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【ザンリーグ】副露による速攻同士の火花【企業リーグ観戦記(9/28)】


ザンリーグも企業リーグセミファイナルが絶賛進行中です

そして来期の企業リーグにも動きがありました

アルタイルジャパンが来期もスポンサー継続です
ラーメンは大事です


そして新規スポンサーも参入しました
保険は大事です

来期は更に盛り上がりそうですね

この盛り上がりに便乗すべく、引き続き観戦記を書いていこうとおもいます


さて、今日取り上げていく対局はこちら


三麻といえば、「立直!」「ツモ!!」「トッパン!!!」みたいな大物手や立直を受けての迂回などが見どころですが、その陰には大物手を成就させないための副露手も存在しています

今日は副露がぶつかりあった局についていろいろ見ていこうと思います


親の連荘を止めろ


東一局、東家ぶん選手が少し抜け出た展開
南家あーく選手は以下の牌姿から、親の切った🀃をポン

ブロックは足りていないのでやや不安定ですが、筒子は1345の形から4種、索子は🀖周辺の5種くっつきがあるので、ブロック数はすぐに解決できそうです
未完成ブロックである部分が2対子形なので🀐🀟🀡どれを引いてももう片方を雀頭として残せるのでくっつきロスをする心配がないのは良い点ですね

打点も北ドラ3で満貫確保されています


そんな仕掛けを見た東家ぶん選手は、西家の藤原選手から🀆をポン

🀆ポン打🀠
両面2つの形の決まっている二向聴だったため、手格好としてはとても鳴きやすいですね

ただ、この手から🀆を鳴いてしまうと安目6000点しか打点がありません
そして、🀆を鳴いた後は🀝周辺を引いたあとの混一やタンピンなどの高打点をなくなってしまいます
正直かなり鳴きたくない手だったと言えるでしょう

それでも鳴いたのはあーく選手の🀃ポンを見て速度アップを狙ったと見られます
捨て牌が🀀🀅なので速度感は全くありませんが、親番の続行を優先しましたね


この一連の流れは、親を蹴るための鳴きの副次的な効能と言えるかもしれません
自分が副露して親を焦らせることで、親に副露させて打点を落とすというのは間接的に守備となります


そんな鳴き手同士が衝突しそうな中、難しい選択

この難しい形から🀙切り

🀙を切ると🀙周りのくっつきを失いますが、🀖のくっつきを本命に対子部分をより良い形で持つことができますね
🀙くっつきのうちの🀞引きについては、🀠があることで嵌張搭子を作ることができるようになっておりフォローが利いています

親の捨て牌から、索子の下や筒子の上の方をあまり持っていなさそうと考えると、🀑も🀠も触れられないので🀙がよく見えます


🀡ポン打🀑

🀠を残したことで🀞🀟🀠🀡の受入れがありますが、🀡を3枚自分で鳴いてしまっているため非常にくっつきが弱いです
対して🀑を残すと🀐🀒引きでは亜両面以上になるため、🀑を残した方が瞬間の受入れも最終形も強くなります

躱し手であるが故に速度に極力振り切っていくのかとも思いましたが、親の現物🀠を残しての進行としました
副露手の速度と安全度のバランスはまさに個性が出る部分と言えるでしょう


そしてすぐに🀕引いて、安全な🀠を切ることで🀔🀗聴牌に成功します


そして東家ぶん選手もその同順には

🀙ツモって打🀚の🀔🀗聴牌です


🀔🀗の引き合いの軍配は

あーく選手に上がりました
花牌も追加で抜いているため、北ドラ5の跳満ツモです

躱し手のはずがなんと本手に化けた見事な結末です




ラス目の親は流せ


時は進んで東三局
藤原選手の親番で、南家ぶん選手が以下の牌姿から🀃ポン発進

ブロックが足りておりかなりアガれそうな仕掛けです
🀇対子があるため守備力も十分ですね

打点が全くないことは気がかりですが、対戦相手の親番を消して逆転のリスクを減らしていきます


その仕掛けを見て親番にこ選手も🀆ポンで応戦

東一局で見た構図と同じ状況ですね

子の仕掛けによって、親が鳴かなくても良い手から鳴かされる状況です
仕掛けによって注目を自分に集めることで制空権を抑えに行っています

両面も4連形もあり形は十分ですが、打点は6000点でたとえ和了出来たとしても大勢には影響がなさそうなアガリになってしまいそうなのが懸念点です
しかし、それでもアガらなければその後の連荘が望めないので和了速度優先で進めていきます


🀗引いて打🀛で一向聴

🀛切ると🀚での両面変化を逃しますが、🀀は重ねることでダブ東による大幅な打点アップが狙えます
一般的に全赤三麻では役牌の1飜アップは軽んじられていますが、現状3飜しかないこの手からの1飜はとても大切です
また、🀀を切らないことで他家に対してダブ東を少しでも切りにくくさせようという効果もあります


先制聴牌は

先に仕掛けていたぶん選手
役牌が鳴けているからこそ、対子部分が鳴けているので速度アップの恩恵を最大限受けていると言えるでしょう

🀚🀝の両面聴牌が入ります



その🀚は藤原選手の元へ

🀚を止めて打🀀とします

🀚を手に留めました
見事なビタ止めです

🀚は巡目が進むにつれより危険になっていくので、押すのであれば早めに切るべき牌です
それでも🀚を止めたということは、🀚切らずに🀠を打って回っていく方針に切り替えたのでしょう


ここからの打ちまわしに注目していたところ


門前聴牌を入れたあーく選手から立直の声

立直平和ドラ3の満貫からです

しかし、その河に置かれた🀝は

ぶん選手のあたり牌でした

4000点のアガリで親流しに成功

南場をトップ目で迎えることができました




南場の結果は動画をご覧ください
これだけ書きましたが、三麻はやっぱり立直かもしれない


あとがき

四麻でも副露後の安全度と受け入れとのバランスは難しいですが、三麻は一巡の後先が比較して重くなるので、より難しくなっている印象です

門前も副露も使いこなせてこそですから、いろいろ学んでいきたいと思います

それでは今回の記事はここまでです

また明日の記事でお会いしましょう😉

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