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2020・12・11 渋谷O-WEST PIGGS WoPツアーファイナル

はじめに

ライブレポートというものを書くのは人生初めてなのだが、忘れないうちに感じたことを書こうと思う。
今回なんと最前列。しかも真ん中寄りと言えば真ん中寄り。
すいません言い過ぎました。まあ端よりは近い。
いつも後ろのほうなので、こんなことは二度とないんじゃないか?というくらいの幸運。
神様ありがとう。
だからこそ、書かなければならない。バチが当たる。
※大変不慣れなもので、一般的なライブレポートのようにセトリとかほとんど出てきません。すいません

WoPとは何だったのか

このライブはツアーファイナルとなる。
つまり、歩きに歩いてスタート地点に戻ってきた、あの濃密な時間の集大成、一つの区切りでもある。
配信中、誰かがコメントで言った。
徒歩配信は「聴くIDOL AND READ」である、と。
これはメンバーたちの心情や過去、そして歴史を長時間に渡り、共有できたという意味の言葉である。
なるほど上手いことを言ったものだ。これだからネットの海は辞められない。
もちろん、徒歩ツアーの意味は多重的に存在するし、プールイの意図もそれだけではないだろうし、あくまでその一面をうまく切り取った素晴らしいコピーということである。
さて、そういったメンバーの想いや意気込み、そして数々あったドラマやトラブル、そういったあれこれを乗り越えて、本日昼に迎えた感動のゴールと共に炸裂させるのが本日のライブの見どころであった。

まず一発目はKICKS。もはやオープニングの定番になった。
聴くとブチ上がるという意味では、これほど適任な曲もない。
歌詞に散りばめられたストーンズの曲名に倣って言えば、スタート・ミー・アップといったところであろうか。
ぶーちゃんズたちもここでフリコピモードに入るので、自らを暖めやすく、フロアも一気に爆発する感じがある。
そういった役割の曲のフリが、やや阿波おどり風というか「踊る阿呆に見る阿呆」的なムーブなのは、偶然なのだろうか。

さて、気になるのは、配信でシェルさんが語っていた「時にシェルジャンプの封印」である。
後日、「シェルジャンプを皆にさせるくらいブチ上がるようにしたい」とも言っていた。
シェルジャンプするのかしないのか、注目の一戦である。
結論から言おう。シェルジャンプした。いや、俺が。
(ここ伏線ですよー)

二曲目も定番化した感のある、ヴェルヴェット思想家。
だけっ!
現場民としては、モニタの向こう側ではこの文字列がまるでキラッ☆のように弾幕になっていたのではないかと推察いたしておりましたが、いかがでしたでしょうか。
この曲と言えば、例の無表情のフリパートだが、これを見る度にHATEとの繋がりを思い出さずにはいられない。
だけっ!を編み出したことでおなじみのバンバンさんは、「HATEはグループの土台を作った」と語っておられました。
こういった大掛かりな企画を経て、グループの成長が見られるのがPIGGSの強みだ。

そして、今回の徒歩ツアーWoPである。
今回もプールイの天才プロデューサーぶりが発揮されたヒット企画の一つだと個人的に思っている。
HATEが家限定、WoPが外オンリー、この対比もいい。
そんなことを思っていると、あることに気づきましたよ皆さん。
今日シェルさんのボーカルがめっちゃ伸びてる。しかも安定感がすげえ。
もともとシェルさんってボーカルに自信あるって言ってたし、もっと上手くなりたいとも言ってたような気がしたから、意識的に自分で仕上げてきたのだと思うのだけど、フリコピしたり撮影したり声なきコールしたり珍しく忙しい俺に、とある仮説が浮かんだのである。
これってもしかして、「徒歩という長時間の有酸素運動によって肺活量とかインナーマッスルとかが鍛えられて、歌にいい影響を与えたんじゃないか?」と。

そう思って皆を見ていると、ダンスがなんとなく安定してる気がする。みんなキレがすげえ。
これってつまり、制限時間付きの徒歩をやらせることによって歌やダンスに良い影響を知らず知らずに与え、さらにところどころで実戦で成果を確かめる、まるでベスト・キッド方式だったんじゃねえか?と(古くてスマン)。
もちろんシェルさんがダンス一番上手いよ。
みんなが底上げしたからこそ、シェルさんの上手さにあらためて気付く部分もある。

歌に関しては、我らがちよぴっぴさんなんですけど、すでにみんなが普通に上手い状態になってるんですよね。
で、そのちよぴさん、気迫がすごいんですよ。
表情、全身の表現力で歌の強さをブーストさせてる。
それに気付いて、ステージ上を観察してみると、メンバーみんな表情や指先に至るまで表現力がすごい。
もはや歌上手いとかダンス上手いとかそういう次元にいない。

