コント　居酒屋

ツ：ツッコミ
ボ：ボケ
店：店員

ツ：おーキタキタ。久しぶりだなぁ。大学ぶりじゃね？

ボ：いやー、まじで久しぶりだな。元気してた？

ツ：元気元気。いやー、東京いるって聞いてびっくりしたよ。お前も元気してた？

ボ：元気だよー。とにかくお前と会えてよかったわ〜。　まじで良かった。

ツ：ほんとになぁ。あ、じゃあ早速飲み物頼むか。お前と飲むなんて久しぶりだなぁ。　店員さん！

店：はーい。

ツ：先に飲み物だけいいっすか？

店：大丈夫ですよ〜。今だとハッピーアワーでハイボールが安くておすすめですよ〜

ボ：うーん、俺は生でいいや。

ツ：俺はおすすめしてくれたカキフライで。

ボ：誰も勧めてねえよ。まず飲み物って言ってただろ。

店：生ガキで間違い無いですか〜

ツ：生とカキが混ざってるよ。

ボ：生ガキで大丈夫です〜

ツ：いや、まず飲み物頼めよ。

ボ：じゃあ、生ビール・カキフライで。

店：生ビールカビ臭いので間違いないですか〜

ツ：全然ちげえよ。

ボ：大丈夫です〜

ツ：カビ臭いの飲ませんなよ。

店：オーダー入りま〜す。金平糖と抹茶ひとつ〜

ツ：全部ちげえよ。ここは茶室か。

ボ：茶室だろ。

ツ：ちげえよ！

ツ：調子狂うわ〜。お前、生でいいよね？　店員さん、生二つで。

店：生二つ入りまーす。

ツ：なんだよあの店員〜、お前もどうかしてるだろ。

ボ：人は成長していくからね〜

ツ：なんだよそれ〜。　で、最近はどうよ。

ボ：色々やってるよー。

ツ：そうなんだー。何やってんの。

ボ：最近は、釣りにハマってるんだよな。

ツ：へー、いいじゃん。なんで急にハマったの。

ボ：俺、大学時代の専攻生物学だったじゃん。で、ゼミで魚の研究してて

ツ：お前文学部だろ。俺と一緒のゼミで千利休の研究してたじゃん。何が「茶室だよ！」だよ。大学やり直せ。

ボ：あー、そっちの世界線の話ね。

ツ：こえーよ。なんの世界線なんだよ。

ボ：ほらこれ、いつもルアーを持ち歩いてるんだよ。

ツ：へー、お前インドアな大学生活だったけど、そういう趣味もできたんだなぁ。

店：生ビール2つです〜。あれ、もしかしてそれって、、？？

ボ：おー、わかります？？　店員さんも持ってる感じっすか？？

店：私もルアー持ってるんですよー！　

ボ：おー、いいっすね！何釣るんすか？

店：なんだと思いますー？

ボ：うーんそうだなー。イカとか？

店：いやー、惜しい。ほぼそのラインです。

ボ：イカが近いのか。そうだなー、アジ！

ツ：全然近くねえわ。

店：ほぼ正解…! 

ツ：なんでほぼ正解になるんだよ。

店：正解は、ウツボ！

ボ：うわー、惜しいなぁ

ツ：全然惜しくねえわ。イカ・アジ・ウツボのどこが近いんだよ。

店：イカで惜しかったら、アジで悩みますよね〜

ツ：悩まねえよ。

ボ：イカとアジは兄弟みたいなもんだからなぁ。

ツ：お前違う世界線では生物学専攻してるんじゃねえの？どの世界線でもろくな勉強してねえな。

店：お客さんは、何釣るんですかー？？

ボ：なんだと思います？

店：クマノミとかっすか、、？

ツ：狙って釣るもんじゃねえだろ。

ボ：正解！

ツ：なんでクマノミを釣ろうと思うんだよ。ニモ見返してこい。　　　で、なんで店員さんも一発で当てんだよ。なかよしが。　そもそも、ウツボ釣りもあんまり聞いたことねえわ。

店：釣りの話したら、なんかやりたくなってきますね〜

ボ：おれん家の近くにいい釣り場があるんすよ。もし良かったら今度行きません？

店：めちゃくちゃいいじゃないですかー。行きましょうよ！！

ツ：勝手に話を進めるな。店員は仕事に戻れ。

ボ：まぁまぁ、いいじゃん。

店：釣って、そのまま店で捌きますよ〜

ボ：そんなことできんすか？

店：この居酒屋、店長いない時なら基本自由っすからね。この前も店長不在の時、メニュー全部変えて、全部和菓子にしてみたんすよ。

ツ：おいおい、まじで茶会開いてるじゃん。倫理観崩壊してんのか、この職場は。

店：なんで、魚捌くぐらい余裕っすね。

ボ：いいね、いいねー。自分、めちゃくちゃテンション上がってきました。
茶会で魚介食べましょう。

ツ：茶会で魚介？？　お前、まじでゼミもう一回やり直せ。

店：いい響きっすねー。抹茶とか、和菓子はこっちで用意しますよ。

ボ：自分いってる釣り場、アジとかイワシとか釣れて、潮干狩りでカキとかも取れるんですよー。カキフライ、和菓子で決まりっすね

店：やっぱカビ臭い和菓子っすね

ツ：もうお会計お願いします！