ひとりと孤独

ひとりという状態と孤独は、直結はしないと思う。多くの場合、生活を共にする人や、今は離れていてもかつてはそうだった人(親子関係など)がいることをひとりじゃないと呼ぶ気がする。

私の場合は、今は親が生きているが、いずれそういう意味でのひとりになるだろう。それに対する怖さがないと言ったら嘘になる。
友人や地域の人との繋がりがあれば、きっとひとりではない。今や地理的な距離が離れていたって(なんなら人間でなくたって)ひとりにならないことはできる。けど、怖さはある。

今の私の怖さが何によるかというと、きっとひとりの将来がどんなものか想像できないからだ。周りにそういうお友だちがいないからだ。
楽しそうに生きる人を本などの中で知る機会は少しずつできてきたけど、自分の将来を重ねられる生身の人間に出会っていないからだ。

そんな状況だと、同世代の友人たちの「ライフステージ」が変わっていくことに漠然とした不安を覚えてしまう。
ある人と自分の距離感が近い時期と遠い時期があって、またお互いに中年になったらぐっと近くなるみたいなこともきっとあるだろう。でも、今こんなに楽しく一緒にいる友人と、5年後は全然話が合わなくなっているんだろうなとまだ先のことを想像して、勝手にちょっと寂しくなる。

そんな私にとって、記録することや書くことは、過去の自分や見えない誰かと繋がるための手段である気がする。(社会に対して、抵抗することでもある)

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