スタッドランスの中村敬斗獲得などといった動向と個人的な意見
お詫び
以前書いたnoteで記事を書いて終わらせたいあまり、FCノアシェランのErnest Nuamah獲得に1800万のオファーを提出するも断られたりアヤックスのMohamed daramy獲得の1700万の獲得オファーを提出するなど情勢変化に付いていけない内容を出してしまいました。この場でお詫び申し上げます。
それ以外にもoumar deiakiteなどのフランス語の発音が分からず確信が持てない選手を日本語表記しており、これからは選手名を日本人選手以外はアルファベット表記で行っていきたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。
スタッドランスがチーム強化に走る理由
23-24シーズンにおけるスタッドランスが費やした移籍金総額は現在獲得が確実のmohamed daramyの推定移籍金1600万€含めて総額5300万€となっております。昨シーズンにおけるスタッドランスの使用した移籍金金額は約2000万€、21-22シーズンにおける使用した移籍金金額は約1600万€と過去2シーズンの使用した移籍金を大きく超える移籍金支出です。この金額をTransfermarktによる8月12日時点でのリーグアンにおけるチームごとの移籍金支出金額に当て嵌めると1位のパリサンジェルマンが約1憶5900万€、2位のマルセイユが約6750万€、3位がチェルシーのマルチクラブとなって全面的なバックアップを受け始めたストラスブールの約5600万€、その次がスタッドランスの約5300万€とリーグアンで4位になる数字となります。
クラブ経営は大丈夫なのかと心配になりますが地元のsport club reimsの記事によるとEkitike・caljuste・Lopyなどの売却による移籍金収入と過去に在籍したEl bila toure、Disasiのセルオン条項(いわゆる売却ボーナス)による追加収入を得た結果6000万近い収入がスタッドランスに入ってきたと推測されています。また、スタッドランスフロントのに過去22-23シーズンにおける移籍金収支が+約800万€、21-22シーズンにおける移籍金収支が-約95万€と実績はあるため今シーズンの移籍市場でも移籍金収支で大きく赤字を出さないだろうと思われます。
https://note.com/lue_ldf/n/nc9fc65f25ba5
で、何故スタッドランス側がここまでクラブレコードを大きく超える移籍金支出を行ってまでチーム強化に走っているのかというと、マルセイユ戦前のカンファレンスで主将のYunis abdelhamidが「クラブは短期的・中期的にもリーグアンのトップ10に入りたい。ヨーロッパのコンペティションでも。」と発言しています。ルシアン氏の執筆したnoteでも来シーズンからUEFAのコンペティションがチャンピオンズリーグ(CL)・ヨーロッパリーグ(EL)・カンファレンスリーグ(ECL)の出場チームが拡大された事が触れられていますが、恐らくスタッドランスのフロントはリーグアンにおけるチームの地位の向上以外にもヨーロッパ大会進出と躍進というビジョンを視野に入れたのだと思います。
ここまでスタッドランスの補強とスカッドにおける不安
これが8月12日時点で獲得が濃厚視されるmohamed daramy含めたスタッドランスの獲得選手です
・WG Mohamed daramy(21) 18試合6G6A(デンマーク一部)
オランダのアヤックスから移籍 1600万€
・WG 中村敬斗(23) 31試合14G7A(オーストリア一部)
オーストリアのLASKリンツから移籍 1200万€
・CB Joseph Okumu(26) 28試合1G1A(ベルギー一部)
ベルギーのKAAゲントから移籍 1200万€
・攻撃的MF Teddy Teuma(29) 32試合9G9A(ベルギー一部)
ベルギーのユニオンSGから移籍 460万€
・CF Amine Salama(22) 25試合3G1A(フランス一部)
フランスのアンジェから移籍 400万€
・CF Oumar Diakite(19) 23試合9G6A(オーストリア二部)
オーストリアのRBザルツブルクから移籍 250万€
・攻撃的MF Reda khadra(22) 29試合4G2A(イングランド二部)
イングランドのブライトンから移籍 190万€
・GK ludovic Butelle(40) 30試合出場(フランス三部)
フランスのレッドスターFCから移籍
・CF Adama Bojang(19) 記録無し
ガンビアのスティーブ・ビコFCから移籍
・SB Josh wilson Esbland(20) 14試合出場(イングランド二部)
イングランドのマンチェスターシティからレンタル移籍
元々スタッドランスが保有していた選手で昨シーズン育成のためにレンタルされていて、今シーズンにレンタルバックしてトップチームのスカッドに入った選手だと昨シーズン当時フランス二部だったル・アーヴルにレンタルされて31試合4G6Aの結果を残したMFのAmir Richardson(21)が期待できそうです。
昨シーズンのスカッドからチームを去った選手だと、ストライカーとしてチームの大黒柱だったFolarin Balogunがアーセナルにレンタルバック、それ以外にもチームの主力だったJens cajusteがイタリアのナポリに、Dion Lopyがスペインのアルメリアに、同じポジションに中村とdaramyが移籍してきたalexis flipsも残り契約が一年となっており売却を急ぐチームの方針で420万€でベルギーのアンデルレヒトに移籍する事になっております。
