見出し画像

郵政創業150年

郵便局の前を通ったら「すべてを、お客さまのために。」と書いてあった。別の局にもあったので本部からの指令だろうか?

ところで今月16日、静岡県内を走行していた東海道新幹線で運転士がトイレに行くために運転室から一時、離れていたというニュースがありました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210520/1000064663.html


ひかり633号は小田原駅を8:07に出発したら、名古屋駅9:14着まで止まりません。バスと違ってハンドルもアクセルもないから、ほぼ自動でしょう。
バスの運転中でも急な下痢のときは、運転を停止してトイレに駆け込むけど、ハザードランプを点けておけば後続車両は追い越してくれるので、乗客20名程度に対面でお詫びすれば済む話です。


JR東海の社内規定では「一度、停車してから運転室を離れる」ことになっていますが、実際に新幹線を止めたら後続列車も遅れるし、お急ぎの方への影響が大きいです。また首都圏すべての駅構内や列車内のLEDに「東海道新幹線、運転手の体調不良のため、全線で15分程度の遅れ」などと表示されることと思われます。
運転手自身の保身とかではなく、社会が円滑に回るためには、運転手が処罰を受けてでも決まりを破るという選択を取ったのではないか。
はっきり言って、現場労働者の腹痛の苦しみを、本社で働く社員はわかってないです。わかろうとしていない。日本は運転手都合で新幹線を停止できるような寛容な社会ではない。夜行バスもどんなに眠くても休憩は許されません。ギリギリのラインで回っています。これが「すべてを、お客さまのために。」の実態です。

郵便局を信用して、よくわからずに購入した投資信託は3年間で3万円以上目減りしたので手放しました。「とにかく売れ」という本部の方針だったのでしょうけど、今までの郵便局の信用を全部使い果たしました。


もう日本には何も期待したくないけど、今回のスローガンはあまりにも時代錯誤です。これからは「お客さまと労働者のサステイナブルな関係」とか「お互い無理せず、末永いお付き合いを」だと思います。郵便局スタッフのプライベートを犠牲にするようなサービスを、お客さまは望んでいません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?