これはつまり、HATEがグループの土台を作ったように、WoPがパフォーマンスの強さの土台を作ったと言えるのかもしれない。
グループの表現力が次のフェーズに向かうサマを行脚にしたのが、今回のWoPツアーの本質だったのではないだろうか。

そうすると、パフォーマンスのレベルが上がっていくその成長ぶりをファンと共にしていく一方で、売れれば売れるほど会場が大きくなり、客との距離が遠くなり、その表情の一つひとつ指先の伸びの一本一本が見れなくなっていくというジレンマを抱えるのがアイドル文化というものなのかもしれない。本日幸運にも目の前で観れたのでPIGGSが売れて遠くなっても自分的にはもうそこに未練はなく、むしろ会場ではオーロラビジョンを見ないといけないくらい売れることを願うばかりです。そしてその景色の一部になれれば幸せです。

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KICKS連発お遊びに見るチーム力

ライブ中盤に差し掛かると、どこかで聴いたことのあるイントロが。
ありゃKICKS連発? このタイミングで?
ここでピーンと来ましたよ。
ああシェルジャンプするかしないか、という別バージョンを見せてくれるのだ、と。
連発に付加価値をつけたのは、三期BiSの組体操のバリエーション変化だと思っていて、彼女たちが生んだとても素晴らしい進化のさせ方だと思っているのだが、今夜のPIGGSの連発は想像を上回っていた。
シェルジャンプ来る?来ない? やっぱ来ない! だってさっき俺飛んだし! 小悪魔みたいな表情しおってからに! じゃあ次は? 来る来ない? うみジャンプやんけー!!(レア!) で、最後にビシっとシェルジャンプを決めると。
でも、もしかしたらスカされるんじゃないかと思ってやっぱりドキドキする。
連発にインタラクティブ性を持ち込んだ、最も洗練された連発の使い方じゃないだろうか。
シェルさんの「時にシェルジャンプしない」「シェルジャンプさせたい」発言が伏線になってこういう展開になるとは、正直予想していなかった。
そして、「PIGGSはPIGGSっていう新しいジャンル!」というHATE時代のシェルさんの言葉を思い出す。
プールイはシェルさんのその言葉をライブパフォーマンスの良さを高めないと意味ないと思って、当時は正直あまり快く思ってなかったと推察するのだけど、ライブパフォーマンスが高まった今、HATE時代のシェルさんの言葉とプールイの意識の高さが結実したとして、非常に感慨深いところであります。

でもこれ誰が考えたんだろう?
発想自体はメンバーの誰かかもしれないけど、外し方と構成が上手いからもしかしたらいっしーさんじゃないかと思ったりもする。
…などと予想できる余地があるところが、チームPIGGSの強さかもしれない。

プールイのMCと涙

アンコール明け、メンバーが全員並んで中央のプーちゃんがPIGGSにかける心境を吐露するMCが。そして、プーちゃんの目から涙。
これに関しては私が語るより、それぞれ皆の中にあるもののほうが大事だと思うので、ここでは特に何も書きませんが、周囲のオーディエンスは私を含めほとんど泣いていたと思われます。
めっちゃ目の前にいたので、撮影したかったですが、これは目に焼き付けました。
きっと次に見る涙は遠くにいて見れないだろうから、ということで。

で、初聴きのフューチャー・スターダスト。
これに関して、いろいろ書こうとしたのだが、自分の推測が多すぎるのとイマイチまとまらないので割愛しました。 ※アップデートするかも?

おまけ

ここでただ綺麗に終わってしまうとPIGGSではない・・・っ!!
目の前でプーちゃんの涙のシーンを見た私が、その時メンバーたちがどういう表情であったかを半分ネタ的に書いてこのレポートを締めようと思う。

・ちよぴ → 涙をこらえているように見える。泣くようなキャラじゃない気もするが、アイドル好きなのでこういうシーンには弱いのかもしれない。
・バンバン → 泣いているようにも見えるが人智を超えたパフォーマンスの連続で汗だくになってしまっており、涙なのか汗なのか判別不能。
・うみちゃん → 普段となんら表情に変化がない。動かざること山の如し。さすがは山の民である。
・シェル田さん → 本人以上に泣いとるやないかい。うん、わかってた。

おしまい


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次回は12・28 O-EASTで追加公演。
タイトルは「PIGGY BAD HIP」。
どこかで聞いたことあるような…笑

一応申し込んでみようと思いますが、さすがに次回は難しいかな。ソールドアウトを受けての追加公演ですし、今回参加できなかった人を優先しても良いような気もするのです。

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