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自衛隊での自己実現を目指す若者へのアドバイス (その1)

はじめに

我が国は、少子化の影響で、あらゆる業種で人材不足が起きていて、当然自衛隊もその影響を受け不足が顕在化しています。自衛官の採用も難しい状況です。しかし、その中で、自衛隊で自分の活躍の場をかなえたい若い世代の方に、少しでも役に立つ情報をお届けしたいと思います。私自身、戦後の団塊世代であり、18歳で自衛隊に入り、定年まで40年近く自衛官として働いてきました。

自衛官になる

当初、自衛隊に入る意思はありませんでした。周りに自衛官に繋がる人もおらず、たまたま近くに自衛官募集の事務所があり、興味本位で立ち寄り、その場で募集の担当者に声を掛けました。そのまま担当者とお話をして、その中で「アメリカに行ける」との誘惑に負け、後先を考えずに入隊しました。両親や兄弟もびっくりしていたことを思い出します。現在はインターネットを通じて、採用や仕事の内容が手に入るようになっているので、自分が希望する職業なのか、適職は何かを見つける手助けとして活用することができます。私は、航空自衛隊の新隊員(現自衛官候補生)として入隊しました。

自衛官の道

自衛官には概ね次の3つのコースがあります。

  1. 幹部自衛官 防衛大学や防衛医大の入学試験を受けて採用されるグループです。自衛隊の幹部として勤務することが求められる人たちです。内容についてはネットで情報が公開されているので、挑戦したい方は調べてみてください。

  2. 一般自衛官 「自衛官候補生」と「一般曹候補生」の受験で採用されます。

    1. 2-1. 自衛官候補生 自衛官候補生は任期制で採用され、2~3年毎に退職金が与えられ、その後も継続して勤務することができます。曹への昇任試験を受けて非任期の隊員となることもできます。退職金は100万円前後が支給されます。知人の中には、3年間で数百万を貯めて退職した方もいます。衣食住にお金がかからないので、目的を決めて資金を得る手段として良いかもしれません。その間に、従事する職種によっては国家資格を得ることもできるので、お金と資格を元手に新規事業のスタートアップも可能かもしれません。

    2. 2-2. 一般曹候補生 一般曹候補生は、将来の組織の中堅として活躍が期待される人たちで、任期制ではなく長期間、勿論定年まで自衛官として仕事ができます。曹への昇任が約束されているため、任期制のような退職金はありません。定年まで自衛官として勤務を希望するのであれば、一般曹候補生になることをお勧めします。年金を考えるのは、少し早いかもしれませんが、任期制隊員よりも長く年金積み立てる期間が長くなるため、将来の年金額も異なると思われます。

  3. 航空学生 パイロットになるコースです。内容についても同様にネットで情報が公開されていますので、挑戦したい方は調べてみてください。

陸上・海上・航空の選択

自衛隊は、「陸上」「海上」「航空」の3つの自衛隊があり、最初の選択は、陸海空のどれを選ぶかを決めることが最大の関心事になります。本人の希望で選択できるケースが基本だと思いますが、採用時期によっては採用人数の枠で本人の希望に叶わずに決められることもあるようです。自衛隊の構成上、陸上の採用が多く、海上や航空は狭き門と言えるでしょう。また、入隊後に陸から空や海への移動はかなりハードルが高く、普通はできないと思われます。私の知人の中には、一人だけ陸上を退職して航空自衛隊に入隊した方がいました。

自衛隊では、各自衛隊の職種の説明はありますが、入隊時点ではまだ職種の指定は行われていないと思われます。

自衛官の生活(その2へ続く)

上記は、自衛隊についての一般的な情報です。次回の記事では、自衛官としての生活について詳しくお伝えしたいと思います。自衛隊の日常業務や訓練内容、生活面での特徴などについてお話しします。

自衛隊でのキャリアを考えている方や将来の進路に悩んでいる方にとって、参考になる情報を提供できれば幸いです。自衛隊で自己実現を果たし、充実したキャリアを築くためのヒントになれば嬉しいです。

お楽しみにしていてください。次回の記事をお待ちください。

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