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簿記:きほんのき🐤

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日商簿記初級の範囲をカバーしています。 (決算手続きは、3級の範囲なので含みません🙏💦) 初級は3級範囲の約50%強を占めます。 3級が気になっているけど挑戦するのが不安な方は…
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メモリーキーを活用しよう!-M+,M-,MR,MC-

今回は、たくさんの電卓についている機能なのに、あまり活用されてなくて地味な存在だけど、メチャメチャ便利なメモリーキーの使い方をご紹介します。 電卓には『Mほにゃらら』と書いたキーがいくつか存在します。 ※メーカーによって表示が違います。写真はCASIO DS-20WKA お勧めは、機能が一部変更されもう少しお値打ちなCASIO DS-12WT です。 これらは、計算結果を記憶させるためのものメモリーキーです。機能は以下の通り。 M+・・・・・プラスしたい数字を記憶 M

電卓の機能を知ろう!-GT-

簿記検定には欠かせない電卓ですが、なかなかじっくりと知る機会もなく、使いこなせないままに終わってしまう方も少なくありません。 今回は検定でも活かせるような機能をいくつかご紹介しようと思います。 まずは電卓のご紹介。ワタシが使っているのはCASIOの DS-20WKA です。 これとよく似た大きさと機能を持ったモノにDS-12WTというのがあって、こちらのほうが少しお値打ちです。いつもだいたい5,000~5,800円。 学生さんにお勧めを聞かれた時は、少しでも安いDS-

初級が終わりました!!

簿記初級の範囲は、ここまでとなります。 お疲れさまでした!! 実は途中、ワタシのミスで初級には含まれない3級の内容がいくつかありまして…スミマセン💦 これから新たに3級を進めながら訂正していきます。 ちなみに、3級に入ると小さな株式会社を前提とした簿記をベンキョーすることとなります。 初級が、経理を担当することがなくても『仕事に活かせる簿記の知識を身につけること』が目標だったのに対して、3級は、『経理関連の書類(財務諸表)を自分で作成できるようになる!』ことを目標にして

伝票→集計→転記

前回は、現金取引とそれ以外の取引が混ざった時の起票をベンキョーしました。 伝票は仕訳帳の代わりですので、このあとの手続きは、総勘定元帳や補助簿への転記になります。 起票された伝票を一枚ずつ転記していくことを個別転記(こべつてんき)といいます。 ほかにも、毎日や毎週末のように期間を決めて集計したあと転記する方法もありまして、これを合計転記(ごうけいてんき)といいます。 また、この集計した一覧を仕訳集計表(しわけしゅうけいひょう)といいます。なかでも毎日集計したモノは仕訳

一部振替取引 -分解・擬制-

前回は3伝票制で使う3種類の伝票と起票方法を見てきました。 取引は、前回のようなシンプルなものばかりとは限りません。一つの取引の中で、現金勘定と現金以外の複数の勘定科目からなる取引が行われる場合もあります。 例えばこういった取引です。 例題(1) 商品30,000円を販売し、代金のうち10,000円は現金で受け取り、残額は掛けとした。 このような現金勘定と現金以外の複数の勘定科目からなる取引を、一部振替取引(いちぶふりかえとりひき)と呼んでいます。 一部振替取引(い

伝票(でんぴょう)

これまで取引は、すべて仕訳帳に書くというコトをベンキョーしてきました。でも実際には、取引量が増えていくごとに1冊の帳簿で管理することは難しくなります。そこで仕訳帳の代わりに、メモ帳タイプの伝票(でんぴょう)を使います。 伝票を発生した順にファイルに綴じていけば、帳簿と同じ役割が果たせます。 なお、伝票に記入することを起票(きひょう)といいます。 3伝票制(3でんぴょうせい)伝票を三つの種類に分けて記録することを3伝票制と言いまして、①入金伝票・②出金伝票・③振替伝票を使

試算表から数値を読み取ってみよう!