それ以外にも余剰戦力扱いだったAndrew Gravillon、Ilan Kebbal、Fraser Honbyたちもチームを去っています。
今シーズンはGKのButelle、CBのOkumu、SBのEsbland以外はbalogunの抜けたストライカーの穴にSalama・O.Diakite・Bojangの三名、左WGに中村・Daramy、攻撃的MFのTeuma、前線のマルチロールが期待できるkhadraと攻撃陣のタレントの補強が目立ちますが、個人的にスカッドの不安があるとするとCajuste、Lopyの二人が抜けた守備的MFに不安がある事と左WGに中村とDaramyの二人を揃えた事に疑問を持っています。
Spors club reimsの記事だとこの守備的MFのポジションにMarshall MunetuiとAzor matusiwaと昨シーズンの主力二名と、下部組織出身でフランスアンダー代表の常連であるValentin Atagana edoaの三名を期待しているみたいですがそもそも枚数が足りないのでは?という事と経験の足りないEdoaにこのポジションにおける大きな期待を掛けていいのか?という不安を抱きます。現状、移籍金収入で6000万€近い収入とFlipsの移籍金420万€とスカッドに残ってる余剰戦力を売却して得た移籍金を足せば守備的MFを補強できそうでは?と思えるのですが、最近出た守備的MFの獲得候補がスコットランド一部・レンジャーズのGlen kamara(27)ぐらしか出てきてないため不安です。下部組織出身のatanganaも昨シーズンリーグアンデビューしており、成長のための出場時間を伸ばす事も出来ると思いますがやはり守備的MFの枚数自体に不安を抱きます。幸い、監督のウィル・スティルがDaramy獲得が公式で発表される前のマルセイユ戦の試合前カンファレンスでフロントは1~2人の獲得を考えてると明言しているので8月中の補強を視野に入れるのでは?と思いますが…
二つ目は中村とDaramyの左WGをメインとするWGを二枚揃えた事で出場時間などの面で問題が起きないかという不安です。ちなみに二人の獲得経緯は移籍市場で言われる「ハイジャック」という呼ばれるもので、中村は一回本人にスタッドランス側が断られたものの獲得が最有力されてたリール側がEU圏外選手枠の処理を行っている間に瞬く間にクラブ・本人と合意、ダラミーはイングランドのバーンリーが1500万€のオファーをアヤックスに提示して獲得が有力視されたもののスタッドランス側が上回るオファーを提示して獲得に至ったという内容です。
一応、Daramyは左WGをメインとしてCFをこなした経験のある中村と違ってCF・右WGをプロでこなした経験があるようなので右WG起用も視野に入れてくると盤石の右WGレギュラーである伊東もレギュラー争いという話になるのではないかと思います。ただ、Transfermarkによると昨シーズンのdaramyの起用は左WG31試合8G7A・CF3試合・右WG2試合の起用法で、21-22シーズンの起用は左WG31試合7G10A・CF3試合1G・右WG2試合1Aとなっており予想通りクラブレコードの移籍金で入団してきたDaramyと中村で左WGのレギュラー争いだろうなと考えております。
中村・Daramyと並行して追っていたデンマークのFCノアシェランのErnest Nuamahの方がDaramyと異なり両WG・CFで起用する事が見込まれる事が可能の選手で後々調べるとこっちの方が期待できそうでは?と思ったりもしました。まぁ、Nuamah争奪戦の相手がPSGでかつFCノアシェラン側に1800万€のオファーを断られたので現実的に無理だったのですが…
中村敬斗入団への個人的な思惑
昨シーズンの伊東純也入団でスタッドランスを追い始めてた人間ですが、まさか伊東に続いて中村敬斗までこのチームに入団すると思わなかったです。個人的な意見として過去に入団が最有力されておりリーグ屈指の得点王Jonathan Davidらを擁し上位進出も普通に可能であるリールよりも確実にチームパワーが下で元々リーグアンの下位クラブであるスタッドランスを本当に選んで良かったのかという複雑な思いもあります。
ただ、リールに入団したとしても左WGのポジションはアイスランド代表の有望株であるHakon Haraldssonと争う事が予想されるようでどのクラブを選んでもレギュラー争いを迫られる事は変わらないと思われます。加えて、中村は今シーズンで23歳であり来シーズンは24歳とレアル・マドリードやチェルシーらといった若手に大金を掛けるなどの若手志向のクラブが増えている現状も踏まえるとビッグクラブへのステップアップを狙える選手年齢としてはギリギリの年齢なのではないかと考えられます。
しかし、今シーズンスタッドランスで大活躍する事が出来れば21-22シーズンのEkitikeのようにビッグクラブにステップアップする事が夢ではなく、選手の移籍金収入で新戦力を獲得するスタイルのスタッドランスなら1シーズンの期間でそれが可能だと思われます。日本人選手を応援している身としても、数少ないビッグクラブへステップアップが可能な選手であると考えているためどうかこのシーズンで大活躍して大きな飛躍を遂げてほしいです。
スタッドランスの情報招集に参考したアカウント・記事
https://www.sportclub-reims.fr/2023/08/le-stade-de-reims-enfin-pret-pour-une-nouvelle-dimension/
https://twitter.com/reimsmediafoot
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