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お笑い初期衝動

133.お客さんをダレさせない方法


イッセー尾形さんのように、卓越した芝居でもってお客さんをひきつけ続ける、そんな演技力は僕にはなかった。
また、演技力は短期間で急激に身につくものでもないだろう。

となると、もはや策はないのかというと、そんなことはない。
他の芸人のネタをよくよく観察しているうちに、力不足な者でも活路を見出だす方法がいくつもあることに、僕は気がついていった。

特に養成所での毎週のネタ見せは、非常に興味深いことが多かった。
先週までは特におもしろく感じなかった芸人が、ある日とてもおもしろいネタをやることがあったり。また、その逆もあったり。

どう考えても、1週間で演技力やセンスが急激に身につくはずはない。
では、この"おもしろ"は一体何に起因してるのだろうか?
そんなことを自分の中で解析しては、「なるほどそういうことかぁ~」とお笑いの奥深さに気づき、感嘆する日々だった。

プロ野球の監督時代にノムさん(故野村克也)が、「弱者の戦術がある」とよく言っていたが、お笑いにもそういったものが存在するのだ。

では、イッセー尾形ばりの演技力がなくてもお客さんをダレさせない、その方法とは何ぞやということですが。
これは実に様々あるのですが、ここでは、具体的に3つだけ挙げてみよう。

①小道具を使う。
②よくありがちな設定で芝居をする。
③ショートコントで乗り切る。

この3つの方法について、次回詳しく説明しよう。




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