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お笑い初期衝動

125.雑談漫才の自由度と違和感


「今の会話を、そのままネタにしたらええんちゃうん。」

その一言を機に、たった今繰り広げられたファストフード店での雑談を、まんま漫才にしてみることにした。
すると結果、他の芸人とはかぶらない、一味違う漫才が出来上がった。

"上方漫才はこうやるもの"というテンプレートをとっぱらった、自由にボケ倒す漫才。
そもそもネタになると思わずに喋ってた内容なのだから、そりゃあ自由である。

漫才の終わり方にしても、普通は「もうええわ」で終わるものだが。僕達のその漫才は、"3人で万歳三唱をする"という、なんとも珍妙な終わり方だった。


代走みつくにさんは、「あのネタおもろかったよ」と今でも言ってくれることがある。それはそれで嬉しいのだが。

一方で、当時の僕はどう思ってたかというと。

「なんかおもろいネタできたな」という喜びも当初はあったのだが。
その喜びも束の間、ネタ合わせを重ねる中で、次第に違和感を感じるようになっていった。
そしてその違和感は、ネタ合わせをやればやるほど強くなったいった。

「おもろいけど、何かが違う…」



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