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<街で鉄道撮影>北大阪急行電鉄

OM SYSTEMカメラとともに、都会の街中をぶらっと散歩しながら鉄道写真を撮ってみました。今日歩いてきたのは北大阪急行電鉄沿線、延伸工事の様子を見てきました。

北大坂急行電鉄(以下、北急)は、大阪メトロ御堂筋線の江坂駅から千里中央までの5.9kmを結び、大阪メトロ御堂筋線とも相互乗り入れをしている第三軌条方式の鉄道です。万国博覧会EXPO‘70の開催とともに開通し、当時は会場前の万博中央口駅までのアクセスとして、多くの来場客を運びました。万博終了後は、万博会場線の敷地を拝借していた中国自動車道に返し、52年超の間、千里中央駅までの4駅の鉄道として営業してきました。初乗り運賃100円は鉄道に乗ってのお散歩にとても嬉しいところです。

現在、その北急が令和5年度末開業を目指し、2駅延伸の工事を行っています。千里中央駅を起点に、箕面船場阪大前駅、終点 箕面萱野駅までの約2.5kmの区間を新たに作っています。
その千里中央駅の一つ手前、桃山台駅から新たな終点になる箕面萱野駅まで3駅分をぶらぶら歩いてきました。今日は、今しか撮れない開通前の路線の記録といった趣で、全ての写真を小型軽量のOM SYSTEM E-M1markⅡとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO一本で撮影してきました。

先ずは桃山台駅から北の千里中央駅方向に向かいます。ここは国道423号新御堂筋の中央分離帯部分に北急が通っており、何度も電車が北へ南へと走っていきました。大阪メトロの車両が多いのですが、30分ほど待っていたら北急9000系がやってきました。画面左奥のビル手前に大阪モノレールの車両も何度も通ったのですが、残念ながらツーショット撮影することは叶いませんでした。背景は千里中央地区のタワーマンション・オフィスビルです。

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

その後、千里中央駅に入り、工事の様子を見てみました。ホーム北端は既に、行き止まり形状ではなくゆるやかなカーブを描き路線延長に向けて線形の変更が行われていました。新品の枕木などが仮置きされ、まさに延伸工事中といった感じです。

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

その後、新御堂筋に戻りいよいよ新線工事区間の散歩です。千里中央駅から次の箕面船場阪大前駅までは、シールドトンネル工法で掘削されています。千里中央駅から直ぐ北の道路上には大きな重機などが設置されています。そこから次駅までは住宅街のすぐ近くでかなりの上り坂ですが、地下でトンネルを掘り進んでいるので地上には地下鉄工事中を思わせるものはありません。

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

箕面船場阪大前駅まで来ると、道路の様子が変わり、路上に鉄板が敷き詰められ開削工法でトンネル工事を行われていることがわかります。車やバスがバンバン・・・、ガンガン・・・、とリズムを刻んで走ります。

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

箕面船場阪大前駅付近では、出来立ての箕面市立文化芸能劇場、大阪大学箕面キャンパスに加え、駅前複合施設、タワーマンション、歩行者デッキの新設工事が行われ、新駅を起点に新たな街が誕生しようとしていることを実感できます。

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

箕面船場阪大前駅から終点箕面萱野駅までは、今度は道路が急な下り坂になります。坂の途中で線路が顔を出し、そのまま高架橋にて終点まで繋がります。トンネル出口は撮り鉄ポイントになりそうです。

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

工事中の地上部の線路。軌陸車が見えました。どこから入ったのでしょうか?

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

箕面船場阪大前駅付近から望むと、終点箕面萱野駅の奥に箕面の山々が目前に迫ってきます。開通すると大阪/梅田駅から24分とは思えない風景です。

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

真新しい高架橋に沿っててくてく終点を目指します。国道171号を越えると、いよいよ箕面萱野駅に到着です。以前より開業している大型モールと一体となって開発されています。エキナカ施設やバスターミナルなど、この駅付近も開業に向け大きく変貌しようとしています。

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

高性能な高倍率ズームレンズを一本付けたカメラを片手に、来年の春にはこの線路を列車が走ることを想像しながら、終点駅までぶらぶらと歩いてきました。開通後にも、撮影スポットを探しながらカメラ片手に歩いてみたいと思っています。

OM-D E-M1 MarkⅡ / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO


今日の機材はOM-D E-M1MarkⅡとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROだけです。このレンズ1本で35mm換算24-200mm相当をカバーし、カメラ内蔵のデジタルテレコンを使用すると400mm相当まで撮影できます。屋外だけでなく地下駅構内などの暗いシーンでも強力な手ぶれ補正が機能しきっちり撮影できました。是非、皆さんも自宅や職場などの近くで、被写体を探しながらぶらぶら撮影散歩をしてみてはいかがでしょうか。


撮影・記事
中川 智雄 / Tomoo Nakagawa




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