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問題は英語コンプレックス

先日、国際政治学者でYouTubeでもご活躍の及川幸久氏の講演を聞いた。
日本のマスコミの報道は随分と世界とかけ離れているそうだ。
この講演は令和6年7月15日(月)に行われた。ちょうど昨日トランプ大統領候補の狙撃事件があったのでその話となった。
 このトランプ狙撃事件の報道も日本と世界では大きくかけ離れている、という話であった。
 
 また、今、ウクライナやイスラエル・ガザ地区で戦争が行われている。これも今や現地の兵士、一般人らが現地から発信している。
 「今、敵兵がドアの外にいる。もうだめだ」とか、爆発音とともに「ミサイルがすぐ先に落ちて来た」とか。実に臨場感のある報告をしているというのである。スマホですぐに出来るのである。
 及川氏が言うには、この時に使われる言語は多くは英語である、と。
 これが今の世界の現実なのだと。英語が世界共通語になったのだ、と。

 このようなことを聞くと多くの皆さんは「自分は英語、イマイチだから」とつぶやくかもしれない。
 私が思うに、これこそが我々日本人が払拭しなければならない「英語コンプレックス」なのである。
 先にウクライナ人やガザ地区の人が英語でネットに状況を上げている、と述べたが、彼らはすごく英語が出来るのだろうか。我々より英語が出来るのだろうか。
 そのようなことはないだろう。我々日本人でも英語が出来る人とイマイチの人がいるように、彼らも同様だろう。

 ただ、何やら日本人は英語コンプレックスが非常に他国民より強いのかもしれない。と言ってもそれを払拭するには英語を勉強するしかない。そうであれば効率的に勉強したいものである。

 英語の勉強というと、英検だ、TOEICだ、という人がいるが、これは「目標」であり、効率の良い勉強法というわけではない。
 ここでは、私は効率の良い勉強法についての提案をしたい。それが本書「英文訓読法で日本一やさしく読む 老人と海」である。
 本書をご覧になったらすぐに分かると思うが、英文を節などでいくつかに区切りその下に日本語訳がついている。ただの英文だけのものより格段に早くやさしく英文解釈が出来ると思う。これでしっかりと英文を理解していただきたい。
 これが出来たらPDF版にあるやわらかな暗記を是非やっていただきたい。英文解釈がしっかりして、英語表現、英単語もマスターできるであろう。格好の英作文の勉強にもなるはずである。それが無理なく効率よく出来るものと著者は確信している。これを3回繰り返したら「完全理解」に至るであろう。
 この「老人と海」の英文は比較的簡単である、という定評である。ただ、著者のヘミングウエイはノーベル賞作家だけあって、文章のところどころ、隅々に品格があることを感じざるを得ない。名文なのである。
 先ほど、比較的簡単、と述べたが、ところどころ10文に一つくらいは難しい文章もある。そのレベルはおよそ英検1級と準1級の間くらいであると私は思う。実際に英語圏の人でも「老人と海」クラスの英文を読みこなすのは大変であるという。
 つまりこれを読みこなして「完全理解」に至れば、ネイティブに比肩し得る相当高レベルの英語力を身につけたことになると確信している。
 読者の皆様が本書を読み込んで「さようなら 英語コンプレックス」という境地に至れば著者としては幸甚である。

 令和6年7月28日


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