味噌汁のお椀にはご飯をよそわない — 工芸が生き残るということについて考える —
夫と暮らし始めた頃、炊いたお米を味噌汁のお椀に入れて食卓に出そうとしているのを見て、ちょっとこれは味噌汁の入れ物だから、と言ってごはん茶碗に入れ替えてもらうことがよくあった。
今では、和食の時こそ違いは徹底するけれど、うちには他に手頃な深さの器がないので、もうごはん茶碗でシリアルを食べているのを見ても、ポテトチップスを汁椀に入れて出されても目をつぶっている。
ここ最近各国の工芸と関わる機会が続き、そんなことを思い出した。
広州の生活と「広彩」去年12月「広彩」と呼ばれる