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五月雨月の薔薇。

このアカウントを真っ新にすること数回目…。
私は何度同じことを繰り返せば気が済むのだろう、と毎度のことながら頭が痛くなります…が、まぁ、いろいろと思うところがあったのです。
いろんなことを諦めたくなりましたが、そんなこと言ってる場合じゃないのだよな、とも。
新しいことを始める前に、ちょっとだけ頭の中や気持ちの整理がしたい、吐きだしたいな、と。
私のことを知らない人からすれば、きっとなにも面白くないでしょうけれど、某所のIDをヒントに電脳の海を漂って私を見つけた知人や、私からこのnoteの存在を伝えられた知人は「結局こいつはこいつなんだな。笑」とおかしく思うことでしょう。

さて、n回目の誕生月がやってきました…私が好きな「さみだれ」の月です。
新緑の芽吹く、青い香りの吹き抜ける風の気持ちのいい頃...。

こちらで使っている私の名前はショウビ。
漢字に直すと「薔薇」、とても素敵な意味を持っていて…
垣根に植えられた野生のバラが風にそよいでいる様子、のことです。
私が好きな曲の名前は「Rose of May」(5月の薔薇)ですし、その曲は海外では「Loss of Me」(私の過ち)と呼ばれています。
もうこれは私のための名前なのかも…なんて、ちょっと烏滸がましいですかね?笑
曲はとても素敵なので、ぜひYouTubeなどで検索して聴いてみてください。

いろいろな過ちを犯しながら、私は引き返せない1本道を歩いてきました。
もちろんこれからも引き返せないし、進むしかない…。
すこしだけ、怖くなってしまうときもあるけど、私はもう振り返らない…でも、今日はすこしだけ、振り返ってもいいですか?
気持ちの整理というか、なんだかいろいろ語りたい気分になってしまったもので…。

あれからいくつの年月が過ぎたかわかりません。
…いえ、もしかしたらわかりたくないのかも。
ふふ、まだまだ青い私を笑ってやってくださいませ。

私が今よりうんと若かった頃、10代後半の頃のことです…。
「しろいくじら」と名乗る、物理を勉強している自称作曲家に出会いました。
私より8つほど齢を重ねた大変情熱的な男で、気が付くと私はその男の情熱に飲まれて…そうして、気が付くと遠距離恋愛を始めてしまっていた。
今思い出すと、こどものおままごとみたいな恋愛でした。
でも、当時の私は本気だったし、とても苦しかったのだなぁ…と、ちょっとおかしくなって笑ってしまいます。

まだまだ私は芽吹いたばかりの若葉だったのですね。
嫌われるのが怖い、とも思っていた頃だったと記憶しています。

若葉は突如現れた白鯨の起こす大波にのまれ、翻弄され続けました。
白鯨に嫌われたくない、白鯨のために良い子でいよう…。
そんなことばかり考えて若葉は日々を過ごし、5年の歳月がたちました。
ある日、白鯨が海底の水温より冷たい声で若葉に言いました。
「俺は美しい真珠を拾った。ありふれた若葉など飽きた。もうお前など要らない。」
…遠い地の海底で白鯨はそれはそれは美しい真珠を見つけたようです。
若葉はありふれていて、価値などあるものではありません。
そう、白鯨は遠いところで浮気をしていたのです。
捨てられてしまった若葉はしくしく泣いて、しばらく落ち込んでいました。
それから数ヶ月経った頃でしょうか、若葉は燃えるような気持ちでいました。
白鯨を見返してやろう、私を捨てたことを後悔させてやろう、これは私のためでもある…そうして若葉はめきめきと成長しました。
しばらくすると、風の便りで白鯨は若葉のことをいろいろ知ったようです。
おもしろいことに、白鯨は真珠に裏切られたようで…若葉のところに戻ってこようとしていました。
しかし、若葉を裏切った白鯨を許すことなんてありえないことです。
のこのこ戻ってきた白鯨は生活すら厳しくなっていたようで、若葉に助けを求めてきました…若葉が白鯨に未練があるとでも思いこんでいたのでしょうか、とんでもないおかしな幻想ですね。
若葉がそんなバカげた復縁の誘いを断ると、ずっと無職の白鯨は精神を壊して海の底へブクブクと沈んでいったのでした…。
それから何年も経ちますが、白鯨は若葉のもとに現れます…若葉には、すでに対となるものが現れたというのに、なんと浅ましい。

ふふ、とてもおかしいでしょう?
若葉と白鯨の、愛のお話など。
あれから若葉は多くの棘を纏い、甘い香りのする花を咲かせました。
大きく、白い薔薇の花を。
え?プロフィール画像の薔薇はピンク色だって?
あの薔薇は私の亡くなった祖母が育てていた大変思い入れのある薔薇なのですよ。
あれは私の姿ではなく、祖母のやさしい心がピンク色の花として咲き誇っているのです。

…今の私は嫌われることなどちっとも怖くありません。
誰にでも彼にでも好かれるなんてことはあり得ないですし、私を嫌う人にまでわざわざ好かれたいなんて言うような図々しさも持ち合わせていません。
なにより私は…私のことを大切にしてくれえる人のことだけ、私も同じように大切にしていたいのです。
それが私の最大級の愛情表現です。
私をぞんざいに扱うような方はおそらく同じようにぞんざいに扱いますし、そもそも面倒くさいし価値もないので相手にもしないと思います。
間違えたものでなければ、私は私が正しいと思ったことを貫く。
これはきっと一生曲がらない私の考えでしょうね。

私をめぐる過去の愛のお話は他にもいろいろとあるのだけど、きっと今の彼が私の最後の男になるでしょう…。

誕生月の6月の雨、分龍雨の名をもらった男。
月明かりが好きな、とても頭のいい男。
ふにゃっとした笑顔の、癒しのオーラを放つ男。
くるくる癖毛の天使のような男。
私よりうんと大きな身体なのに、注射が怖くて冷や汗をかくかわいい男。

私は彼を心の底から愛している。
だからこそ、困らせるようなことはしたくない…でも、ときどき不安になるのです。
彼はあまりにも立派な人だから、私のようなものには勿体なさすぎるのではないか…と。
どうして彼が私を愛してくれているのか、すこしわからないところがあります。
彼は気持ちを言語化してくれないところがあるのです。
頭はかなりいいので、言語化できる能力はあるはず…。
本人に「なんで言葉にしてくれないの?」と訊いてみたことがありますが…小さな声で「だって、恥ずかしいんだもん…」と返しただけなのでした。
…お主、かわいいが過ぎるぞ?

私の野望は、いつか彼に気持ちを言語化させることです。
そして、それを聞いてよろこびに悶えたいです。
…あまりにも頭の悪い野望ですが、私は本気です。笑

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