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オリーブ❌ジャズ(可能性1)

オリーブの木にジャズを聴かせる

オリーブとジャズの関係性はそれぞれ都合のいいように思えば良いのだが、具体的にコラボを考えようとしたらそう簡単にはいかない。様々な側面から可能性を探る必要がある。まず考えられるのは、オリーブに関係する活動の中にジャズという音楽要素を盛り込むことだ。

近年ニッカウィスキーが出した「セッション」というやつがコンビニの売台にも登場するなど人気があるらしい。樽熟成の過程などで実際に音楽を流したのかどうかはわからないが、瓶に「奏楽」という言葉が書いてあるので、何らかの形で音楽を活用したのではないかと推定しておきたい。

https://www.nikka.com/products/malt/session/

オリーブの場合はどうだろう。オリーブ実の塩漬けなどのプロセスでジャズを流すことも考えられるが、まずは、ジャズがオリーブ木の成長にどのような影響を与えるのかが気になる。竹田氏はジャズを聞きながらオリーブ栽培に尽力しているらしいが、確かにそれも間接的にはオリーブ木の成長に影響を与える可能性はある。親の気分が子供に伝染?することを考えれば良い。オリーブの育て方や環境造成などに詳しくないのであくまでもアイディアレベルの話だが、興味のある方は遊び半分で次のような条件のもとで実験が可能であれば試してほしい。

1. 同じ構成(品種の違う3本のオリーブ構成)の実験対象を6つ準備する。3つは種を蒔いた段階(9本)、残りの3つは同じ樹齢のもの(9本)、合計18本。人間社会にも胎児教育という言葉があるのでオリーブの種を蒔いた段階で音楽の聞かせた効果を確かめてみたいし、一定の樹齢のものにはその実を結ぶ状態を確かめたいからだ。もちろん観察次第で普段の健康状態や葉っぱの出向きなどに様々な違いが出るかもしれない。

2. 同じ構成(3つの品種の種状態と同じ樹齢の木、合計6本)の3つの実験グループに分けて、2つのグループには音楽を聞かせる環境を作る(なるべく同じ生育環境の中、それぞれ流す音楽が互いに聞こえないくらいの距離を保つ)

3. 1つの実験グループにはジョン・コルトレーンの「A Love Supreme」アルバムを、もうひとつにはビル・エバンスの「Waltz for debby」アルバムを毎日聴かせる(昼間だけでも夜だけでもいいが8時間以上が望ましい)。残りのグループには何の音楽も聞かせないことにする。

音楽は結局のところ空気の振動なので、可能であれば良いオーディオで聴かせたいところだが、とりあえずは用済みの古いスマホ(カラケ)に音源を入れて簡単に流すのも悪くはないだろう。

周知のように、ビル・エバンスのリリカルピアニシズムは聞く人の感性を刺激する要素があり、ジョン・コルトレーンのテナーサックスは素人にはよくわからない理性に訴える部分がある。人の育て方にもスパルタ式があることと同じく、オリーブの成長にも平穏なビル・エバンスの音楽よりはジョン・コルトレーンの激しい音楽が意外と役立つ場合があるかもしれない。あるいは、全然音楽を聞かせていない実験グループの方がいい結果になるかもしれない。それぞれ好きなように仮説を立てて検証してほしい。

ともあれ、大事なのは、周期的に様々な変化を観察、記録し、比較してみることである。それでもし1年後にでも有意味な結果が出たら、更なる実験を重ねながら育て方の改善やブランディングなどに十分活用できるのではないだろうか。

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