朝ドラを初めて観ている

『虎に翼』について、初めましての人たちを感想を共有する場に参加した。演劇に詳しい人、憲法に詳しく朝ドラをよく観ている人、初めて朝ドラを観ている人、ファシリテーター(場づくりをした人)と私だった。

私もこれまで一度も朝ドラを観たことがなかった。毎朝半年間も観るなんて、絶対続かない!という思いと、自己実現のイメージはありながら異性愛的なイメージもあり、特にここ数年そういうドラマに苦手意識があるので、なんとなく避けていた。もう1名の方も同様のイメージを持っていたらしい。
でも朝ドラをよく観ている方が言うには、これまでの「朝ドラらしさ」も散りばめられていて、今回は全然違う!という違和感がすごくあるというわけではないそうだ。

会では、あのシーンの通行人がこうだった、とか、今ドラマでは何年だからあと何年で戦争が始まってしまう、とか、特集記事で役者が演じている役についてこんな風に語っていたのがよかった、とか。そういう見方はしていなかったな、これも気になるな、という視点がさまざまあって、とても面白かった。シス男性と名乗った方は「居心地の悪さ」を時折感じるとも話していた。

そして、ドラマというエンタメのかたちだからこそ届く層がいることや、人々の無意識や「当たり前」はいろんなものの積み重ねの結果だからこそ、こういったドラマが朝ドラで放映されることに意義があるのではという話にもなった。

半年間見続けられる自信がなかった朝ドラだが、すっかりハマって毎日の楽しみになっている。今の時代もまだ変わっていない、、、と無力感を感じることもありつつ、前の時代を生きた人たちがあって今があるのだなと日々エンパワーされている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?