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お股ニキの野球コラム、振り返り、アナライジング、書籍の一部掲載、コラムの振り返り、野球分析、投球論、作家の仕事、読んだ本の感想、omatacomが日頃思うとことをざっくばらんと
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2019年12月の記事一覧

本がすき。お股ニキ(@omatacom)の野球批評「今週この一戦」を振り返る 【第11回】前半戦のベストゲーム。森友哉と甲斐野央の歴史に残るマッチアップを見よ! 2019/07/16

早いもので日米ともに夏の祭典・オールスターゲームが終わり、後半戦が始まった。 今日は、お股が前半戦のハイライトだと感じた試合を振り返り、野球の面白さ、日本野球のレベル上昇、エンターテインメント性の高さについて書いてみたい。 ◆5時間超の「ルーズヴェルトゲーム」 7月8日、東京ドームで行われたソフトバンク対西武。オールスター前の9連戦の最中、大阪から移動して1試合のみ東京で行われた「鷹の祭典」が今季のベストゲームだろう。前半戦だけでなく、シーズンを通してもベストになるかもし

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本がすき。お股ニキ(@omatacom)の野球批評「今週この一戦」を振り返る イチローが引退会見で言った「メジャーの野球は頭を使わなくなっている」の真意【第1回】 2019/03/25

『セイバーメトリクスの落とし穴』の著者、お股ニキ(@omatacom)が綴る最新野球事情。 トレンドの変遷や選手・監督の評価まで縦横無尽に書き尽くす! 初回はやはり、この選手の話にならないわけがありません! イチローが引退会見で言った「メジャーの野球は頭を使わなくなっている」の真意 先日、MLBの開幕シリーズ・アスレチックス対マリナーズが日本で行われた。その第2戦は今季からメジャーに挑戦している菊池雄星のデビュー戦であるとともに、平成のスーパースター・イチローの引退試合とな

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フルカウントからの投球術

野球における3ボール2ストライク-フルカウント-とは独特なカウントである。もし打者が見逃してボールと判定されたら四球となり、見逃しや空振りをすれば三振となる。投手としては四球も出したくないが、かと言って甘いコースに安易にボールを置きに行けば打たれるし、逆に打者としても見逃せば四球は得られるものの、見逃し三振で後悔もしたくない。よって積極的にスイングをしようとする。お互いに相反する気持ちが入り乱れて葛藤する、人間同士の互角の勝負、駆け引きのまさに醍醐味がある。 こんなフルカウ

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本がすき。お股ニキ(@omatacom)の野球批評「今週この一戦」を振り返る 第11回MLBで技巧派投手が復権の兆し 歴史に残る快投を続けるリュ・ヒョンジン 2019/07/10

◆グレッグ・マダックスは現代野球で通用するのか? 野球選手のフィジカルや基本的スペック上昇の波は止まらず、2019年のMLBは平均球速が現時点で93.7マイル。昨年よりもまた0.1マイル程上昇している。 昨季初めて三振数が安打数を上回ったが、今期はそれ以上に三振が増加。また一方で、史上最多を記録した2017年を上回るペースでホームランも量産されている。 こうしたパワーとスピードをベースとした現代野球では、まず根本的にフィジカルに優れ、スピードボールを投げられないとなかなか

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本がすき。お股ニキ(@omatacom)の野球批評「今週この一戦」を振り返る 第6回 ダルビッシュ、復活の兆しはどこへ。スラッター・スプリットによる支配的な投球が見たい 2019/05/08

◆ターニングポイントとなった1球 シカゴ・カブス移籍後は故障や不調。今季も主に制球に苦しみ、不本意な投球が続いていたダルビッシュ有。前回登板(5月4日のカージナルス戦)も黒星こそつかなかったものの、4回0/3を投げて1本塁打を含む6安打5失点、5四球4奪三振、2暴投と良い結果には繋がらなかった。 不安定な投球内容が続いているが、復調のヒントを探りたい。 なお、先に断わっておくと、私が指摘するまでもなく課題は認識していて、それをいかに克服するかに取り組んでいると思う。 トッ

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本がすき。お股ニキ(@omatacom)の野球批評「今週この一戦」を振り返る 第13回独走巨人軍が実行する「メジャー流」7つの改革の正体とは 2019/07/31

巨人が独走している。前半戦を48勝31敗1分けの貯金17の首位で折り返し、一時はセ・リーグの貯金を独り占め。2位以下に最大10.5ゲーム差をつけた。やや層の薄い投手陣が打たれ始めゲーム差は縮まっているが、4年連続で優勝を逃し広島に3連覇を許した巨人がなぜ今季、これほどの強さを発揮しているのか? そこにはGMを置かない「全権監督」原監督の、メジャー流編成と日本流采配の融合が見えてくる。 1)大型補強、血の入れ替え オフには広島で2年連続MVPに輝いていた丸佳浩を獲得した。広

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