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【遊戯王】デッキ紹介 #03【劇場版 カオス・セキュリティ】

はじめに

こんにちは、オルドです。デッキ紹介をやっていきます。今回は一枚のカード……というより、一テーマにフォーカスを当ててデッキを組みました。

その名はS-Force

S-Force(セキュリティ・フォース)は、第11期3弾「BLAZING VOLTEX」にて登場したカテゴリです。世界の治安を守る集団のようなフレーバーをしており、属するモンスターはレベルと種族がバラバラで属性は光もしくは闇となっています。このテーマの特徴は3つあり、

1.「S-Forceモンスターの正面のモンスター」に対して何かしらする効果を持っている
2.除外に関する効果を持っている人が複数人いる
3.魔法罠のイラスト内に他テーマのカードが写っており、デュエルモンスターズの世界観を感じさせる

となっています。
1.は共通効果です。相手へのデバフや攻撃誘導など相手の動きをコントロールする効果になっています。そのためS-Forceと戦うと急に別のゲームが始まります。
2.は、効果コストで手札の「S-Force」カードを除外したり、リンクモンスターの効果で相手の場を除外したり、カードを除外することを意識するテキストが多く含まれています。特に《S-Force 乱破小夜丸》と《S-Force プラ=ティナ》は強いシナジーを持っています。
3.は、今までの遊戯王OCGでは珍しく、出自を共にしていないと思われていたモンスター達の繋がりが見られています。現在確認されている中では「PSYフレーム」「クロノダイバー」「I:Pマスカレーナ」が、推測では「Evil☆Twins」が同じ世界線であり、悪い奴ら相手に頑張ってんなーという印象を受けます。

さて、今回はそんなS-Forceの特徴3つを活かしたデッキを組んでみました。来る1/16発売の「LIGHTNING OVERDRIVE」の新規でデッキ内容に変更があるかも知れませんが、その前に紹介しておきます。

デッキレシピ(2021.01.10)

とにもかくにもデッキレシピ。どうぞご覧下さい。

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S-Forceのデッキと宣っておきながら14/60とカード数は少ないように感じますがS-Forceとしてしっかり動くようになっております。

まずはデッキの大まかな動き

S-Forceの展開で非常に重要な役割を担っているのは《S-Force 乱破小夜丸》(かわいい)。小夜丸の効果で《S-Force プラ=ティナ》を特殊召喚し、千代丸の効果コストにしたS-Forceを特殊召喚する動きはかなり華麗です。同様の動きはプラティナが「手札から特殊召喚」でも成り立つのですが、わざわざ除外を経由しているところに着眼点を置き、相性のいいカードを見つけました。

《混沌空間》
①:モンスターが表側表示で除外される度に、1体につき1つこのカードにカオスカウンターを置く。②:1ターンに1度、自分フィールドのカオスカウンターを4つ以上取り除き、取り除いた数と同じレベルを持つ、除外されている自分または相手のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。③:フィールドのこのカードが相手の効果で墓地へ送られた時に発動できる。このカードに置かれていたカオスカウンターの数以下のレベルを持つ、光・闇属性のモンスター1体をデッキから手札に加える。

S-Forceの動きをしているうちに《混沌空間》のカウンターが溜まっていくので、除外で余らせているモンスターや相手の除外を利用(《紫宵の機界騎士》など)することができればうまあじです。

従ってこのデッキのコンセプトは
「SForceを中心とした《混沌空間》コントロール」ということになりました。

カオスなシナジー形成

メインギミックに関わるカオスなカードによるシナジー形成を説明します。

カオスその1.創世神編

《混沌空間》は、どこからもモンスターが除外されることでカウンターが乗ります。こういう時手っ取り早いのは「墓地のモンスターを除外する」動き。同じ「カオス」の名をもつモンスターに協力をお願いしました。
《混沌の創世神》は召喚条件で墓地のモンスターを2体除外しつつ、更に除外されているモンスターを復活&再利用できるバケモン創世神です。このデッキはS-Force以外にもモンスターを除外する手段はゴマンとあるので、《混沌空間》と喧嘩することもなく展開をしてくれます。