まずは前回の復習を兼ねて、試算表の作成をしてみましょう。 例題(1) 以下の合計残高試算表を作成しなさい。 答え↓↓↓ できたかな? 残高を記入するのは、合計試算表欄の数字の大きい方です。これは即ち、各勘定科目のホームポジションになります。 では、ここから今回の本題。(笑) 作成した合計残高試算表から数値を読み取ってみましょう。 例題(2)  例題(1)で作成した合計残高試算表から各金額を答えなさい。 ①資産総額 ②売掛金回収額 ③総仕入高 参照 答え↓↓↓

試算表の種類

さぁ、ここまでさまざまな取引を一つずつ見てきました。期中に行われる代表的な取引だけとはいえ、ずいぶん沢山ありましたね。 こういった小さな仕訳の積み重ねを、決算の日に全てをまとめるコトは非常に骨の折れる作業になります。間違いを探すだけでも大変です💦 そこで少しでも早く間違いを見つけるために、実務では期中の小さなひと区切りとして、毎月末に試算表(しさんひょう)とよばれる一覧表を作成します。 一応、期中の流れを再確認しておきましょうか。 試算表ってなに?試算表は、取引をきち

さまざまな証ひょう③-売上集計表・当座勘定照合表・WEB通帳-

証ひょうシリーズ最終回(笑)。今回は3種です。 売上集計表(うりあげしゅうけいひょう)売上集計表は、社内で取り扱う資料なので、担当者別のモノや商品別のモノとさまざまなタイプがあります。ここでは仕訳をするための1日分の売上に関する集計表を見ていきます。 例題(1)仕訳を答えなさい。 1日分の売上仕訳を行うにあたり集計をした結果、以下の通りであった。また、合計額のうち4,400円は現金、残りはすべて掛であった。 証ひょうを詳しく見ていきます。まず一番上の真ん中に書いてあるの

さまざまな証ひょう②-振込依頼書・領収書 -

取引先から代金の支払いを依頼された時に受け取るものとして、振込依頼書があります。 個人で通販を利用すると、振込依頼書が送られてきて支払いを依頼されることがありますよね。あの指定された用紙のコトです。 受け取った側は、振込みと同時に仕訳をします。 振込依頼書(ふりこみいらいしょ)仕訳を考えてみましょう。 例題(1) 黒しば商店は、店頭映像再生用としてテレビモニターを購入し、振込依頼書を受け取り現金で振り込んだ。 答え↓↓↓ ATMやインターネットバンキングを使えば簡

さまざまな証ひょう①-納品書兼請求書と(控)-

証ひょうとは、取引があったことを証明するための書類のことです。日頃のお買い物で受け取るレシートがそれにあたります。 もちろん、お店や会社間での取引でも証ひょうは欠かせません。検定試験では、文章で取引状況を説明してくれますが、残念ながら日常業務では誰も文章にはしてくれないので(笑)、自分で証ひょうを見て仕訳ができなければいけません。しっかりと練習していきましょう。 まずは、掛取引時に欠かせない『納品書兼請求書』から見ていきます。 納品書兼請求書(のうひんしょけんせいきゅう

さまざまな帳簿

これまでさまざまな期中取引について確認してきました。今回はその取引を記録するための帳簿についてベンキョーしていきます。 以前、仕訳にまつわる帳簿には主要簿と呼ばれる『仕訳帳と総勘定元帳』があるという話をしました。この二つは、必ず作成しなければいけない帳簿です。 補助簿一方で、必要に応じて作成する帳簿もあります。このような帳簿を補助簿(ほじょぼ)と呼んでいて、特定の取引明細だけを発生順に記録したり、特定の勘定科目の明細を、取引先ごとに記録しています。 特定の取引明細って何

資本金-資本の引き出し-

お店を開業したり会社を設立する際には必ず活動資金が必要です。小さなお店や会社の場合は店主自ら出資をします。これを資本の元入れ(しほんのもといれ)とよんでいて、出資された資金のことを資本金勘定(純資産)と仕訳します。 特に株式会社の場合は、出資する人のことを株主(かぶぬし)と呼んでいますが、詳しくは3級でベンキョーします。ここでは個人(事業主)が、お店を開業する場合だと考えてください。 仕訳のタイミングは ①お店に出資し開業したとき ②店主が私用でお店のおカネや商品を使った

消費税-税抜方式-

消費税は日ごろから、なじみ深い税金の一つです。コンビニでの日常的なお買い物のような商品代金であるとか、美容院やレストランでの食事といったさまざまなサービスに対して、消費税をプラスして支払っています。 このように消費税は、商品やサービスを消費する消費者が負担する税金です。負担するというのは、支払いをするという意味です。 では、その消費税を税務署に納付しているのは誰でしょう? ワタシたち消費者は、お店に商品代と合わせて消費税を支払っていますが、納付はしていないですよね?