お笑い初期衝動
70.ネタの変換
僕と田中三球のコンビ=ジルでのネタ作り。
ドクター河合の脱退後、最初に作ったネタは『ペットの見せ合い』というコントだった。
これは元々、ドクター河合が抜ける前に、「次のネタはこういう設定でどうだろうか」と、僕が3人でやる案として考えていたもので。
予定外にドクター河合が脱退したものの、その設定のまま、2人でやろうかということになったのだ。
元の案としてはこう。
ドクター河合がペット役で。田中三球がその主人。
僕は別のペットの主人役で、ペットとしてキティのぬいぐるみを手にしている。
田中三球と僕とで、「うちのペットはこんなことできるんですよ」などと、互いにペットの変な特徴を言い合うというものだった。
僕も田中三球も、キレキレのツッコミができるというタイプではなかったので、3人ともボケっぽい役どころにするべきだと、僕は考えていた。
この案を、ドクター河合なしで、僕と田中三球の2人でやる用に変換しないといけない。
僕とキティのぬいぐるみは、そのままでいいとして。
田中三球のペットがいない。
田中三球も、僕と同様に、ペットとして何かの物を手にすることにしようということになった。
「何をペットにしようか…」
一人暮らしの僕の部屋で。
僕と田中三球は、コントの風景を脳内に描き。
まるで映写機がそれを映し出しているかのように、部屋の空間をぼんやりと見ながら、ひたすら考えた。
田中三球のペットとして、最も面白くなるのは何だろう。。
ここをポチッとすると、ボクをサポートできるんだって。 うっふん。