見出し画像

漫才 読み聞かせ

ツ:ツッコミ
ボ:ボ

ツ・ボ:どうも〜

ボ:息子が大きくなってきてさ。絵本の読み聞かせ頼まれるんだよね。

ツ:あ、そうなんや。

ボ:でさ、俺って国語の偏差値低かった絵本読むのとか苦手なんだよね

ツ:あんまり偏差値とか関係ないと思うけど

ボ:お前国語の偏差値高かったじゃん?

ツ:あんまり偏差値とか関係ないけど まぁまぁええわ

ボ:だから、お前に聞いてアドバイスして欲しいんだよね。

ツ:うーん、あんまり意味分からんけど。まぁええよ。

ボ:(少し間をとって)学年ビリのギャルが1年で

ツ:おい、やめろやめろ。

ボ:学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話。

ツ:ビリギャルやん。タイトル全部言うやつおらんわ。

ボ:坪田信貴

ツ:作者の名前知らんわ。まずビリギャルが書いてるんちゃうんかい。自分でかけや。

ボ:いいツッコミだね。

ツ:うるさいな。 息子に読ませる内容? まず絵本とちゃうし。

ボ:そっかー。

ツ:お前絵本って知ってるか?

ボ:いいと思ったんだけどな。

ツ:ジャンル変えてもらってええかな?

ボ:ジャンル違いね。

ボ:君と僕とで世界を冒険してきたけど

ツ:おー、冒険ものか。ええねー。

ボ:泣いたり笑ったりして

ツ:わかりやすくていいねー。

ボ:僕らはどんな時でも手を繋いできたけど

ツ:うんうん

ボ:いつかは いつの日かは

ツ:ん?絵本かこれ?

ボ:ある朝 僕が目を覚ますと

ツ:ストーリーに戻ったな。

ボ:この世界には君はいないんだね、脅かそうとして隠れてみても君は探しにこないんだ

ツ:うんうん

ボ:あ〜君はいつの日か 深い眠りに

ツ:はい、ストップ〜

ボ:なになに

ツ:セカオワやん。眠り姫やん。Ah~って言ったやん。

ボ:なにそれ

ツ:知ったかすんな。抑揚つけて今のフレーズ言ってみて

ボ:Ah~ 君はいつの日かっ♪(歌う)

ツ:眠り姫やん。眠り姫。しっかり歌えるやんけ。

ボ:ファンタジーだからいいじゃん。

ツ:ファンタジーに見えて「死」をテーマに扱ってるみたいで難解じゃ。息子わからんわ。

ボ:そっかなぁ。

ツ:はい、次行って

ボ:次ね。welcome to 

ツ:スターライトパレードやん。セカオワから離れろや。

ボ:じゃあ他のアーティストで

ツ:アーティスト言ってるやん。

ボ:どうして

ツ:もう歌詞やん

ボ:にんじゃりばんばん

ツ:ええて

ボ:にんじゃりばんばん(ささやくように歌う)

ツ:歌うな。てか、なんか2010年代前半のばっかりやな。息子に聞かせても意味わからんって。

ボ:いや、わかると思うよ。息子社会人に年目だから。

ツ:うーん、いや、めっちゃ世代やな!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?