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お笑い初期衝動

98.まぶたに何か劇薬を?


両目のまぶたがボコーンと赤く腫れあがり。
僕はたまらず皮膚科医院へ行った。

プロの医者に診てもらえば、きっと原因もわかるのだろうと期待したが。
医者は僕のまぶたを見て、首をかしげながら、こう言った。

「何か劇薬浴びませんでした?」

いやいや、なんでやねん(笑)と思った。
どうやって、まぶたにだけ劇薬浴びるんやと。
なんだ、医者もたいして頼りにならないな。けっ。

と、一瞬思ったが。
後で、冷静に振り返ると、「あれが劇薬にあたるのかも…」と思いあたることが、1つだけあった。

当時、僕はファミレスの厨房でアルバイトをしていて。
閉店後、ハンバーグやステーキをたくさん焼いた鉄板を綺麗にするのに、いかにも濃そうな洗浄剤をかけて清掃していた。

まだ熱い鉄板に洗浄剤をかけると。ジューッと大きな音をたて、洗浄剤の蒸気がもわーっと大量に上がり。
真っ黒だった鉄板が、あっという間に、銀白色の、新品のような鉄板に様変わりするのだ。

もしかすると、この魔法のような強烈な洗浄剤の蒸気で、僕のまぶたが炎症を起こしていたのかもしれない。

勿論、まぶたにだけ蒸気を浴びたわけではないが。まぶたは、顔の中で最も弱い皮膚ということなのだろうか。
いや、その辺の医学的なことはわからないが。。

あと、それに加えて。
この時期、僕の体の抵抗力が、洗浄剤の蒸気に屈する程度のレベルに落ちていた。というのもあっただろうと思う。

抵抗力の低下。
思い当たる要因は、2つあった。




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