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トトとフー

猫の自由な生き方に憧れているのかも知れない。

これは猫 Advent Calendar 2018の20日目の記事です。猫が好きなので、実家の猫について書かせていただきます。まずは、実家で家族と一緒に暮らしている愛猫のトトとフーを紹介させてください。

こちらは「トト」で、結構やんちゃな男の子です。実家は最寄りのコンビニまで車で10分弱という田舎なので、周りは畑が多く、トトとフーは基本的に放し飼いです。季節によっては家にいない時が多いのですが、トトは野生的な側面を持っており、たまにスズメを狩猟してはおうちに持ってきてくれます。多分、嬉しくなって見せたいんでしょう。

こちらは「フー」で、基本的にいつも寝ている女の子です。トトは筋肉質ですが、フーは女の子というもあり体脂肪率が高くお腹がタプタプしています。顔を埋めてモフモフするならフーが好きです。トトは呼んでも来てくれませんが、フーは呼ぶと来てくれ膝の上で寝てしまいます。子供の時はよかったのですが、大人になると体重が結構あるので、足が痛くなってしまいます。

実家に猫が来た日

ちょっとだけ昔話をさせてください。

実は、家族の何人かは猫が苦手というかどちらかといえば嫌いでした。多分ですが、畑を荒らしてしまうので、祖父は猫をみると蹴散らしていたこともありました。

僕は猫が好きで、なんとしてでも猫が飼いたかったので、野良猫にエサを上げることから始めました。その野良猫もアメリカンショートヘアの雑種で名を「ニャン太」と名付けて、雨の日に入れる家を手作りしてあげたりしました。結果は大成功で、僕が可愛がっていたところ、徐々にみんな猫を好きになってくれました。終いには、猫を毛嫌いしていた祖父も猫を撫でていました。とても嬉しかったです。

実家から猫が消えた日

ある日、確か捨てられていたと思うのですが、茶色の可愛い女の子の子猫がうちに来ました。名前を「茶々」と名付けました。茶々はすぐに家族のアイドルになりました。呼べば来てくれるし、すぐに懐いて一緒に布団で寝たりしていました。

しかしながら、お別れは突如訪れました。ある日、兄が帰ったら声をあげて泣いていたのです。茶々が車に轢かれているところを目にしてしまったのでした。これは放し飼いをしているが故の宿命でもあります。

命には限りがある。わかってはいたけれども、突然突きつけられた現実に僕らはそれを受け入れることはできませんでした。命はいつか消えてしまう、それは辛いから猫はもう飼わないと家族で話あって決めました。毛布に穴を開けていつも怒られていたじゃじゃ馬娘が、いざいなくなってみると寂しいものです。僕ら家族からしばらく笑顔が消えました。

神様っているのかな

失うのが怖いから、もう飼わなくなった猫ですが、転機が訪れました。亡き父の誕生日に、母が散歩に行っているとなんと捨て猫を見つけたのです。その子たちはダンボールで雨の中鳴いていたそうです。「僕たちはここにいるよ」と。そう、それがトトとフーでした。きっと、天国にいる父が「また飼ってもいいだよ」と言ってくれているんだと確信しました。

また僕ら家族に笑顔が戻ってきました。毎日のように喧嘩をし騒がしい兄弟猫ですが、家族に幸せをもたらしてくれます。実家に帰るとまだ僕を覚えてくれているのか、「にゃー」と挨拶してくれます。そんな可愛い愛猫たちが大好きです。

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