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メモリーキーを活用しよう!-M+,M-,MR,MC-

今回は、たくさんの電卓についている機能なのに、あまり活用されてなくて地味な存在だけど、メチャメチャ便利なメモリーキーの使い方をご紹介します。

電卓には『Mほにゃらら』と書いたキーがいくつか存在します。

メモリーキー

※メーカーによって表示が違います。写真はCASIO DS-20WKA
お勧めは、機能が一部変更されもう少しお値打ちなCASIO DS-12WT です。

これらは、計算結果を記憶させるためのものメモリーキーです。機能は以下の通り。

M+・・・・・プラスしたい数字を記憶
M-・・・・・マイナスしたい数字を記憶
MR・・・・メモリーに記憶させた数字を呼び起こすキー
MC・・・・メモリーを消去するキー

メモリーキーは、 簿記の場合、複数の勘定科目が出てきた仕訳の貸借差額を求めるときや、総勘定元帳の残高を求めるとき等で便利に使える機能です。

M+

例えば1ヶ月分の仕訳を終えた現金勘定が以下だったとしましょう。

2メモリー例題T勘


現金勘定は資産なので、借方増加貸方減少を意味しています。そこで、借方合計を計算する際は、最後にM+を押して電卓に記憶させます。

電卓の手順

2借方手順

①~④まで電卓で打ってみてくださいね。

M- , MR

同じ要領で現金勘定の貸方を合計したあと、M-を押して貸方の合計額を電卓に記憶させ、最後にMRでメモリーを呼びおこします。

電卓の手順

2貸方手順

そうすると、記憶したメモリーの計算結果が表示されます。
今回は458,110でした。表示されましたか?

ディスプレイを確認しよう

では、電卓ディスプレイを確認しておきましょう。
まずは借方を合計したあとにM+を押した時のディスプレイ。

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写真が見づらくてゴメンなさい💦
左上にM、右下にM+と表示されていますね。これは、

M=メモリーキーを使いました
M+=プラスしたい数字を578,000と記憶しましたよ

というコトを表示しています。

続けて、貸方を合計したあとにM-を押した時は、こんな表示です。

画像6


M-として119,890を記憶したコトを表示しています。

最後にMRを押すと…

画像7

M+からM-を引いた結果として、458,110と表示されました。

メモリーキーを使うと打鍵が少なくて便利でしょ?実務でも検定でもポカミスが減るのでお勧めです。


ACとMC

さて。
答えが出せたあとは、表示をクリアしなければいけません。ですが、ここが要注意。

実はこのメモリーキーを使って記憶させた数字、ACでは消去されないんですね。ACを押してみると…↓↓↓

2ACだけ

右下はクリアですよ!という表示になっていますが、左上にはMの文字が!
これ、メモリーキーを使ってますよ!という表示なので、メモリーが記憶されたままになっているってコトなんですね。

メモリーを消去するには、必ずMCを使います。そうすると、左上に表示されていたMが消え、メモリーは完全に消去されます。

画像9


今回は、T勘定の残高で計算してみましたが、勘定科目が複数登場し貸借差額を計算する必要がある仕訳にも使えるので、バリバリ使ってみてください。

でも、メモリーキーを使ったら、必ずMCキーで消去することを忘れないようにしてくださいね。

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