「共創の場:ジェンダー問題とアジアのアート・コレクティブ」

青山学院大学のジェンダー研究センター主催の展覧会「共創の場:ジェンダー問題とアジアのアート・コレクティブ」に行った。
アジアの様々な地域の実践という空間的な広がりもあり、時間的な広がりもあり、とても力強くてエンパワーされる内容だった。

個人的には、新宿リブセンターの『リブニュース この道ひとすじ』創刊号(1972年10月1日発行)の現物を見られたことが特に印象に残った。「『中絶は殺人だ』?」という小見出しから始まり、当時の優生保護法改悪案との闘いの様子が書かれている。50年以上前の「歴史的」史料なのだが、問題の根本は変わっていないなと感じるところも多く、哀しい気持ちにもなった。そして、社会的な制度を問うとともに個人の中の葛藤について書かれている部分もあり、田中美津さんの『いのちの女たちへ:とり乱しウーマン・リブ論』を初めて読んだ時の衝撃を思い出した。

今の状況も最悪だな…と思うけれど、闘ってきてくれた人たちがいなかったら、どうなってしまっていたんだろうとも思う。それぞれができるかたちで闘って、未来に繋いでいかないとね。(3補選の選挙結果、ひとまずちょっとホッとしました)


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