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2次筆記試験のすすめ②(事例Ⅲ・Ⅳ)

OLERA BIZ代表の笛木です。
2次筆記試験まで51日となりました。
今回も、2次筆記試験のすすめ【続編】についてです。

残り時間が非常に少ない、あれもこれもではなく、濃縮して(文字数を少なくして)お届けします!

前回の記事

事例共通、事例Ⅰ、事例Ⅱについて、触れております。
もしよろしければ、こちらもご参照ください。


事例Ⅲについて

事例Ⅲは、生産の事例です。(私が得意な事例です)
事例共通のストーリーのなかで、生産の面から助言を行います。
この事例は、他の事例と比較して助言範囲が予め想定できる点が特徴です。
(現状分析、生産現場、生産管理、今後の事業展開)

<切り口>
   現状分析  →  強み(技術力など)、弱み(営業力など)
   生産形態  →  見込み、受注、繰り返し受注 
   生産現場  →  作業効率化系(段取作業も含む)、QCD
   生産管理  →  生産計画、生産統制(進捗・現品・余力)
   事業展開  →  新たな技術の獲得、営業力強化、機会の活用、等

事例Ⅲの場合、①現状分析、②生産現場の問題・助言、③生産管理の問題・助言、④今後の事業展開、についての助言が求められることほとんどです。
但し、初見ですぐにわかるような問い方をしてくれない事例でもあり、切り分け(この問題は生産現場だな、あの問題は生産管理だな)が難しい点も特徴となります。

事例Ⅲについて分かりやすく解説した有名サイトがあるのでご紹介します。

事例Ⅳについて

事例Ⅳは、財務の事例です。(私が得意な事例です)
事例共通のストーリーのなかで、財務の面から助言を行います。
この事例は、計算を多く求められる点が特徴です。
主観ですが、理系の方にとっては最も捉えやすい事例ではないでしょうか。

<切り口>
   経営分析  →  収益性・効率性・安全性
    CVP  →  固変分解、損益分岐、1次方程式、2次方程式 
    NPV  →  純投資、追加投資、取換投資
    知識   →  デリバティブ、負ののれん、収益構造の理解

事例Ⅳの場合、①経営分析、②CVP、③NPV、④知識問題、が問われることが多いです。

経営分析は、PLとBSから収益性・効率性・安全性を分析します。もちろん、この3つの指標に留まらず、令和4年でも出題された生産性の観点も含めます。経営分析は、事例Ⅳで最も重要なパートなので、確実に点数を獲得したいところです。ここで失点してしまうと、ほぼB以下になると覚悟した方が良いと思います。

 CVPは、問題文を読んで求められている問(回答となる数字)を導くための式を自ら導き出す必要があります。一見、難しいように聞こえるかもしれませんが、作業(式)自体は至ってシンプルな形になることがほとんどで、NPVのように作業が多く、複雑になることは少ないです。

 NPVは、令和の問題からは”長文”になることが多いです。理由は、NPVはやることが明確なため、予め求められていることがわかりやすく、作業内容も想定できるからです(例えば、投資-回収=割引現在価値を求めるんでしょ?と問題を見なくても想定できるはずです)。そのため、”長文”にすることで諸条件を分かり難くし、作業負荷を高めているわけです。

知識問題は、基本、D社の事例に沿った知識が問われます。1次試験とは違うため、単純に知識だけを求めているわけではないです。例えば、R4年の問題であれば、中古車を海外へ輸出する事業を展開していました。そのため、この事業を円滑に進める上で求められる知識を答える問題でした。

輸出業なので、為替リスクに関する助言。
また、自動車の単価は高く、海外情勢が変わったら輸出できなくなり、
在庫がダブつく(運転資金のショートを招く)リスクに関する助言。

なので、知識問題だけを独立させて解こうとすると、たいてい残念な結果になるので、ぜひ、気を付けてください。

最後に

1次試験を合格された方、本当におめでとうございます!
2次試験まで1.5か月程度です。あっという間に試験はやってきます。
せっかく掴んだチャンスです! 絶対にものにしてください!!

もし、勉強に悩むことがあったら有志による勉強会に参加してみるのも良いと思います。タキプロを始めいくつかの団体があるようです。ぜひ、顔を出してみてください。診断士を目指せるほどの優秀な他の受験生から、刺激をたくさんもらえるはずです。(私も一度、タキプロの勉強会へ参加しました。その際、受験生のレベルの高さに驚かされました。)

ではでは。




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