台灣留學、運動会の後にゴミ拾い
運動会の途中で気がついた。
ペットボトル、弁当や飲料のゴミ、ビニールなどのゴミが運動場にたくさん落ちて散らかっていた。
誰が片付けるのだろう、と思った。
おそらく、明くる日に誰か担当の人が来て掃除やテントの収納をするのだろうが、私はこれを拾いたいと思った。
去年の運動会の時には芽生えなかった感情だった。
成長を感じた。
この一年、SDGs関連の学生団体にいて、地球のことを考え、また、その様なことに共感できる仲間も増えた。
マイ箸もマイストローも買った。
確実に自分の環境への意識が向上し、態度に出る様になった。
ゴミを拾いたい、と心から思えたことが嬉しかった。
それと、私たち留学生は、台湾人の皆さんにとてもお世話になっている。
それを少しでもここで還元できればいいなとも思った。
さらに、この美しい活動が毎年恒例のものになって、未来の日本人留学生がより過ごしやすい環境を作ることができるのではないかと思った。
台湾人の日本への信頼はとても厚い。
それを裏切ることがない様に、「やっぱり日本人は、〜〜〜」と言われる様に。
私は近くにいた日本人数名に声をかけた、有志で7人の日本人が参加してくれた。
大きなゴミ袋6枚分くらいのゴミが集まった。
一時間くらいかかった。
私を含めみんなが、楽しそうにゴミを拾っていた。
自らの意志により公共性の高い活動へ参加し、社会へ奉仕をすることはとても気持ちがいい。
この素晴らしい活動が来年にも、誰かが続けてくれるといいなと思うが、
「去年もやったからやろう」とか、「日本人留学生の伝統らしい」とかを言い出して、
あくまで目的のための“手段”である「ゴミ拾い」が、
目的よりも先に語られる様になったら、その活動の意義はみるみる薄れていってしまう。
その活動の価値を見出し自発的に参加したい人だけが続けてくれたら嬉しい。
手段が目的化してしまった魅力のない活動は継ぐべきではない。
運動会後にランニングをしていた社会人の男性が
「運動会後にゴミを拾ってるの?こんな人たちは初めて見たよ、ありがとう」
とわざわざ声をかけに来てくれて、とても嬉しかった。
未来の自分のために、お金を使いたいです。応援ありがとうございます。