法事と家父長制

親戚の一周忌に参加した。亡くなった方は夫、娘2人と、孫・ひ孫と共に暮らしていた。
娘1は介護士の資格を持っていたこともあり、亡くなる直前には休職して、メインで介護していたと聞いている。娘2も一緒に介護したり、その他の家事を担ったりしていたそうだ。

親戚が集まる場は家父長制!を感じさせられることがよくある。式でも、お焼香は夫、離れて暮らすふたりの兄である長男、そして娘ふたりという順だった。
もし介護した順であれば、確実に娘1、娘2、夫、長男の順になる。

でも今まで「家父長制順」であることにあまり疑問を持ったことがなかったし、その場にいた親戚やお寺の人たちにとってもそれが「当たり前」の順番だった。どの順番にする?と打合せするまでもなかった。

冠婚葬祭は特に表面化しやすい場面だと思うけれど、こんな風に、私たちの生活のなかに、家父長制が刷り込まれているんだなと感じた。


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