どい書店

どい書店のお金のこと

2020.01.06
どい書店のお金のこと
「1ヶ月1万円の家賃(光熱費込)で田舎に暮らす仕組みを作る」

●はじめに

「どい書店ってなんか面白そうだね!」
と思ってくださるかたがたくさんいてくれることに
日々、感謝しています。
そんな方にこそ、ぜひリアルを知ってもらえたらと思い、
どい書店のお金の話をしたいと思っております。

●コンセプト

どい書店のコンセプトは
「若者が暮らしやすい田舎の実現」であり、
それに基づいた、空間のコンセプトは
「おばあちゃん家よりもおばあちゃん家」です。

個人的に思う日本の問題点として、
単純な言葉で言うと、「人材バランスが悪い」と思います。

昭和50年頃から平成の30年間を合わせたおよそ50年間、
「若者が暮らしやすい田舎」というものが
非常にないがしろにされてきたような気がしています。
「良質な雇用の減少」「住環境のサービスの低下」など
現在の日本の田舎は、「働きにくくて、住みにくい」
状況に歯止めがかかっていません。

肌感として感じるのは、
今の地方、特に田舎を支えているのは
70代前後の団塊世代より上の世代です。
ここが寿命になるこの15年間で田舎は加速的に衰退する
と言っても言い過ぎではないと思います。

そして反対に都会も満員電車に始まるように
人口規模にインフラが追いついているか
と言われると微妙です。
この日本の人口集中は子どもたちは
ロクにボール遊びのできないコンクリートジャングルで
育つ環境を作り出しています。
「未来少年コナン」みたいなSFの世界のごとく
健全でないと言えなくもない気がしています。

かたや、田舎は田舎で、人口流入が少なく、
子どもたちは家と学校の往復で、
親と先生とその他ごくわずかな大人にしか触れずに
育ってしまい、社会で働けない子も出ています。

人材のバランスが悪いのです。

この半世紀、全く触れてこなかった
働きやすく、暮らしやすい田舎を作ることに
目を向け、活動する時期に来ていると思います。

※ここから非常に口が悪くなります。
大前提として、私自身、とても尊敬している大人も
多いということです。そこだけご理解ください。

(最近思うのは、あぐらかいて文句言ってる大人たちが
もっとなんかしとけよ、と言う憤りでいっぱいです。

経済成長率の横ばいを作ったのも
美しい田舎を台無しにしたのも誰のせいでしょうか?

文句ばっか言って、わけわかんないハコモノ作って、
意味わかんないシステム作って、若者の芽を潰し続けて、
何様のつもりかわかりませんけども。
自分たちが少し儲けて、ブランド物の服を買ったり
海外旅行に行くのがそんなにカッコいいですか?

反省して土下座でひれ伏して謝れとまでは言わないですが、
責任が取れないのなら、せめて、やる気ある若者へ文句は
言わないでほしいし、口出ししないでほしいです。

あと、思いつきで始めたワークショップとか
プロジェクトに巻き込んで若者の最大の財産である
「時間」を取り上げるのもやめてほしいです。

あなたたちが無茶苦茶にした日本を
なんとか良くしようとしている後輩たちに
なぜそんな酷い仕打ちができるのか
僕にはさっぱり理解できません。
課題から逃げ続けて来たのはあなたたちでしょ。
あぐらかいてないでもっとがむしゃらになって
協力しなさいよ、と思うのは僕だけでしょうか?)

てな訳で、そんな訳のわからない大人たちが
作った拷問のようなシステムや、シンプルな罵詈雑言で
疲弊した若者たちを許容する受け皿としての
「甘えられる場所=おばあちゃんち」を作りたいというのが
どい書店のプロジェクトです。
なので、なるべく若者に優しい仕組みを作って
若者がのびのび暮らせる場所にできたらと思っています。

そこで、どい書店の金銭的な目標は、
「家賃(光熱費込み)1万円で快適な住環境を作る」です。

●支出・固定費
現在どい書店では物件を2棟借りています。
家賃と光熱費、家具・家電の投資、古民家の修繕費を考えると、月に平均12万円、年間144万円というのがこの物件の固定費です。

●収入
現在入居者が4人なので4万円です。
他にイベント収入等で見込めるのはせいぜい2-3万円といった感じです。
今後民泊を始めたとして、立地や現在のサービスからいっても、2~5万円が予想されます。
ここまでの合計で8~12万円というのが収入です。
安定させるには月に+5万円くらいの収益をあげる必要がありそうです。

●収益UPの方向性

1.小売店舗として稼ぐ
本屋ということで古本・新書の販売を行います。
また、Tシャツ、ステッカーなどのオリジナルグッズを販売します。
そして、小田の小売店があまりないため、日用品などを扱うことも検討しております。
また、遠くから来た方に小田でしか買えないものを提供できるようにしていきます。
+3万円を目標にします。

2.民泊の部屋数を増やす・サービスを充実させる
宿泊者数を増やし、一人当たりの単価をアップさせる方針を検討しております。
+5万円を目標にします。

3.イベントの収益の利率をアップさせる
イベント1つあたりのどい書店に入ってくる
お金をアップさせます。
+1万円を目標にします。

4.場所貸しを充実させる
現在はほぼ無料で貸し出ししているので、
・コワーキングスペース100円/1時間
・イベント貸し1000円/1時間
を目安に、場所を貸していきます。
+2万円を目標にします。

↑収入の増え幅はこんなにうまくいかないとは思いますが、
月収が15万円になれば、安定してくるかなと思います。
ちなみに、人件費は住民に格安で働いてもらうことを前提に考えております。

●さいごに
もちろん、それ以外の場所で働いて稼いで
補填する方法もあります。
しかし、どい書店の収支はどい書店のハコで
完結させないと、システムとして長続きしない
と思っています。
誰がやってもできるシステムを作る必要がある
と思っています。

若者がなんだか楽しそうに暮らしている田舎を
作ることが個人的な目標です。
現在もまだまだできていないことはたくさんあります。
気長に付き合ってもらえると嬉しく思います。

自分が知っている全国の田舎の中でも、一番好きな内子町、
そして小田くらいは自分の手と頭を使って
良い田舎にしたいと思うのが岡山の気持ちであります。

●ちなみに
食費はみんなで折半すると、
1人2500~3500円くらいで収まりそうです(それぞれの外食は除く)。シェアって良いね!

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