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【合格率】第162回簿記検定の受験データが公開されました!

公式さんより2022年11月に行われた第162回簿記検定の受験者データが公開されました!今回は1級も同時公開です。

◆3級

日商簿記検定公式HPより

3級は30.2%。
なかなか厳しい合格率ですね…。
ネットスクールさんが試験当日にアップロードされた講評から推測するに、第2問をマルッと落としてしまった人が多かったんじゃないかな?と想像しています。

ちなみに簿記3級の範囲である1年間の簿記取引を強引に種別するとしたら、

①期中取引
②期末の決算整理仕訳
③期末の決算振替仕訳と帳簿の締切

の3つになりますが、簿記検定3級を3級たらしめているのが、まさに②と③なんです。

ところが、実はこの部分をしっかりと仕上げられないまま受験する人が大半です。

というのも、②③をテキスト等でベンキョーする頃というのは、時間的にも精神的にも追い込まれていることが多く、複数の手順が必要になるととても複雑に感じて自然と苦手意識が発動してしまうんです。そうするとここからはイヤ~なループが始まります。

苦手意識が発動→理解するのが億劫→試験日が近づいてくる→挑戦しやすい問題ばかり解く→いつまで経っても②③ができない

じゃあベンキョーするときに何が一番大切になるのか?というと、常に計画より前倒しで進めるコトです。(特に独学の場合)

ちなみに②③を除いた①のみに集中して出題しているのが、【簿記初級】です。

まぁ厳密にいうと、初級はホンの少しだけ2級の範囲も含んでいるのですが、それをベンキョーしていなくても十分合格できます。…というよりは、3級の学習者で簿記初級が不合格になるくらいなら、そもそも3級には合格しないでしょう。

あぁ…何だか自分で書いていて、厳しい現実にしんどくなってきた(笑)。

ともかく、簿記3級はしっかりベンキョーしないと合格しないし、簡単に合格できる訳ではないということは心に留めておいてほしいなぁと思います。


◆2級

日商簿記検定公式HPより

2級は20.9%。
直近の合格率を見ていると、今回が特別低いとはいえなさそうです。
一方で、CBT試験の2級は、2022年度前半期が37.3%となっています。
これを見て「ネット試験の方が簡単ってことなのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、ワタシはそうではないと考えています。

恐らく統一試験で不合格だったけれども再受験して合格した!という方々が、かなりいらっしゃり合格率を上げている要因になっているのだと思います。

2級になったら3級とは比較にならないくらいベンキョーしなくちゃいけない内容が格段に増えるので、計画通りに学習することのハードルがさらに上がるんですよねぇ。

◆1級

日商簿記検定公式HPより

合格率は、いつもと変わりませんが、今回は受験者が少し増えてますね。もうちょっとで10,000人に届きそう。
過去分を確認したら、1回あたりの受験者数が10,000人に届きそうだったのは2014.11月以来のようです。

もともと1級は超絶内容が難しいうえに範囲が膨大…ということで、受験者数が少なめでしたが、ちょっと気になったので調べてみました。

公式さんの資料によると、2002年には年間約31,000人の受験者がいましたが、2019年には年間約14,000人まで減っています。
ところがコロナをきっかけに、毎年増えていました!

簿記1級・年間受験者数
2019年 14,308人
2020年 14,904人
2021年 16,788人
2022年 18,746人

日商簿記検定公式HPより

おぉーーー、これは驚きデス!
受験者数の減少原因を危うく人口構成のせいにして片付けてしまうところでした(笑)。

コロナで少し時間ができたことで挑戦する人が増え、かつ継続中の人が増えてるってことですよね!?あとは…税理士試験とか会計士試験といった上位試験を目指す方が、基礎固めのために受験してる?

何が要因かは分かりませんが、いつの時代もがんばってる方はたくさんいらっしゃるんですね。
皆さん、焦らずコツコツと頑張っていきましょうね〜。


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