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化学産業とSDGs 「8.働きがいも経済成長も」

日化協SDGsタスクフォース資料の「関連する化学産業の活動」
工場の立地により、地域の雇用に貢献し続けるだけでなく、グローバル展開によって、新興国での 雇用創出にも貢献している。RCの労働安全衛生活動等により、安全・安心な職場環境づくりを促進している。

日本の化学産業はどれくらいの雇用を創出しているのでしょうか。日化協の資料で1995年から2017年までの化学工業の従業者数の変化を見てみましょう。「広義の化学工業」とは化学工業にプラスチック製品とゴム製品を加えたものです。日本の労働力人口は1998年の6793万人をピークに減少に転じています。2007年に始まる世界金融危機により景気後退局面に入りましたが、2014年から化学工業の従業者数は増加に転じ、今に至っています。

グラフで見る日本の化学工業2018(日本化学工業協会)より

化学業界の従業員数ランキングとして非常に面白い動画がありましたのでご紹介します。2002年から2018年の間の日本の大手化学企業の従業員数の変化が視覚的に表現されています。従業員数はいずれも連結の人数のようです。2005年のホールディングス設立以降に登場する三菱ケミカルの動きが特徴的(2005年以前にランク外だったのかやや疑問ですが)。

ところでSDGs 8 「働きがいも経済成長も」の元の英語は「Decent Work and Economic Growth」です。Decentは「きちんとした、まともな」という意味で、Decent workは「権利が保障され、十分な収入を生み出し、適切な社会的保護が与えられる生産的な仕事」となります。カタカナが好きな日本で意外に使われていないのは不思議ですね。


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