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一人旅 江之浦測候所


“何”を見るかを失ってきている現代美術から離れ、人間の美意識の始まりである”天空”から反芻する地、江之浦測候所。

元は蜜柑畑であった場所に建てられた。江之浦測候所は根府川駅から何度か急な坂を登った崖のような場所にある。この測候所内でも50mほどの高低差がある。
東海道線から小田原駅より西に行き、ほぼ都会の喧騒から離れた場所、石や自然な感覚の建築物、蜜柑、竹に囲まれた場所。

ここで私が1番気に入ったのは硝子でできた舞台である。

釘を一つも使わない懸造りで組まれていて、それは清水寺ほどの規模ではないが目を惹かれるものがあった。
硝子には海の青が反射して、でも近くで見るとやはり透明な硝子なのである。夏至の日にはこの硝子舞台に日が反射し、硝子がオレンジ色になるらしい。

ここでは”天空”に注視してるだけあって、春分、夏至、秋分、冬至などを意識しているところがある。また、下に降ると拝殿があり、神様を祀るらしい(3/26予定?)。

私も神社や自然のもの、海や太陽に美を感じるところがあったから、ここは居心地が良かった。少し巡るのに疲労を感じたが、それもまた良い記憶だと思う。

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