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数のヨミカタの読書3

サクッとわかる ビジネス教養 統計学 (サクッとわかるビジネス教養)
今野紀雄
~数字が苦手でも直感的なイメージがしやすい統計の入門書~

 今野先生は大学の教授をされている方で、専門は数学です。
 今野先生の著書を読むのは初めてなので、ネットで他の著書を探してみました。初級者向けから、専門書(と思われる書籍)まで、幅広く、そして多数の著書がありました。気になるタイトルの本もあったので、後で読んでみようと思います。

 この本は、図やグラフ、イラストをふんだんに使い、文字数はかなり少ない構成となっています。統計学の本がとっつきにくいという方には、この本を読んだ後に、統計学の入門書を読むことをお勧めします。並行して読んでみると理解が深まるかも知れません。
 統計学の初歩的な内容が中心ですが、「確率分布」「推定」「検定」「相関」なども含まれています。解説は平易な文章で書かれ、具体的な事例を交えた解説も分かりやすく、統計学を知らない方でも理解しやすいように工夫されています。「統計学を学んだことがあるが忘れた」「途中で挫折した」などの方にもおすすめです。

 Section4(最後のセクション)では、「AI」「ビックデータ」を取り上げ、統計学との関連や、今後の使われ方などを解説しています。
 以下の部分(本文より引用)は、AIと統計学の関係性(違い)を理解する上で、分かりやすい視点だと思います。
 【統計学はデータをあるモデルとして捉え、そこから解析をスタートするのが特徴。データ全体の構造を捉えることができる。】【解析の中身がよくわからないのがAIの解析。解析の途中はほとんどブラックボックスになってしまいます。】


①初心者向け(数が苦手な人も分かりやすく解説)
②統計学の入門書
③数式あり、高校レベルの数式もあり
 ※数式が理解できなくても問題ない内容
④ページ数 150ページ超
⑤所要時間 60~120分程度
⑥おすすめ度 ★★★★☆

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