DANGER DAYS10周年に。
My Chemical Romanceの4作目、Danger Days:the True Lives of the Fabulous killjoysのリリースから10年。
2010年、発売前のトレイラーやオフィシャルサイトのメッセージ、メンバーのカラフルすぎるビジュアルを目にした時点で、the Black Paradeとのギャップに衝撃を受けていました。
それより、the Black Paradeの存在が自分の中であまりに大き過ぎて受け入れられるか、とても不安でした。
発売日、近所のショッピングセンターでCDを受け取り、帰宅まで待ちきれずにそのままフードコードにPC持ち込んで何周も聴いた。その時の興奮と叫びたくなるような衝動は今でも鮮明に覚えています。
その頃(なぜか)一部のポップやエレクトロサウンドに抵抗があった私ですが、マイケミの音はすんなり奥底まで刺さって寄り添ってくれて。これだけ方向転換したのに音楽が純粋に好きって思えるってことは、マイケミとは一生の付き合いになるなと確信し一人で歓喜しておりました。根は変わってないとは思いますが…
今日初めてLPで聴いていますが、マイケミの生々しい音を体に取り込むと、2011年の冬のライブの興奮が自然と蘇ってきます。Look Alive, Sunshine、Na Na Naを聴くと反射的に鳥肌が立って涙が出てきてしまう。the Only Hope For Me Is Youの風のような音、あとParty Poisonの最初のギターのかっこよさ異常じゃありません?LP+ヘッドホンで聴くとLからRay、RからFrankで両方音やばいんですけど…ドラムもめちゃくちゃ鋭いし最後の爆発音も興奮する。日本語に気を取られてましたわ。(余談ですが数ヶ月の間、私は爆発する!って日本語の歌詞を私らバカップル!って聞き間違えてました)SummertimeもLPで聴くと倍美しく、愛を感じます。Destroyaは未だに何がどうなってるのか頭が追いつきません。ただライブでこの曲をやると死ぬほどかっこいいです。DJのDr.Death Defyingのセリフも最初こそ飛ばしてたりしてましたが、今ではこういうセリフや語りに1曲使っちゃうようなアルバムが何か好きになっちゃってます。(the 1975とかRadioheadとか)
10年経った今でも新たな発見があって嬉しい。そしてやっぱりマイケミに関しては、いつ何の曲を聴いても決して懐かしいとは感じないんですよね。解散した時あまり聴かなかったのに…。それはいつもマイケミの音楽が一緒にいてくれてるって事だと思います。
個人的にこのアルバムで一番好きというか、思い入れが強いのはSingとthe Kids from Yesterday。Singは東日本大震災の時に文字通り救われました。彼らが日本のためにとSingのリメイクバージョンを、SingItForJapanとして新たにレコーディングしてくれて、世界中のMCRMYのメッセージや作品をMVにして届けてくれました。たった1ヶ月で。当時のワーナーさんのブログを見てるだけで泣けてきちゃいますね。心優しいヒーローです。
https://wmg.jp/my-chemical-romance/news/33482/
こちらのリメイクバージョンにはKeep Runningが入っていませんが、それさえも彼らの優しさに思えます。またいつかライブでKeep Runningって皆んなで叫びたいな…
そして最近知ったのは、Singの歌詞はマイケミからファンに向けてのバトンだったってこと。まるでその後解散する事が決まっていたかのような…。今ではこの曲を聴くのに少し勇気がいります。決意をクリアにして、顔向けできるような人間になって、聴けるようになりたい。
the Kids from Yesterdayを聴いている時は、自分がこの曲そのものになっている感覚に陥ります。一音一音が細胞の核の中で響いている。また、自分で作ったファンビデオの映像と、昨年のReturn showでのマイキーコール、見守るメンバーの優しい表情が自然と浮かびます。
こちらあるファンの方が制作したクオリティの高い映像を見て、感動した!自分も真似しよう!と自己満足で作ってみた映像ですが、その後、参考にさせてもらったそのファンの方の映像を元にthe Kids from Yesterdayの本家MVができたのでびっくりです…
音は悪いですが映像やマイケミらしさが見える好きなシーンを集めたので宜しかったらご覧ください。
この曲はマイケミ自身の曲でもあり、自分とマイケミの思い出が走馬灯のように駆け巡るような大切な曲です。
思いのほか長くなったのでこの辺で。まとめると復活してくれてありがとうって話です。
Happy Danger Day!
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