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「歩み寄るということ」続き

今回は、以前投稿した「歩み寄るということ」の続きです。
書かせてください。


毎年恒例の劇発表。
コロナ緩和で、初めて全校生徒の前でやるとのこと。
なので、例年よりひどめの行き渋りをかましてくれたわけですが。

毎日のように、付き添ったり、休んだり。

私もどれが正解か分からず、何度も話し合い。

「役でも、裏方でも、お休みでも、何でも受け止めます。大丈夫ですよ!!」

と、本番前日まで、先生から励ましのお言葉をいただく、そんな毎日を過ごしておりましたが。


ついに本番を迎えました。


長男、発熱。
次男、喉の痛み、ガラガラおじさん声。

兄弟揃って欠席するという。
まさかの結末。。。

今回は、大苦戦した分、観に行きたかったのですが、願い叶わずでした。。。



三年前。
長男は、通常クラスから、支援クラスへ在籍を変えました。
クラスを急に変えたので、かなり目立っていたと思います。

そうすることが本人にとっても、私にとっても一番いいと思い、周りの目を気にせず決断をしました。

新しい可能性を引き出してくれて、孤独を感じないこのクラスに、今も感謝でいっぱいです。


ですが、今回のやり方は、区別しているようで、移動したことを初めて、後悔しかけました。

本当にやるべきなのか、やり方や内容を変えられないか、かなり先生たちと話し合いをしました。


いろんな立場の方にも意見を聞きに行き、現状を伝え、どうしたらいいか、たくさん相談にのっていただきました。

話し合いの後、先生たちは、子供たちや保護者の不安を払拭するために、通常クラスが一緒に歌ってくれるよう働きかけてくれたり、言いやすいようセリフを変えたり、本人の好きな物を取り入れてくれたり。

やる側も見る側も、楽しく一体感が生まれるよう取り組んでくれていました。 


その姿を知り、私も悩みながらも、 

今はやれることをやって、不安でいっぱいな息子に伴走しよう。

そう決めました。

見学したママたちが、たくさんの動画を送ってくれたので、こどもたちと3人肩を並べ、見る事ができました。

次男のセリフを、他の子が大きな声で堂々と発し、奥の子たちにも届くよう、大きく大きく演じていました。

見ている通常級の子たちは、手拍子に足踏み。
体を揺らしながら、一緒に歌ってくれていました。

会場の奥には、担任の先生が一生懸命、身振り手振りで演じる子たちを支えている姿が、アップで映っていました。

最後は、支援クラスの子たちが壇上で指揮者になり、それに合わせて全校生徒みんなで、合唱をしていました。

会場全体があたたかく、笑顔で溢れ、みんなで作り上げた一つの作品のようでした。


参加したかった次男は、
「おー!おれのセリフ言ってくれてるね。上手だね。」

裏方を希望していた長男は、
「すごい盛り上がってるね。みんな楽しそうだね。」

そして、私。
号泣です。

「来年はどうする?」

「これなら。。ちょっと出てみようかな。」

恐らく、来年も、悩んで悩んで苦戦すると思います。

でも、感情をだたぶつけるのではなく、不安に思うことはしっかり伝えて。

任せっきりにするのではなく、こちらもやれることはやり。

一人で抱えず、素直に助けてもらう。


大人たちが本気で話しあい、同じ方向を向いてさえいれば、子どもたちも本気で柔軟に向き合ってくれること。

みんなの力でこんなにも、心に響く作品が作れるんだと、教えてもらいました。


お互いが歩み寄って話をすること。
伝えることって大切ですね。


今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。







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