに快諾されました。やった~!!

あとメイクやスタイリングの希望も訊かれたので、せっかくなら自身のショートカットを活かそうと、退団後の早霧せ〇なさんの写真を提出しました(震え声)。
こういった"なりたい例"に弩級美女を挙げる行為、おこがましい&恥ずかしくて精神ダメージをくらってしまいがちなのですが、スタッフさんときっちりイメージ共有することで後悔のない体験・気持ちのいいお支払いができるので、絶対に恥ずかしがらずに厚かましい心で希望を全てお伝えするのが良いと思います。スタッフさんには「わあ!綺麗!ハンサムに仕上げますね!」と言われました。頼む……!

そんなこんなで撮影日程予約と費用振込も爆速で済ませ、約2ヵ月後の撮影当日までにドレス選びや撮影コンセプトを決めていく運びとなりました。



当日までの準備

ドレス選び

ドレス選びのために別日に店舗に行くのかな?と思っていたのですが、事前にネット上で100着弱の中から3~4種類候補を選んで伝える(一着プラン)→当日ヘアメイク後にフィッティング→確定…というシステムでした。

全て韓国から取り寄せている撮影用ドレスということで、ビーズ刺繍やレースの装飾が凝っている煌びやかなものが多く、変身願望がない自身にとっても流石に選ぶ時間は終始ワクワクしました。綺麗なものを見るのは楽しい!!!!!

選び方のコツとして、写真になったときレースは綺麗に映るけどビーズは細部が映らない、でもビーズ刺繍って超カワイイから当日のテンションは間違いなく上がります!ビーズの反射で顔色もよく見えます!みたいなことも教えてもらいました。なるほど。

結果、ハンサムめにスタイリングして頂く予定だったこともあり、プリンセスラインよりもスッキリ大人っぽいイメージの、マーメイドラインのドレスを3着見繕っていきました。


撮影コンセプト選び

たくさんのセットとシチュエーション、ポーズなどで出来上がったソロフォトウエディング用のお洒落写真集(?)データの中から、自分自身で再現したいものを事前に5カット程選び、撮影当日カメラマンさんにお伝えする形式でした。

もしかしたらこう書くと、決められたパターン・ポーズに自分を当てはめていくだけで融通が利かないのでは?と感じられてしまうかもしれないんですが、実際は撮影時にカメラマンさんから新たなポーズ指示を受けたり、逆に「お祭りさんが選んだタイプのドレスだとこのシチュエーションは綺麗に映らないからこっちにしません?」って当日提案してくれたりして、かなり満足度が高かったです。プロすげ~!

後ほど写真を貼りますが、「アンクレットを目立たせたい」という希望も最高の形で叶えてもらいました。


奇跡の一枚を撮るための備え

撮影前には「当日までにこういうコトしとくのオススメ!」みたいな資料を複数送ってくれました。勿論フルでは掲載できないのですが、「とにかく笑顔の練習!毎日鏡みて!」「むくみ防止に前日の塩分は控えてストレッチ」などが書いてありました。あと背中が開いたドレス着たい人はヌーブラで来てねとか。大切。

特に筋トレのオススメはされなかったですが、私はそれはもう姿勢の悪いヘロヘロ同人オタクなので、1か月くらい前からスクワットとプランクに勤しみました。もう二度とない奇特な機会、最後まであがくぜ…。



撮影当日

見たことない道具を使ったメイク

1週間前に撮影の時間が確定し(引っ越し屋のフリープラン?)、朝からスタジオへ。スタッフの皆さんと打ち合わせをして、メイク&フィッティングルームへと向かいました。

まずはメイクから。いちオタクを早霧せ〇なさんバリの美女に仕上げなければならない大仕事…(ごめんね)。
部分つけ睫毛でめちゃくちゃいい感じに目を盛ってもらったり※、火で炙った竹串で自睫毛を上げたり、ペインティングナイフでファンデーション塗ったり、何色も使ってシェーディングしたり、一本一本超絶丁寧に眉毛を描いてもらったり、圧倒的な非日常を浴びた時間になりました。
普段の生活でこんなに凝ったメイクをして頂く機会なんてない&私のメイク偏差値が低いこともあり、ただただ圧倒され続けた1時間半でした。仕上がりも華やかでかっこよくて感動しました。

※韓国ウエディングはつけ睫毛使うからよっぽど拘りない限りはまつエクしてこなくてよいと言われました。学び。


髪のセットはハンサムショートがテーマなので、前髪とトップの膨らみをいい感じに調整してもらってすぐ終わりました。すごくいい感じにして頂けたので、帰宅後自分でも再現してみたけど全然できませんでした。不器用~!


味変するドレス

次に事前に選んでいたドレスを順番に試着。
確かにバッチリヘアメイク前の自分が着るのでは完成イメージがだいぶ違うので、理にかなった順番です。

試着は楽しかったです。
インターネットには載せられないのですが、サテン生地のドレスを着たら神話の登場人物みたいになって大笑いしたりしました。実際に着ないとわからねえ~~~~!(試着するごとに写真撮ってたので後日友人達からも笑ってもらいました)

次の一着も体形にあわなくて皺がよってしまったので、結果総レースのマーメイドドレスに決定し(サイズが大きかったので後ろ待ち針で止めて寄せました。写真に映る部分以外なんでもいいのがフォトウエディングならでは!)、それに合わせてイヤリングやティアラも決めました。イヤリングはシチュエーションに合わせて、スタンダードなパールからデザイナーズ的な小洒落たものまで、撮影中にスタイリストさんの判断で3回付け替えてくれました!