カオスその2.PSYフレーム編

《混沌空間》と切っても切り離せない関係を持つテーマです。何しろSモンスター2体がフリーチェーンで自身を一時的に除外できるので、毎ターン勝手に《混沌空間》のカウンターが乗っていきます。更に「PSYフレーム・ギア」達が低レベルで通常召喚できない光属性のため、《混沌空間》《混沌領域》《混沌の創世神》とのシナジーは良好です。ギアの効果の発動条件になっている《PSYフレーム・ドライバー》は一回使うと除外されてしまいますが《混沌空間》《混沌の創世神》《サイコ・フィール・ゾーン》による再利用も可とかなり相性は良いです。


…………

カオス「敵対?んなもん知るか!仲良くしろ!!」

カオスその3.幻影編

先に触れた《S-Force 乱破千夜丸》はレベル2の戦士族です。つまり《聖騎士の追想 イゾルデ》で簡単にリクルートすることができます。ということでイゾルデを作るためのカード(=初動)として『幻影騎士団』の方々にお願いしました。

《幻影騎士団ティアースケイル》で《幻影騎士団ダスティローブ》を落とし、効果で《幻影騎士団サイレントブーツ》をサーチ、自身の効果で特殊召喚することで《聖騎士の追想 イゾルデ》になるというアレです。
更に《幻影騎士団サイレントブーツ》の効果で「ファントム」魔法罠をサーチしてそこに誘発することで《幻影騎士団ティアースケイル》が蘇生し……

と、意味わからんくらい強いのですが注目したいのはそこで2回モンスターが除外されていることです。《混沌空間》のカウンターを溜めつつ初動の動きができる訳です。更に《混沌の創世神》によって除外された《幻影騎士団》をデッキに戻せばまた《幻影騎士団ティアースケイル》からの展開を見込めます。

ついでにイゾルデの紹介。サーチ対象としては小夜丸、幻影騎士団に加えて《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《TG ストライカー》を採用しました。開闢先生はカオス要素に加えて相手モンスターも除外できるので言うことありません。ストライカーは、イゾルデの他にも《増援》でのサーチもでき特殊召喚も比較的容易なチューナーとして採用しました。
このデッキには装備魔法を3枚搭載。《月鏡の盾》《D・D・R》《リビング・フォッシル》です。月鏡はともかく、後ろの2枚は除外を利用することができるのでこのデッキに都合のいいカードとなっています。

時の怪盗、無理やり参上

さて、幻影騎士団について触れたからにはX召喚のギミックについて触れなければなりません。先に触れたようにこのデッキはティアースケイルからの展開を複数回行うことができるので、イゾルデの他にも展開先を用意できます。そこで、《幻影騎士団ブレイクソード》で相手のカードを割りつつ闇属性ランク4を立てるギミックを使おうと思いました。
役割をフィニッシャーとフィールドコントロールに分けて採用しました。

《レイダーズ・ナイト》+《アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
フィニッシャー枠です。相手モンスター全ての力を奪い取りワンパンで決着をつけます。効果破壊耐性すら持っているので、《ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》や《RR-ブースター・ストリクス》付き《RR-アルティメット・ファルコン》なんかもブッ倒すことが出来ます。やば。

《クロノダイバー・リダン》
コントロール枠です。このカードもやはりフリーチェーンで自身を除外することができるので、《混沌空間》とのシナジーを見込めます。また効果を存分に活かすために《クロノダイバー・ベゼルシップ》を採用しました。これで相手の罠を奪いまくって除去が出来るとメチャ強いモンスターに変貌します。

半ばフレーバー的に無理やり入れた「クロノダイバー」ですが、デッキ的なシナジーも見込めていい感じにまとまったと思います。

カード紹介

触れられてないカードの紹介をします。
《S-Force グラビティーノ》
小夜丸→プラティナの動きで特殊召喚したい。サーチは自身以外だが、《S-Force ブリッジベッド》を経由すれば同名もサーチ可能。一番場に出やすいので、チューナーはレベル2が多めとなっています。

