お笑い初期衝動

63.『きてみてクラブ』の由来

補足として。
前回vol.62で触れたランクが上のライブ『きてみてクラブ』の、ライブ名の由来について書いておこう。

よゐこさんが超若手だった頃、大阪のアメ村の三角公園でコントをやっていて。
それは自分達で勝手にやっていた路上パフォーマンス的なものなのだが、それを『きてみてクラブ』と名付けていたらしい。

そして、いつしかそれが大人気となって、そのまま松竹のライブ名になったそうです。

噂で聞いた話なんで、単なる都市伝説かもしれないけど。
ほんとだったら、なんかすごい話ですね。

20～30年前は、路上パフォーマンスで人気が出るということが、芸人界でちょくちょくあった。

僕が養成所に入った頃も、松竹の若手何組かで、アメ村の三角公園でパフォーマンスをやっていて。
僕達も養成所でウケ出した頃に、養成所担当社員の木佐さんから「お前らも三角公園のやつに参加したらどうや」と言われたのだが。

芸人のくせにひっこみ思案で、華もなかった僕達。
路上でキャーキャー人気が出るなど、イメージがわかなさすぎて、結局1回も参加しなかった。

あの頃、参加してたら、もっと人生好転してたのだろうか。。
いや、そうでもないだろうな。
気が向かなかった時点で、路上には向いてない奴だったんだと思う。


時は過ぎ。ここ10年ぐらいでは、「路上で人気に火がついた」なんて話は、僕の耳に全く入ってこなくなった。

芸人における路上パフォーマンスの需要がなくなってきた原因は、僕もはっきりとはわからないが。
おそらく、時代の変化と無関係ではないのだろう。