あとこれは韓国フォトウエディングの特徴なんですが、レース製などのボレロを装着しての味変撮影がありました。装着するボレロを変えることによって、ドレス一着プランでも何着も着替えたみたいな写真になるので感動します、めちゃくちゃかわいい!!!
(逆に袖があったり特徴的なデザインのドレスを選ぶとボレロが装着できないので、シンプルなドレスを選んで味変させるのが楽しみ方のひとつでした。)


ちなみに支度中と撮影中に流してもらう音楽はせっかくなのでショパンをリクエストしました。全ての支度が終わって撮影スタジオに入る瞬間、たまたまバラ1が流れだしたので照れてしまいました。ありがとう…。


撮影、そしてものすごい修正

5つのシチュエーションでの撮影だったのですが、本当に段取りと手際がよく、素人でも美しく映るよう所作を指導してくれて、体感5分で全ての撮影が終わりました。確か打ち合わせとヘアメイクと撮影全部合わせて3時間くらい。プロは本当にすごい…。

私が希望していたアンクレットを目立たせる撮影も、ソファーでのシチュエーションの際に瞬時にポージング指導してくださり、本当に素敵な写真に仕上げてもらいました。すっごい嬉しい~!!!

美脚にみえる足の組み方をめちゃくちゃ教えてもらった


あと古いパイプオルガンを使ったセットでの撮影も希望していたので(元々は先輩然としたグランドピアノと一緒に撮りたかったんですが、近場には所有してるスタジオがなかった)、こちらも本当に素敵に撮って頂けて、無事人生の思い出となりました。

ボレロONバージョンのドレス

彼シャツならぬ彼ジャケットを模した撮影。
サンプル写真で彼ジャケやってる花嫁さんがいたので真似させてもらいました。



さて、もちろん今載せた3枚はスタジオ選びのときから最重要視していた職人による「写真のレタッチ」をゴリゴリにやってもらった完成品になります。

ビフォーアフターが載せられたら1番おもしろかったのですが(すまん)、「令和のインターネットで見かけるAIのような美女モデル」のように、肉体の少しでもたるんだ部分を完全除去肌の雑み・皺・トラブル一掃、歯の自然なホワイトニングなどが本場韓国の細やかな職人技術でなされていて、今後、自分の肉体をこのクオリティーでレタッチしてもらうオモシロの機会は二度と訪れないと感じ、大満足しました。
プロが本気でレタッチした己、こうなるんだ~!っていう。遺影だともっと自然体の笑顔が選ばれるからね。
(※勿論あんまりレタッチしないでって頼んだら極自然な修正にとどめてくれます。私のは恐らく中の上くらいの強さでやってもらってて、逆にもっと不自然なくらいのツルピカ美女化もできると思います。)

ちなみに2枚目の写真の足がめちゃくちゃ長いのは、ドレスの中に踏み台を仕込んでるからです。Photoshopでも物理でも攻めるダブルのマジック


 鬼修正写真はあと3枚あるのですが、恥ずかしいので公開はこの3枚とします。でもどれも完璧な「奇跡の一枚」でした。すごいよ……。

(撮影写真について、一旦ほぼ全部のデータをサンプル透かし入りでくれるので、そこから既定の枚数選んでレタッチ依頼、1か月後に完成版納品みたいなスケジュールでした。)



粛々とした感想

ソロフォトウエディング、ひたすらに新鮮で貴重な経験となりました!
例えば七五三はほぼ己の意志ではないので、小市民の大人は自ら様々なイベントを起こしていかないとプロに写真撮影してもらう機会って殆ど訪れないんだなと実感しました。

撮影中すごかったのが、こういう現場って素人被写体のテンションを上げるために元気よくたくさん褒めてくださると思うんですが、私の神経質陰オタクっぷりを察してか(嬉しいけど過剰に褒めらえると疲れて元気なくなってしまう…すみません……)、スタッフさん全員がささやかに「…キレイですね…!」「素敵ですよ」と、随時コソッと褒めてくれたことでした。
お陰様で「エヘヘ~…あざす………」みたいな笑顔キモオタになるだけで済みました。被写体の生態によってそのへんも変えてるのかもしれません。気を遣わせてしまって恐縮だけどありがたい限りでした。

褒められてテンション上がるタイプの方は、そもそもソロフォトウエディング自体が己プリンセスによる己のためのやりたい放題のパーティーなので、本っっっ当にめちゃくちゃ楽しいと思います!おすすめ!!!相手の意見一切ナシでウエディングが成せるってすごいことだと思うので。
あと推し活的な意味でのソロフォトウエディングは(私のも半分そう)記憶にも記録にも残る良いイベントじゃないかなと思います。

ちなみに私はウエディングドレスを着たことによる喜びや心境の変化は特になかったです。舞台役者さんはこういった動きにくくて重い衣装を着ててもあんなに爆歌うからすごいなと思いました。
綺麗にしてもらえるのは純粋に嬉しかったです!!


というわけで、なんだかパッとしない感想をつづってしまいましたが、大好きな人への感情の昇華&己の人生のおもろい記念、ちゃんと両方果たせたのでやってよかったです!
次はやったことないし筋トレ死ぬほど頑張って登山とかしようかな~(初体験という点においてソロフォトウエディングと登山は同列に並ぶ…)

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