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ワーケーションのすすめ

寒い時には寒いところに行くのが好きなので、今年は鬼怒川温泉に、しかも、ワーケーションに来てみた。初めてのワーケーション。

結論から言うと、めちゃくちゃいい。
自営業だし、特にワーケーションの必要性は微塵もないけれど、気持ちの問題ということで、自分を甘やかしに来てみた。実は、毎年冬になると、冬の寒さを感じたくて、わざわざ東京よりは寒いところに宿泊しに行っている。今年はどこに行こうかなと当てもなくGoogle mapの上でカーソルを動かしていると、そう遠くはないけれどまったく行ったことのない鬼怒川方面をウロウロしていた。そうこうしているうちに、Otellというワーケーションのための宿泊先を手掛けるサイトを見つけ、しかも、今なら日光市が宿泊代の半分を補助してくれるというので、早速申し込んでの今。明日帰ります。

今日は、日本全国強風が吹き荒れているようで、鬼怒川温泉も細かい雪と暴風が合いまうすさまじい天気。鬼怒川沿いの渓谷の木々は大きく揺れ、ベランダに出られる宿の部屋のドアからも窓からもゴーゴーと凄まじい音がしている。籠るには最高の天気。

天井から床まで大きなガラス窓になっていて、外の景色がたっぷり堪能できる横に、PC作業が完璧にできる机と椅子とWi-Fi環境などが揃って、3泊4日をフルに活用している。

今日は一日、自営業の未来をどうしようかあーだこーだと考えたり、ずっと書き物をしている。筆が走る。PCに向かっているので、指が走るというのか。ひたすら書いている。今は、ひとつを書き終わってnoteに向かっているところ。

外界と自分が完全に切り離されている。外はもう暗い。7階の高さから、部屋の灯りもつけず、もはや黒い影と化した山々とホテルや民家の灯りを眺めながら、この世界には今私しかいないような気分になっている。私とPCの画面に紡ぎ出される言葉以外には何もない感覚になっている。ここが鬼怒川だろうがロシアだろうがどこでもいい。どこでもない場所にいる感覚がある。

作家がホテルに缶詰めになる話はよく聞くが、それはそれは集中するんだろうことがよく分かる。向き合うものが自分しかない感覚。

仕事がはかどるのはもちろんそうだろうけど、それだけではもったいない。
自分に集中できる貴重な時間を持てるのがワーケーションのような気がする。これはおすすめしたい。


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