《S-Force オリフィス》
小夜丸と同じく手札のS-Forceを除外できるので採用しました。実質《幽鬼うさぎ》の効果も強力です。

各種「PSYフレーム・ギア」
モンスター・魔法・罠・攻撃に対してのカウンターができるようになっています。Λやオーバードライブでのサーチで必要そうなやつを持ってくる、という感じです。

《S-Force ブリッジヘッド》
発動時サーチを持つフィールド魔法です。サーチするのが9割くらいの仕事量なので別のフィールド魔法、つまり《混沌空間》と共存しやすいのがありがたいです。

《テラ・フォーミング》《増援》
言わずもがな。

《緊急テレポート》
「PSYフレーム・ギア」は「カードの効果でのみ特殊召喚できる」ので、このカードでリクルートすることもできます。そしてS召喚しましょう。

《トゥルース・リィンフォース》
小夜丸をリクルートできる初動の役割と、ストライカーをリクルートできる中盤以降の役割を併せ持つカードです。小夜丸は相手ターンにも効果を発動できるので、相手ターンに使うメリットが大きいこのカードは好相性です。

《S-Force スペシメン》
サーチできる蘇生罠です。単純に蘇生するのもいいですし、ジャスティファイを蘇生してリンクメイルデーモンに繋げるといったこともできます。

《天龍雪獄》
使ってみたかった罠枠です。相手の墓地と相手の場をそれぞれ1枚ずつ除外できるので、かなりデッキ的なシナジーを感じて採用しました。対象を取らないというのもかなり強力です。

《PSYフレーム・オーバーロード》
セットして使う、というよりは手札コストとして使いPSYフレームギアをサーチする用途として使うことが多いです。ティアースケイルを初動やそれ以降も使うとなると、そういう枠のカードもあると便利と感じたので。

《幻影翼》
シンプルに強い罠です。もう一枚もそうですが、「ファントム」罠に関しては幻影騎士団の蘇生効果を持っているのを選んでいます。

《幻影霧剣》
最強の「ファント厶」罠カードです。

《I:Pマスカレーナ》
世界観枠。《S-Force ジャスティファイ》の素材条件の緩さから、絡めて出せると面白そうだと感じて採用しました。相手ターンに《リンクメイルデーモン》《閉ザサレシ世界ノ冥神》を出せるのも強いです。

《PSYフレーム・ロードΛ》
条件ゆるゆるリンクモンスター。ロードZと合わせて使うとメチャ強です。

《S-Force ジャスティファイ》
S-Forceの展開としてはここを目指す感じです。除外効果の豪快さと無効効果の小回りさを兼ね備えたいいカードです。

《リンクメイルデーモン》
SなりXなりが多いので行けるだろうと採用しました。最終盤面の詰めで出せると強いですし、墓地のSを除外→混沌空間や混沌の創世神で帰還といったコンボもいけます。

《閉ザサレシ世界ノ冥神》
サロス・エレス・クルヌギアス。カオスギミックがうまいこといけば横並びは容易なので出せそうです。EXデッキは耐性持ちをどかすことをひたすら考えた構築になっています。

《ライトロード・アーク ミカエル》
相手モンスターを除外できるのはもちろんのこと、相手のバックに触れるのはかなり強力です。バックを除外しても《混沌空間》のカウンターが増えないのは留意する必要がありますが。

《電脳堺狐-仙々》
レベル7+2で作ります。生ける《マクロコスモス》なので、お互いとんでもねーことになります。なお自分は一部墓地に戻せる模様。

《電脳堺凰-凰々》
プラティナが余った時用です。相手の場のカード1枚と自分か相手の墓地のカード1枚を除外できるというのでそらもう採用するよ、って感じです。破壊された場合の効果は今回虚無ですが、特にシナジーを見込めそうなカードがなかったので断念しました。

総評

特に考えもしないうちに、同じ世界線のテーマが混ざったデッキとなっていました。カオスの力ってすげー。あとKONAMIさんはそろそろ「除外ゾーン」を作って「ゲームから除外された」というテキストを過去のものにしてくれ。

追記:「遊戯王ブログナビ」様にこの記事を掲載しております。そちらからいらっしゃった方は、過去のデッキ紹介(2つほどあります)も是非ご覧ください。

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