ソフトバンク投手陣のストレートの強さは何か?

日本シリーズでは2年連続でソフトバンクが巨人に4連勝と圧倒し、巷ではその強さはどこから来るのか?と言った話題でもちきりです。毎年この時期になると同じようなことを言っていて飽きないのか?とも思いますが、自分ももう3歩歩いたら何でも忘れるので致し方ないのでしょう。「セ・リーグはパ・リーグの150キロの強いストレートに対応できないからだ!」と絶叫する人も多くいます。
しかし、「なぜ日本人メジャーリーガーにはなぜパ出身者が多いのか」でも触れてきたように、実は平均球速自体は2019からセ・リーグの方が速いです。そして、シーズン中巨人の打者は吉川尚輝や岡本など150キロ以上の速球に好成績を残していました。にも関わらず打てなかったということは球速だけが原因ではないのだと考えるのが普通でしょう。その要因が何なのか。質、コース、フィジカル、他球種との関係・・・様々な要因が絡み合っての結果であって数字で定量的に示すのは難しいので仮説をいくつかあげていこうと思います。

ストレート
平均球速 パ・セ(aozoraさん調べ)
2014年 141.3 141.7
2015年 142.0 141.8
2016年 142.7 141.3
2017年 143.7 142.7
2018年 143.7 143.5
2019年 143.6 144.6
2020年 144.5 145.6

平均球速と中央値
セ 145.5 145
パ 144.5 145
150キロ以上投球数
セ 7867
パ 7545
155キロ以上投球数
セ 1302
パ 1274
160キロ以上投球数
セ 50
パ 22


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