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ちょっといいおにぎり食べた


おにぎり、しなしなの海苔もパリパリの海苔も好き。
そのまま食べるならちょっといい味付け海苔か、
白子のりの塩のりが好みだ。


昨日と今日。

効きの良くない暖房の部屋、
38度とかの変に冷えるような湯船くらい。
暖かいんだかつめたいんだかよくわからない。
やわらかめのベッドの上で、毛布にくるまり
脳みそを誰かに押さえられているような感覚で過ごした。

この感覚は心身の健康状態に関わらず頻発する。
締め付けることもなく
優しく抱きすくめることもなく
ただただ、ぴったりと脳みその溝という溝に指の腹を置かれている。
安心するような気もするが、大抵の場合質量を持っていて沈み込んでくる。

ケーキだとか乗り物だとかの分解消しゴムを
分解して、パーツの窪みに指を置くのが
すきだった。白と紫のパンダ、白いパーツを
全部取ると口や目元が浮かび上がて
その他の軸?は窪むのが少し奇妙だった。


こういうときは呼吸の仕方も忘れてしまい、
今が雨なのか晴れなのかも何日かも定かでなくなる。
夕方にシャンプーを買いに出た。
雨と雪が混じる物がふっていた。

緩やかな金縛りなのかもしれない、身体の質量と動かし方を見失う。




どんどん人が居なくなる共同生活最後の日の夜、
勧められて他人のかおりがする布団で眠った。
久しぶりに物に囲まれていない場所だった。
忘れたくないかおりだなと思う。結構寝坊した
翌朝、おきたらかおりは無くなっていた。


一瞬で愛しい非日常は消息を絶ち、
重たく繰り返す時間がやってくることを
このおもしろく奇跡みたいな営みに関わり始めてから
あらためて何度も知った。



ひとりの部屋に帰ってからも
一膳、お茶碗でごはんを食べたいと思った。
あんまりお金無いんだけど、次の休みに炊飯器を買いに行こうか。
私は生活の質の上げ方をしらないらしい。

二日に一回一食はごはんをつくりたい、
またすきな人たちと美味しいねといいたい。




ちいさいころ、感覚がとんでもなくばらばらな人たちと暮らして来たので、わかんなくて。
なんでもない作業や会話や行為をずーっとすーっと求めて、求めて、いる。

なんだかわけがわからない日、
時間の流れがやけにゆっくりになる日は
そういうのがほしくてほしくて、
指に爪をたてている。
わけがわからないまま、さみしくて笑ってしまう。




眠れないオオカミのぬいぐるみが届いて嬉しかった。



喋ることが苦手なくせに人の話をきくのが
好きで、大好きな人たちの声をいつもきいて眠りに落ちたいと思う。
今度会ったら録音していいかきいてみようか。
そんなこと許してくれる人は居るだろうか。

日記。1月20日(木)

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