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東京のラーメン/味噌ラーメン5撰/麺や 神笑

中野/麺や 神笑

中野。
アーケードを中心にして飲み屋が広がる繁華街だ。
このあたりには良いラーメン屋も軒を連ねている。

中野サンモールもイルミネーションが飾られる季節だ。
つまりラーメンの美味い季節だ。

中野ブロードウェイを尻目に目当ての店に直行する。
兎に角人が多く気怠い。
休日ともなれば人と人で渋滞が出来る程である。
これが夜になるとさらに人の出が増すというのだから東京という街は色々な常識を無視した街といえよう。

開店直後なので並びも人けもない。

東京で美味しい味噌ラーメンを、と思ってみてもやはり札幌の気配は消せないようで。

こういった風情と相成ってしまう。

でもやはり、味噌には西山か━━━━
それとも森住か━━━━
そんな感じの所に着地しちゃう感も否めなくて。

「食券先買い」

11月になってやって底冷えをしてきた東京。
やはり、芯から暖まりたく。
ついつい左上をチョイスしてしまう。
本当は味噌元来の素直な味を調べたいところなんだけど、

身体が欲するから致し方ない。

雑多とした店内。
ラーメン屋さんは元来こうで良いとボクは思っている。
ある程度手狭で雑多としていたほうが長っ尻をする必要なくパッと食べてササッと出られる。

もちろん、全部マシておきましたよ。
オーダーを済ませると粋のいい店員さんが奥で中華鍋をガコンガコン振っている。
ライスは要らない。
ラーメンとライスは合わないという自分の中だけのルール。
ラーメンはラーメン単体で食いたいので余程のことがない限り飯モノは頼まない。

それに細麺か太麺かをチョイス出来るので太麺をチョイスした。
細、太ともに西山製麺だそうだ。

辛味噌ら〜めん(四辛)/チャーシュー増/バター
¥780/¥220/¥100
ヤサイほうれん草増し(無料)
太麺

圧巻のボリュームである。
ドドンとしたチャーシューに山盛りのヤサイと生のほうれん草。
むしゃぶりつくしかなさそうだコレは。

ごっつい西山の太麺。
黄色くてしっかりしている。
そして短い。
これが濃厚でトロリとした豚骨味噌によく絡むのだ。
ラード炒めのモヤシもよく乗っかってくる。

そこにトッピングのバターが溶け出し得も言われぬ風味を醸している。
自的に味噌にバターはマスト。
あれば増す。
味噌とバターの相性は最高だ。

厚切りのチャーシュー。
ギリギリな歯ごたえ残し。
もう少し煮てしまうとほぐしチャーシューになってしまうくらいの軟度だ。
スープで暖められこれも食い出がある。
これは美味い。

生のほうれん草というのが珍しい。
もっさもっさと生野菜を食う感覚、悪くない。
炒めもやしの減らないこと林の如し。

炒めヤサイも人参にコーンにニラと大盛りなこと山の如し。

摩り下ろし生姜ににんにくで香りが風の如し。
やはり、味噌ラーメンにはにんにくだろう。
後先を考えずごっつりとキメる。

辛さの方は兎に影を踏まれた程度のモノだがしっかり辛くて火の如し。

これぞ風林火山なり。
ってちゃうわ。
とにかく全てが相俟って一杯のラーメンになっている。
札幌味噌の真髄は熱々を汗かきながら平らげることにあるのかも知れない。
東京にいながらにして手軽にサッポロが味わえる、そんな店だ。

営業時間

11:00~14:30

17:00~23:30

定休日

日曜

座席数

カウンター8席

備考

中野はラーメン屋が狭い地域に点在するので分散する傾向にある。
行列の心配は余りないかと思われる。