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お笑い初期衝動

80.「疑問形の屁」が生まれた経緯

ある日、田中三球と一緒にいるときに、僕がぷ~と屁をしました。
その屁がたまたま語尾が上がるような音色だったんですが、その時に田中三球がこう言ったのです。

「疑問形の屁やったな」

さすが田中三球です。この辺りの彼の言い様はセンス抜群です。
で、おもしろフレーズが生まれたなと思った僕は、ネタ帳の端に"疑問形の屁"とそっとメモしました。

この時点では、とりあえずメモしたというだけで。
それを何に使おうという具体的な目的は、まだ全く頭になかったのですが。
もしかしたら、このおもしろフレーズ"疑問形の屁"がいつか何かに活用できる機会があるかもと思い、メモを残しておいたのです。

そうして後日。
僕の部屋で、漫才のボケ(店で何を売るか)を二人で考えてたとき。

何かいいアイディアないかなぁと、僕が自分のネタ帳をなんとなくめくっていたら。
以前ノートの端に書き残していた"疑問形の屁"というメモが目に入ってきました。

ピンときた僕は、「疑問形の屁!」と口にすると、田中三球も「それネタに入れようか(笑)」とすぐ同意。
漫才の重要なボケの一つとして、入れることとなりました。


つまり。
ネタのためにノートに"疑問形の屁"とメモしたわけではなく。
おもしろいからノートにメモした。それが結果的にネタにも活きた。ということなのです。

僕も田中三球も、普段の会話から、少しでもおもしろい言い回し・表現をしようという意識が強かった。
ネタとか以前に、まずそういうことができてこそ芸人でしょう。そんな意識すらあった。

「疑問形の屁」は。
日頃、僕達が会話の一つ一つから切磋琢磨してきたことが報われた結果。
そんな気がして、すごく嬉しかったのを覚えている。


※屁の話でこんなに真面目に語って、誠に恐縮です。。(笑)



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